敏翁のシルバー談義

敏翁の興味のスパンは広いのですが、最近は健康談義から大型TVを含むITと「カラオケ」「珈琲」にシフトしています。

新しい珈琲焙煎機(2) エアポンプの特性

2017-10-16 13:11:38 | お酒とコーヒー
  前回お話しした私の開発した「空気吹き込み焙煎法」において
 吹き込まれる空気の風量をもう少し正確に知りたいと思った。
 それで、風量とそれを支配する空気抵抗の関係を測定してみた。
 本メールは、そのお話です。

  下図(図1)に示す様な系において、風量と空気抵抗の関係は(1)式
 の様に記述できる筈である。


  圧力計の示す大気との差圧 ΔP KPa
  風量           F  L/min
とすると
ΔP = a - b・F   (1)

 使用したエアポンプNIP-40L (日本電興製)について測定した結果を下図(図2)に示す。
 尚圧力計は、デジタルマノメーター(FUSO)()

     エアポンプNIP-40L の吹き出し風量の差圧依存性

 測定のやや詳細
    図中➀~③の測定条件についてやや詳細に説明する。
  ① 空気抵抗はドライ・テスト・ガスメーター DC-2((株)シナガワ製)。
    ガスメータで直接風量が測定出来る。
  ② ガスメータの前に内径4mm、長さ25cmのアルミ管を繋いだ値。
  ③ この値の測定は、やや複雑である。
    空気抵抗として手持ちの テドラ―・ガス採取バッグ 30L 2口付き()
    を用いた。
    これへエアポンプから直接1分間吹き込み、吹き込まれた風量を
    ガスメータを経由して、これも手持ちの吸引も出来る小型のエアポンプ
    (テクノ高槻のHIBLOW AIR PUMP SPP-3EBS)()で吸引することによって
    測定したもの。    

    この図より、この差圧範囲では(1)式が成立しているらしいことが分かる。
    このポンプは公称能力が40L/min だから、この一次式のΔP=0 への
    外挿は40L/min になるべきだと思うが、、完全には一致していない。
    これは実験の精度によるものかも知れない。

    因みに、このあたりの関係を日本電興に電話で聞いてみたが、
    ΔP=0に対応する値は、40~50L/minになる筈だという事であった。

 焙煎釜への吹き込み風量の推定
  次に焙煎釜に吹き込まれた風量の推定を行ってみた。
    吹き込み1/3, 1/2, 全量の場合のΔPをそれぞれ求めたのが
    図2の横軸に示した (a)、(b)、(c)である。
    これより、実際に吹き込まれた風量は
    (a) で 27/3 =   9L/min
    (b) で 25/2 =   12.5L/min
    (c) で      20L/min
    となる。

  またより大きな風量の吹き込みを行うには、
  現在は、かって代謝測定装置の開発をやっていた時のバイブ類、
  内径4mm程度のもの、を利用してシステムを構築しているのだが、
  それらを内径10mm程度のもので組みあげれば、30L/min程度には
  なりそうと推定出来る。


 ():何れも代謝測定装置の開発時に集めたもの


最新の画像もっと見る

コメントを投稿