珈琲に関する一連のワークの中で、焙煎、ドリップ
については、プロセスもほぼ定着しつつあるが、
コーヒーミルによる挽き豆のプロセスには問題が多い。
問題は微粉の発生で、これがあると
『抽出速度が遅くなり、液体全体に重い香味が混ざりこむ
可能性がある。気になる時は茶漉しで軽くふるって微粉を
落とせばよい。(中略)粉の量の5%程度の微粉を除けば
きれいな香味のコーヒーになる。』(堀江俊英「珈琲の教科書」
新星出版社)
ミルにより、微粉の発生量も変わるようで、安物のプロペラ式
は一番多いらしい。
私もプロペラ式(カリタOT-40)から臼(セラミック)式のもの
(カリタC-90)に切替えているが、その効果などもチェックしたいところであった。
粉砕後の粒度と抽出方式との関係は次のようなものになっている。
(ウィキペディア)
それで、0.3ミリ開口の篩を購入してその篩下を微粉として
測定を行って見た。
その結果を次に示す。
この測定が可能なのは、1mg測定可能な電子天秤を持っているから
である。(これも「簡易代謝測定装置」開発で購入したもの)
粉2g程度を篩う事で簡単に求める事が出来た。
微粉含有量
1. 市販のレギュラードリップ用珈琲粉 6.5(%)
2.OT-40 20秒粉砕 粉 12.3
〃 〃 壁について落ちないもの 41.3
3. C-90 目盛8粉砕 粉 11.7
拡大鏡で観察しても市販のものは粒が揃っているようである。
精密な粉砕機で大量処理しているものと思われる。
市販粉は、焙煎時期も不明であり、粉砕後窒素中保存はしていても
保存が長すぎると思うが、粉砕状態だけは家庭用ミルのものより
はるかに優れているようである。
またプロペラ式でも粉砕後、壁についているものが混入しないように
気をつければ臼式と同程度に納まりそうであるが、
それを混入した場合の全体としての微粉量を推定してみたが、約14%程度
になる事が分かった。
次に、微粉除去の効果について試して見た。
私の焙煎豆22グラムをC-90で目盛8(レギュラーに合わせたつもり)で
粉砕後、2つに分け、一つはそのまま、残りは篩って(13%除去)から
いずれも、メリタ・アロマフィルターでドリップし(各120cc)、
ミルク(50cc)を加えた後、電子レンジで約80℃に加熱してから、そのまま
及び甘味料パルスイート(小さじ1杯)を加えて賞味してみたのである。
上記の「珈琲の教科書」で堀江氏が、5%云々と言っているのは、多分
氏は、業務用の微粉が5%程度しか出ない高級なミルを使っているからの言だと思う。
結果は、呑んでいる時の感覚は殆ど同じで差を認める事は出来なかったが、
呑んだ後、10秒ほど後の舌の奥の感覚が、そのままでは何か僅かに苦い(?)
