Toshizoh's Bar

大阪を愛する編集者トシゾーのほろ酔いメッセージ。

年の暮れに二首 ともに千載和歌集より

2010-12-31 23:25:49 | Weblog
ますは、

さりともと歎き歎きて過ぐしつる年もこよひに暮れはてにけり 前左衛門督公光

いくらなんでもよいこともあろうかと、歎き続けた一年も、歎き続けて今宵で終わってしまったことだ、なんていうトホホマックスなうた。「歎き歎きて」っていうのがリアルでいいねえ。

もう一首。

ひととせははかなき夢の心地して暮れぬるけふぞおどろかれぬる 前律師俊宗

「はかなき夢の心地」、そうだよねえ、いろんなこともあったけど、振り返ってみればなんだか、ね。そしてもう一年終わっちまったってことへの驚きがストレートにうたわれてますな。ごもっとも。

来年は、もちっとましな一年になってほしいものだ。いや、仕事は今年はとっても充実していて感謝なんだが、それだけぢゃねえ…


最新の画像もっと見る