珈琲に関する久しぶりの書き込みです。
暫く続けていた焙煎、粉砕についての検討は一段落として、
この頃は私好みのマイブレンドとマイ抽出法を追及しています。
その中で、ペーパードリップ(私の場合は「メリタ」と「メリタ・敏翁」方式)
に絞ってお話をする事にします。
使った品種と焙煎条件は次の3つです。
原産地 名称 珈琲種 焙煎
1.ニカラガ パカマラ パカマラ ハイ
2.インドネシア トラジャG-1 ティピカ シティ
3.ケニア AA++トップ SL28 シティ
以上3品種とも生豆を「ワイルド・珈琲」から安く(<2000円/kg)仕入れたものです。
若干補足説明すると、珈琲の世界でも戦後日本人/企業の果たした貢献は相当なもので
1.の開発には、当時当地に留学していた川島良彰氏(現在『日本サステイナブル
コーヒー協会』 理事長)
がかかわったもの。限りなく透明に近い風味を持っています。
2.は戦前オランダ皇室御用達だったものが戦後すたれてしまって
いたものをキィ・コーヒーが復興させたものです。
優しい深みのある苦みとコク、豊かな甘みと独特な香りをもっています。
現在はキィ・コーヒー以外も生産していてワイルド珈琲のものもそれです。
因みにキィ・コーヒーから通販で「トアルコ トラジャ」(最上級品)の焙煎豆(やや深煎り)を
購入すると200gで1970円です。生豆は売っていないようです。
3.は戦前スコットランド・ラボラトリー(SLはその意)がケニアで開発した
もので、しっかりした酸とこくを持っているものです。
①この3種を1:1:1の割合でブレンドしたもの(総量~13.5g)を中挽き
(デロンギ・コーヒーグラインダー KG364Jの目盛り"10")にして
メリタ方式で抽出したものはまろやかさの中に独特の酸味と香りがあり、
マイブレンドのベスト3に入れたいと思うのです。
(用いた湯温85℃、抽出液~120ccにミルク~35cc添加し、電子レンジで~90℃
に加熱後賞味)
賞味はそのままで1/3、残りはパルスィート小匙半分を加えて味わいます。(以下同様)
②このブレンド比は私の見つけたものの中ではベストに近いものなので、
この比率は固定して「メリタ・敏翁方式」によって更なる境地に到達できないか
試しました。
「メリタ・敏翁方式」については、本ブログに何回か掲載していますがその詳細
は"メリタ敏翁"で検索すれば見出す事が出来ます。
KG364Jの目盛り"14"(最も粗い目盛り)、用いた湯温95℃、
2分後に栓を抜く。抽出液~120cc ミルク~35cc添加し、電子レンジで~90℃
に加熱後賞味。平均抽出時間は単なる「メリタ」の2倍以上になっています。
そしてこの抽出中はフィルターの上、電子レンジ加熱中は珈琲カップの上に蓋をして
アロマの放散を極力防止するというプロセスを追加する事により単なる「メリタ」より
一段と風味が良いものが得られたように思います。
③さらに②で抽出に用いる湯をミルク入り、ブランデー入りにするなどと悪戯もやってい ます。
ミルクに含まれる脂肪やブランデー中のアルコールによる抽出成分への
影響を見てみたかったのです。
ミルク入りは、やや不快な苦味が現れましたが、ブランデー入りは心地よい苦味が
増加したように思われました。
抽出に用いる湯:ブランデー35cc + 水90ccをコップに入れ蓋をして電子レンジ
で加熱し95℃で用いる。その他の条件は②とほぼ同じ。
このあたりの条件をさらに詰めて行きたいと思っているところです。