…と言いましても、下調べバッチリで鎌倉街道の跡をべたーっとたどった訳ではございません。
最近はまっている板碑巡りをすると、そこはだいたい鎌倉街道の周辺であることが多い…ただそれだけでございます。
今回もそれぞれのことに対する深い考察のようなものはございませんのでアシカラズ…。
今回のルートはまたまたニチバンの工場の方から女影を通って、一本松、北坂戸、東松山へ出まして、嵐山、鳩山、毛呂山、そしてニチバンへ戻るという一周70キロほどのサイクリングでした。
まずは東松山へ。
以前東松山を通過した時に“あれは板碑ではっ!?”というものを視界の隅に捕らえたのですが、その時は団体行動中だったので素通せざるを得なく、今回改めて見にいったという訳。
(視界の隅といえば今日ここまでの移動の間にも予定に無かった“浅羽橋場の板石塔婆”を見つけてしまいました…坂戸は板碑の宝庫です。)
結果それは板碑ではなかったのですが(たぶん庚申塔)限りなく板碑に近い造形でかつ台石も見ることが出来てこれはこれで来てみて良かったかなと。
ついでに近くの“香林寺”にも寄ってしばし板碑観賞。
ここから鳩山方面と看板の出ている方向に進みました。田んぼが広がりその向こうは川だなって感じののんびりとした風景の中を進み東松山ICの脇に出ました。
ここには“青鳥城址”があります。
城跡(館跡)にはだいたいお寺や板碑が付き物です。ここも例にもれず板碑を二箇所で見ることが出来ましたが一つ目の“虎御石”はまぁ地図通りの場所に有り勘で見つけることが出来ましたが、二つ目の板碑は記憶も曖昧、地図も無く、勘…と言うよりも“呼ばれた!?”かのように目の前に現れました。
板碑の多くはお寺や墓地に多く、ここも小林家の墓所でした。ひと気もなく後ろは城跡の土塁と林…シーンとしています。お数珠持ったほうがいいかなって真剣に考えました。
この日は女影で“長松寺”さんにも寄ったのですが(秋葉大権現様を見せて頂きました。)、住職さんも「お数珠、ひとつ持ってもよいかもですね。」っておっしゃってましたし。
東松山ICから嵐山へは国道を飛ばせばすぐですがランドナーの旅ではそれは無粋というもの、ここは裏道をつないで嵐山に向かいます。
この時点ですでに12時を回っています。そろそろお昼を食べたいなぁ、インドカレーのお店でカレーでも…いや、、、
ナンが食べたい!
えー、無事嵐山駅前でカレー屋さんを発見。毛呂山方面はインドカレーの不毛地帯なんですが、嵐山まで来ればOK!と。(川角駅前にもあるらしい)
“サガルマータ”、ここは安くてそして美味しかったです。特にインドカレー初心者にオススメ。
腹いっぱいですぐ運動するのは良くありませんね。とくに大きなナンを二枚も食べた後は注意が必要です。なのでここからすぐそこの“嵐山史跡の博物館”へ移動して腹ごなししつつ鎌倉街道と板碑の特別展を見学しました。
金の彩色の残る珍しい板碑が見られました。
さて、あとは帰るばかり。日が暮れるのも早くなっていますからさっさと帰りましょう。
この辺りから鎌倉街道にかなり沿うような形で道は続いていきます。笛吹峠へ至る道も“向徳寺”の板碑群やらまたしても視界の隅に秋山家墓所にちょっと変わった板碑など、見所満載です。個人的には…
笛吹峠自体は緩やかな丘陵を越える静かな道で斜度的には山王程でもない感じです。また、緩く長く続く雑木林の中の道は、あまりこちらの方では味わえないちょっと違った雰囲気の良い峠でした。なんだかすごく遠くに来た気分。
日暮れも迫りさっさと帰らなくてはいけないのに毛呂山の民族資料館(板碑のテーマパーク!)に寄り道して板碑の資料を買う。500円也。
そして近くの鎌倉街道上道(一部ダート)を走り西大家の駅前に出ました。ここでぐるっと一周して来たことになりますね。
ここで発見! 板碑じゃ有りません。飯能のカレーショップ“トラヤ”のレトロな看板です。
これで三枚目。いい味出してますね。自分のサイクリングの初期の頃の記憶に残る味わい深い看板です。(わたくしトラヤではだいたいシーフードカレーを食べます。プチ情報でした。)
今までは走りに行った先で偶然見つけていた板碑、最近は板碑が先にありきでサイクリングコースを決めています。そんな私の最近です。