国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

趣味だからこそ学び、学ぶからこそ楽しめるのだ!

2011年11月04日 | 他店訪問
さて「ジャズとワールド・ミュージックの微妙な関係」イベントであるが、
残念なことにもっとパネリストたちの声が聞きたかった。
8名というパネリストたちは、それぞれ名の通った音楽業界関係者であるが、
それぞれの個性をさばききるには少々時間の制約が大きかったと思う。

僕がよく行く『いーぐる』の連続講演や
今回のイベントのもう一つの基になった『音楽夜噺』では、
毎回それぞれのテーマを語り合い、音源を聴くという感じで進んでいく。
解説をする人も1人、ないし2人という状況で行っていることを考えると
今回の8名というのはそれぞれの語り口の良さを
奪ってしまうデメリットもあったと思う。

前半はつかみかねなかったのか、音源を流し、選曲者に曲の解説という流れであった。
肝心要のジャズとワールド・ミュージックとの関わりやつながり、
その背景的なものというのはあまりふれられていなかった。
イベント参加者にはトークセッションよりも
「サル・ガヴァ」のライブを目当てに来ていた人もいたようで
あまり専門的な話は難しかったのかもしれない。

後半になるとだいぶ風通しがよくなり、
まずそれぞれのパネリストが選んだ20名の生涯のミュージシャンについて語られた。
中山氏が後藤氏の「コニー・フランシス」を選んだことに
「気持ち悪い」と冗談でいって笑わせながらも
自分も「シルヴィー・ヴァルタン」(確か)を選ぶかどうか迷ったと語った。
男たる者全てがそうとは限らないが、
確かに女性歌手のアイドル性に惹かれることがある。
僕も「Chara」や「安藤裕子」を聴いたりしているし、
はては「モーニング娘。」も愛聴していた時期がある。
自分のジャンルに縛られないでいろいろな音楽を聴き、
結果行き着く先に今の聴いている音楽のジャンルであるのだろう。

もう一つ、『いーぐる』と『音楽夜噺』でミュージシャンの認知アンケートが行われ、
その結果も発表された。
僕が『いーぐる』でやったこのアンケート。
ワールド・ミュージックのミュージシャンばかりで
自分が恥ずかしくなるほど全く知らない人ばかり。
サリフ・ケイタやユッスー・ンドゥールなどは名前は聞いたことがあるし、
ライ・クーダーやフェラ・クティはその音楽も聴いたことはある。
でも、聴き込むほど聴いたわけではない。
一方でジャズのミュージシャンの方は認知が高く、そこそこ聴かれていることも
アンケートで出ていた。(ジャズファンはこちらのアンケートはやっていない)

確かに音楽は楽しみで聴くものだが、1つのジャンルに固執をすると
見えるものも見えなくなってくる。
「勉強」という言葉が適切かどうかは分からないが、
やはり知らないことを知ろうというすることでより自分が成長してくるのではないか。

後半の語り部分がもっと時間が多ければ、より面白いイベントだったと思う。
ジャズとワールド・ミュージックの区別は徐々に付けづらいものになっている。
でもワールド・ミュージックにはワールド・ミュージックの
ジャズにはジャズのテイストがある。
ジャズを聴き続けている僕にはやはりジャズの色がよく見え、聞こえてくる。
でも今回ワールド・ミュージックやその音楽を専門に語った人たちの話を聞き、
また一歩違った方向へと舵をきれそうだ。

どうやら僕は音楽人生の階段をまた一段上がってしまったようだ。
こりゃあ、とことん昇り続けるしかないだろう。
当然資金が続く限り、どこまでも…

 ※最初の写真は今回のイベントで配られたリーフレット

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