刺激が残るように感ずるが、篩ったものはそれが無くさわやかに感じた。
これは呑み比べると分かるもので、ただ飲んでいる分にはそれほど
気にする事は無さそうなレベルである(私より感覚の鋭い人は?)。
但し、OT-40のものを、壁に付いた微粉までドリップに使用したものは呑んだ時から
明らかにC-90によるものより香味に劣る事が分かっている。
これでOT-40は当分お蔵入りのつもりだったが、昨夜の「ためしてがってん」
で、茶葉をOT-40のような器具で粉砕したものがカテキン、βカロチンいずれも
飛躍的に増大する事を知り、この方面の検討に使ってみたい。
については、プロセスもほぼ定着しつつあるが、
コーヒーミルによる挽き豆のプロセスには問題が多い。
問題は微粉の発生で、これがあると
『抽出速度が遅くなり、液体全体に重い香味が混ざりこむ
可能性がある。気になる時は茶漉しで軽くふるって微粉を
落とせばよい。(中略)粉の量の5%程度の微粉を除けば
きれいな香味のコーヒーになる。』(堀江俊英「珈琲の教科書」
新星出版社)
ミルにより、微粉の発生量も変わるようで、安物のプロペラ式
は一番多いらしい。
私もプロペラ式(カリタOT-40)から臼(セラミック)式のもの
(カリタC-90)に切替えているが、その効果などもチェックしたいところであった。
粉砕後の粒度と抽出方式との関係は次のようなものになっている。
(ウィキペディア)
それで、0.3ミリ開口の篩を購入してその篩下を微粉として
測定を行って見た。
その結果を次に示す。
この測定が可能なのは、1mg測定可能な電子天秤を持っているから
である。(これも「簡易代謝測定装置」開発で購入したもの)
粉2g程度を篩う事で簡単に求める事が出来た。
微粉含有量
1. 市販のレギュラードリップ用珈琲粉 6.5(%)
2.OT-40 20秒粉砕 粉 12.3
〃 〃 壁について落ちないもの 41.3
3. C-90 目盛8粉砕 粉 11.7
拡大鏡で観察しても市販のものは粒が揃っているようである。
精密な粉砕機で大量処理しているものと思われる。
市販粉は、焙煎時期も不明であり、粉砕後窒素中保存はしていても
保存が長すぎると思うが、粉砕状態だけは家庭用ミルのものより
はるかに優れているようである。
またプロペラ式でも粉砕後、壁についているものが混入しないように
気をつければ臼式と同程度に納まりそうであるが、
それを混入した場合の全体としての微粉量を推定してみたが、約14%程度
になる事が分かった。
次に、微粉除去の効果について試して見た。
私の焙煎豆22グラムをC-90で目盛8(レギュラーに合わせたつもり)で
粉砕後、2つに分け、一つはそのまま、残りは篩って(13%除去)から
いずれも、メリタ・アロマフィルターでドリップし(各120cc)、
ミルク(50cc)を加えた後、電子レンジで約80℃に加熱してから、そのまま
及び甘味料パルスイート(小さじ1杯)を加えて賞味してみたのである。
上記の「珈琲の教科書」で堀江氏が、5%云々と言っているのは、多分
氏は、業務用の微粉が5%程度しか出ない高級なミルを使っているからの言だと思う。
結果は、呑んでいる時の感覚は殆ど同じで差を認める事は出来なかったが、
呑んだ後、10秒ほど後の舌の奥の感覚が、そのままでは何か僅かに苦い(?)
刺激が残るように感ずるが、篩ったものはそれが無くさわやかに感じた。
これは呑み比べると分かるもので、ただ飲んでいる分にはそれほど
気にする事は無さそうなレベルである(私より感覚の鋭い人は?)。
但し、OT-40のものを、壁に付いた微粉までドリップに使用したものは呑んだ時から
明らかにC-90によるものより香味に劣る事が分かっている。
これでOT-40は当分お蔵入りのつもりだったが、昨夜の「ためしてがってん」
で、茶葉をOT-40のような器具で粉砕したものがカテキン、βカロチンいずれも
飛躍的に増大する事を知り、この方面の検討に使ってみたい。
カリタにペーパードリップで珈琲を淹れるときのC-90の目盛り位置を尋ねたら4~5と回答されました。
カリタの見解ではこの位置が中挽きとのこと。
そして、その位置で珈琲豆を10g挽くと、1杯あたり200ccにしないと苦くてエグイ味になります。
しかし、美味しい珈琲の入れ方のサイトを見ると1杯あたり150ccくらいと書いてあり、全然湯の量が違います。
そこでネットでC-90の目盛りについて書いてある記事を探したところ、貴サイトに「私の焙煎豆22グラムをC-90で目盛8(レギュラーに合わせたつもり)で」って書いてあったので、目盛りを8にして挽いたところ、丁度良い味になりました。
カリタが言っていることは間違っているのでしょうか?
カリタの言ったとおりに珈琲を淹れると、間違いなく10人が飲んだら10人とも苦いというレベルなので、好みで片付けられないレベルです。
よろしくお願いします。
※ カリタにC-90の刃の調整の仕方を確認して調整しました。
お湯は温度計で90度を確認してから淹れました。