Toshizoh's Bar

大阪を愛する編集者トシゾーのほろ酔いメッセージ。

弁天町の古本市は大漁

2008-03-15 18:43:25 | Weblog
結局9冊も買ってしまったのだ。しかし、ずっと探していた『虫明亜呂無の本1~3』とついに出えあえたので感無量なのだ。「教養のある男子ならば、借金、質にかよっても、身銭をきって、球場に通うべきである」なんて言ったり、「昂ぶる心で、人の恥を知り、愛を知り、情を知っていなくてはできない」攻撃が、サッカーにおいてあるのだとも言う。ページをめっくて不覚にも涙がこぼれた。ぼくは何をやっているのだろう…。
もう30年も前になるか、FM東京で「渡辺貞夫のマイディアライフ」という番組を土曜の10時からやっていた。高校生のぼくはいつも聞いていて、演奏以上に楽しみだったのが、真ん中で入る「虫明亜呂無のブラバスエッセイ」というショートエッセイを亜呂無さんが語るラジオCMだ。何本かはカセットテープが残っている。今でも亜呂無さんの「彼(ラグビー選手)の言葉にぼくはシビレた」という声が聞こえる。
本当に大切なことさえ、人は簡単に忘れてしまうが、その大切なもののために命を燃やし続けた人、亜呂無さんの他には宮沢賢治しか思い浮かばない。

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