Toshizoh's Bar

大阪を愛する編集者トシゾーのほろ酔いメッセージ。

『桃太郎と邪馬台国』 講談社現代新書 前田晴人

2007-10-26 21:51:47 | Weblog
ふざけたタイトルの本である。しかし、重要な示唆があると感じた。大阪をいかにとらえるか、という事に関して。めっちゃはしょって書くので、???な人はぜひこの本を読んでください。桃太郎の話もあるが、一寸法師と住吉大社の謎から本書は始まる。
一寸法師が鬼退治に向かった、その先は、淀川の河口、難波八十島であった。西淀川の御幣島周辺とも予想しているが、田蓑島であり、現福島周辺であった可能性もある。昔、福島は餓鬼島とよばれており、「そりゃねえだろう」と菅原道真が改名してくれたのだ、そうな。
つまり、王都、京都の穢れの集積地、難波(なにわ・なんばじゃねえぞ)。
大阪生まれの現大阪市民でありながら、いや、大阪を愛すればこそ、過剰な思い入れを排して、本当の大阪と向き合いたいのだ。そこからしか本当の未来は始まらないであろうから。

倭国と日本、その溝が埋まりそうで埋まらない。

今、栄えているところは、すべからく古代の要衝ではなかった、という仮定が俺の中で根付きつつある。

聖徳太子は虚像で、実体は九州王朝=倭国の王タリシヒコ。
そのはなしと宇陀・箸墓の歴史が俺の中でつながらない。

森之宮には物部守屋の住居があったそうな。

河内湖の幻が、ときに、強烈にフラッシュバックする。

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