前回、焙煎24時間後に挽いた珈琲粉を『高機能ガス袋に
脱酸素剤と共に封入』(これを以下「脱酸素処理」と呼ぶ事にします)
すると、エスプレッソ機による抽出の速度が大幅に遅くなる現象を
発見した事をお話しました。
その後、この現象をより詳細に検討し現象論としてですがほぼ全貌を把握
できたと思うので、一部不備な点もありますが、お話する事にします。
実験結果を表に纏めたものをご覧に入れます。
実験1、3.1、3.2、3.3を除き、エスプレッソ機に掛ける粉の量は 8.0~8.2gに制御。
実験当初初は、チャージする粉の量も、抽出量も目見当でした(表中<>内
の数字の部分)が、途中からチャージする量の制御も抽出量の測定も
電子天秤でかなり精密に行いました。
時間の制御にはストップウオッチを使用しています。
デロンギ社のマニュアルによると、8~10gの珈琲粉を抽出時間20秒で、
30ccの抽出液を得るのが標準とあります。
表より分かった要点を列挙すると次のようになるかと思います。
① 私の使っているミル カリタC-90では最も細挽きにしても
粉量8gでは抽出速度が速すぎる。(メッシュ調整が不十分? 実験2)
② 焙煎後10~24時間大気中保存後、脱酸素処理を行うと
粉量8gでも標準に近づくようだ。(この辺りの実験は精度不十分だが)
③ 粉挽き後の脱酸素処理の抽出速度減少効果は、豆の処理効果より
極めて大きく、且つ焙煎後の大気中保存時間が短いほど効果が
大きい。
④ 焙煎後の大気中保存が長時間になると、脱酸素処理の効果は
大幅に減少する。(実験3.5&4.5)
⑤ 粉挽き後の脱酸素処理の効果は、脱酸素状態を中止しても
暫くは保存される。(実験4.2の備考)
本報告は、今までは抽出速度の制御は、粉量、挽きの細かさ、
粉のプレスの強さによるとされていた(上記マニュアルによる)のだが、
それに加えて、脱酸素処理がある事を発見、その現象のほぼ全貌が
明らかになった事の報告です。
この現象の物理化学的解釈の見通しは全く立っていませんが、
実用上の応用範囲はかなり広いのではないかと思われます。
最後に以上の実験条件のエスプレッソ抽出液をいずれもアイスコーヒー
にして呑んで見たが(ちょっと呑みすぎ)、
私の好みには、焙煎後24時間後に細挽き後脱酸素処理した粉8gを
エスプレッソ抽出したものが一番合っているように感じています。
脱酸素剤と共に封入』(これを以下「脱酸素処理」と呼ぶ事にします)
すると、エスプレッソ機による抽出の速度が大幅に遅くなる現象を
発見した事をお話しました。
その後、この現象をより詳細に検討し現象論としてですがほぼ全貌を把握
できたと思うので、一部不備な点もありますが、お話する事にします。
実験結果を表に纏めたものをご覧に入れます。
実験1、3.1、3.2、3.3を除き、エスプレッソ機に掛ける粉の量は 8.0~8.2gに制御。
実験当初初は、チャージする粉の量も、抽出量も目見当でした(表中<>内
の数字の部分)が、途中からチャージする量の制御も抽出量の測定も
電子天秤でかなり精密に行いました。
時間の制御にはストップウオッチを使用しています。
デロンギ社のマニュアルによると、8~10gの珈琲粉を抽出時間20秒で、
30ccの抽出液を得るのが標準とあります。
表より分かった要点を列挙すると次のようになるかと思います。
① 私の使っているミル カリタC-90では最も細挽きにしても
粉量8gでは抽出速度が速すぎる。(メッシュ調整が不十分? 実験2)
② 焙煎後10~24時間大気中保存後、脱酸素処理を行うと
粉量8gでも標準に近づくようだ。(この辺りの実験は精度不十分だが)
③ 粉挽き後の脱酸素処理の抽出速度減少効果は、豆の処理効果より
極めて大きく、且つ焙煎後の大気中保存時間が短いほど効果が
大きい。
④ 焙煎後の大気中保存が長時間になると、脱酸素処理の効果は
大幅に減少する。(実験3.5&4.5)
⑤ 粉挽き後の脱酸素処理の効果は、脱酸素状態を中止しても
暫くは保存される。(実験4.2の備考)
本報告は、今までは抽出速度の制御は、粉量、挽きの細かさ、
粉のプレスの強さによるとされていた(上記マニュアルによる)のだが、
それに加えて、脱酸素処理がある事を発見、その現象のほぼ全貌が
明らかになった事の報告です。
この現象の物理化学的解釈の見通しは全く立っていませんが、
実用上の応用範囲はかなり広いのではないかと思われます。
最後に以上の実験条件のエスプレッソ抽出液をいずれもアイスコーヒー
にして呑んで見たが(ちょっと呑みすぎ)、
私の好みには、焙煎後24時間後に細挽き後脱酸素処理した粉8gを
エスプレッソ抽出したものが一番合っているように感じています。