国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

お茶の水にできた新しいジャズ喫茶に行ってきた

2011年10月22日 | 他店訪問
ここのところ「ジャズ喫茶切れ」であった。
「ジャズ喫茶切れ」とは、ジャズ喫茶に行っていない状況が続き、
禁断症状が続くことを僕が勝手に命名したものだ。
ジャズはいつでも家で聴くことはできるが、
ジャズ喫茶は家には無い。
同じジャズを聴くでも家で聴くのと、ジャズ喫茶で聴くのとでは異なるのだ。
ここ一年ほどで僕の家のオーディオも随分と良くなった。
それでもやっぱりジャズ喫茶には勝てない。
また大音量でジャズを聴くことは家では難しい。
そして何よりも時間から隔離され、
濃厚なジャズ時間を味わえるのはジャズ喫茶しかないのだ。

今日は根津にある『Lacuji』には行こうと思っていた。
ひさびさの訪問である。
時々『Lacuji』の生ビールと絶品のコンビーフが食したくなるのだ。
午前中に新宿に出て、CDを売り、必要なレコードを手に入れて、
さて、まだ開店時間まで間がある。

そこでお茶の水に今年8月にできたばかりの
『グラウアーズ』に行ってみようと思い立った。
ちょうど根津に出るには千代田線を使う。新宿からお茶の水へ向かう必要があるのだ。
実はかなり前から噂で『グロウアーズ』については聞いていた。
マスターの古庄紳二郎氏は、
リヴァーサイドのディスコグラフィーを世界で初めて作成された方でもあるそうだ。
なるほど、リヴァーサイドのプロデューサーはオリン・キープニュースであるが、
事実上の運営者で、社長はビル・グロウアーであった。
店名はそこから付けられたそうだ。
『いーぐる』でも何度か講演をされたこともあるそうで、
まさにジャズ界では満を持しての開店だったようである。

店は明治大学から神保町側に下った場所にあるビルの2階だ。
ちょっと見では気づかないのだが、
外の窓張りにはしっかりとリヴァーサイドのレーベルマークが貼られている。
中に入ってみると店内は上品で落ち着いた感じになっていて、
奥へとJBLのスピーカーが大音量をたてながら鎮座していた。
カウンター席にはどうやらすでに常連さんらしい人がいたので
奥のソファー席に座る。
天井が黒く塗られているところが昔のジャズ喫茶風でもあるのだが、
店内の暗さは感じさせない。
レンガを積み上げて壁が作られており、おしゃれな感じになっている。

昼間はコーヒータイムのようなので、何のひねりもなくコーヒーを頼む。
(ジャズ喫茶はやっぱりコーヒーなのだ)
店内にはサド&メルの『セントラル・パーク・ノース』がかかっていた。

やはりジャズ喫茶はイイ!
この身体の芯から震えるような大音量と地を這うような低音は、
ジャズ喫茶でなければ味わえない。
ソニー・ロリンズの『ニュークス・タイム』からバド・パウエルのEPと
ジャズの王道ともいえるアルバムがレコードでかかる。
マッキントッシュで流しているようで、とてもクリアにかつ淀みなく聴ける。
コーヒーにはビスケット系のお菓子も付いて、とてもゆったりとできる雰囲気だ。

残念なことにその後がひかえていたため30分ほどで出たのだが、
これからも気軽に通えそうなジャズ喫茶である。
最近お茶の水界隈でジャズ喫茶が増えてきたので楽しみがより増えそうだ。
今度行った時はぜひカウンターの席で!

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