前回お話しした私の開発した「空気吹き込み焙煎法」において
吹き込まれる空気の風量をもう少し正確に知りたいと思った。
それで、風量とそれを支配する空気抵抗の関係を測定してみた。
本メールは、そのお話です。
下図(図1)に示す様な系において、風量と空気抵抗の関係は(1)式
の様に記述できる筈である。
圧力計の示す大気との差圧 ΔP KPa
風量 F L/min
とすると
ΔP = a - b・F (1)
使用したエアポンプNIP-40L (日本電興製)について測定した結果を下図(図2)に示す。
尚圧力計は、デジタルマノメーター(FUSO)(★)
エアポンプNIP-40L の吹き出し風量の差圧依存性
測定のやや詳細
図中➀~③の測定条件についてやや詳細に説明する。
① 空気抵抗はドライ・テスト・ガスメーター DC-2((株)シナガワ製)。
ガスメータで直接風量が測定出来る。
② ガスメータの前に内径4mm、長さ25cmのアルミ管を繋いだ値。
③ この値の測定は、やや複雑である。
空気抵抗として手持ちの テドラ―・ガス採取バッグ 30L 2口付き(★)
を用いた。
これへエアポンプから直接1分間吹き込み、吹き込まれた風量を
ガスメータを経由して、これも手持ちの吸引も出来る小型のエアポンプ
(テクノ高槻のHIBLOW AIR PUMP SPP-3EBS)(★)で吸引することによって
測定したもの。
この図より、この差圧範囲では(1)式が成立しているらしいことが分かる。
このポンプは公称能力が40L/min だから、この一次式のΔP=0 への
外挿は40L/min になるべきだと思うが、、完全には一致していない。
これは実験の精度によるものかも知れない。
因みに、このあたりの関係を日本電興に電話で聞いてみたが、
ΔP=0に対応する値は、40~50L/minになる筈だという事であった。
焙煎釜への吹き込み風量の推定
次に焙煎釜に吹き込まれた風量の推定を行ってみた。
吹き込み1/3, 1/2, 全量の場合のΔPをそれぞれ求めたのが
図2の横軸に示した (a)、(b)、(c)である。
これより、実際に吹き込まれた風量は
(a) で 27/3 = 9L/min
(b) で 25/2 = 12.5L/min
(c) で 20L/min
となる。
またより大きな風量の吹き込みを行うには、
現在は、かって代謝測定装置の開発をやっていた時のバイブ類、
内径4mm程度のもの、を利用してシステムを構築しているのだが、
それらを内径10mm程度のもので組みあげれば、30L/min程度には
なりそうと推定出来る。
(★):何れも代謝測定装置の開発時に集めたもの
吹き込まれる空気の風量をもう少し正確に知りたいと思った。
それで、風量とそれを支配する空気抵抗の関係を測定してみた。
本メールは、そのお話です。
下図(図1)に示す様な系において、風量と空気抵抗の関係は(1)式
の様に記述できる筈である。
圧力計の示す大気との差圧 ΔP KPa
風量 F L/min
とすると
ΔP = a - b・F (1)
使用したエアポンプNIP-40L (日本電興製)について測定した結果を下図(図2)に示す。
尚圧力計は、デジタルマノメーター(FUSO)(★)
エアポンプNIP-40L の吹き出し風量の差圧依存性
測定のやや詳細
図中➀~③の測定条件についてやや詳細に説明する。
① 空気抵抗はドライ・テスト・ガスメーター DC-2((株)シナガワ製)。
ガスメータで直接風量が測定出来る。
② ガスメータの前に内径4mm、長さ25cmのアルミ管を繋いだ値。
③ この値の測定は、やや複雑である。
空気抵抗として手持ちの テドラ―・ガス採取バッグ 30L 2口付き(★)
を用いた。
これへエアポンプから直接1分間吹き込み、吹き込まれた風量を
ガスメータを経由して、これも手持ちの吸引も出来る小型のエアポンプ
(テクノ高槻のHIBLOW AIR PUMP SPP-3EBS)(★)で吸引することによって
測定したもの。
この図より、この差圧範囲では(1)式が成立しているらしいことが分かる。
このポンプは公称能力が40L/min だから、この一次式のΔP=0 への
外挿は40L/min になるべきだと思うが、、完全には一致していない。
これは実験の精度によるものかも知れない。
因みに、このあたりの関係を日本電興に電話で聞いてみたが、
ΔP=0に対応する値は、40~50L/minになる筈だという事であった。
焙煎釜への吹き込み風量の推定
次に焙煎釜に吹き込まれた風量の推定を行ってみた。
吹き込み1/3, 1/2, 全量の場合のΔPをそれぞれ求めたのが
図2の横軸に示した (a)、(b)、(c)である。
これより、実際に吹き込まれた風量は
(a) で 27/3 = 9L/min
(b) で 25/2 = 12.5L/min
(c) で 20L/min
となる。
またより大きな風量の吹き込みを行うには、
現在は、かって代謝測定装置の開発をやっていた時のバイブ類、
内径4mm程度のもの、を利用してシステムを構築しているのだが、
それらを内径10mm程度のもので組みあげれば、30L/min程度には
なりそうと推定出来る。
(★):何れも代謝測定装置の開発時に集めたもの