敏翁のシルバー談義

敏翁の興味のスパンは広いのですが、最近は健康談義から大型TVを含むITと「カラオケ」「珈琲」にシフトしています。

心拍計(ポラール社 Sシリーズ)(その3) Ownindex

2005-10-12 11:12:49 | 健康
 ポラールの心拍計では、心拍計をつけて静かに横になって
 いるだけで、最大酸素摂取量VO2max に相当するもの
 (ポラール社は、これをOwnindexと呼んでいる)が測定できると
 しています。
 ここ数日それを試しているのですが、"27" という値を得ています。
 これには単位はついていないのですが、VO2maxのml/kg/min に
 相当するものとして良いと思います。
 というのは、各年齢層に対するOwnindex に対する基準値の表が
 製品マニュアルについているのですが、これは、Shvartz等*がVO2max
に対して発表しているグラフとほぼ同じだからであります。

* Shvartz E, R.C. Reibold. Aerobic Fitness Norms For Males And Females Aged 6-75
: A review. Aviation, Space and Environmental Medicine. 61:3-11,1990

グラフは下記URLから見る事ができます。
http://www.aerobictest.com/FitnessNorms.htm

 マニュアルには、65歳までの基準値しか出ていませんが、Shvartz等
 のグラフによると、私の年齢(75歳)での基準値は、
  poor 17 - 19
  fair 19 - 23
  average 23 - 25
  good 25 - 28
  very good 28 - 32
となっていて、私は"good" に入るらしい事が分かりました。

 しかし、この"27"という値は以前に私がVO2max値として測定した値
 川崎市 健康・検診センターに於ける測定値 22.9ml/kg/min
私の手作りの呼気分析器で測定した値   14.7ml/kg/min
 と大きく食い違っています。

 Ownindexの測定原理などについて、輸入販売元のキャノントレーディング㈱
 に問い合わせてみましたが、測定法の詳細などは企業秘密で明らか出来ないとの
 事でした。(キャノン自体知らされていないとの事)
 ただ、安静時の心拍間の間隔は健康人ほど揺らぎが大きい事を発見(?)、
 それを用いて独自に"VO2max"を推定している事までは分かっているようでした。

 それで私として、VO2max測定値との相関データや、例外事項(例えばマニュアルと
 Shvartz等のグラフとの違いから65歳以上ではOwnindexとVO2maxの相関が悪くなる
 事も想像される)などの情報をフィンランドの本社に要求して貰いたいとの
 依頼を今朝ほど行ったところであります。
 その情報が得られたならば、またお知らせしましょう。




簡易代謝測定装置の試作

2005-10-06 09:32:19 | 健康
 「簡易代謝測定装置の開発(3)」(6月27日掲載)で触れた低価格呼気量測定装置の開発が
 滝沢茂さんによってほぼ完成に近づいたので、それを組み込んだ装置全体の
 試作を始めました。資金としては横浜国大 堀雅宏研究室の研究費を使わせて
 頂き、試作の実際は堀さんがいつも付き合っているニッポー産業というベンチャー
 企業に御願いしたものです。
 システムの構成図を下に示します。
 
  
 ここで(A)部は呼気の濃度測定部分で 発明の名称「呼気の評価装置及び方法」
   発明者:阿部敏雄、堀 雅宏 特許出願 平成17年6月16日
   出願人:阿部敏雄、YUVEC(npo法人)であり、
    (B)部がダグラスバッグに採気した呼気量の測定部分「タービン式流量計」で
 滝沢 茂氏(元東芝半導体技師長)に開発依頼したものです。

 先日フォローに行った時に撮影した状況を以下にご覧に入れます。(まだ完成はしていません)
 
   a:電気系操作盤  b:バルブ操作盤(用いているバルブは実験装置に用いられている物と同じ) 
  c:吸収塔3本  d:銅製呼気収集容器
  e:デジタルマノメーター(市販品)  近い将来自製品に交換の予定(滝沢氏に開発依頼中)

電気系操作盤の裏面は
  
 f:タービン式風量計本体
 g:圧力センサー  採気バツグ中呼気を排気する場合排気終了を検知する為のもの












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 タービン式風量計( f )の部品(滝沢さんの手作り)もご覧に入れましょう。
 

今月半ばには試運転に入れる予定です。


心拍計(ポラール社 Sシリーズ)(その2)

2005-10-05 09:19:31 | 健康
  心拍計S610iを使って就寝中の心拍数の推移の測定を
  やって見ましたのでその結果を掲載します。
  胸に巻く心拍計は、多少違和感があるので、目が覚め易く、
  一番長く測定できたものをご覧にいれます。
  この結果から、種々の情報を得る事が出来ると思いますが、
  一番深く眠っている時の私の心拍数は約50bpmである事が
  分った事も基礎代謝の考察を深める為に有意義だと思います。

  


心拍計(ポラール社 Sシリーズ)(その1)

2005-10-05 06:59:47 | 健康
暫く休んでいましたが、また再開します。

 前にもお話ししましたが運動の強度などをモニターする最も簡便な方法は
 運動中の心拍数(HR)の計測であります。
 そして運動中の消費エネルギーを正確に求めるには運動中の心拍数
 の平均値(HRmean)を求める事が必要になります。
 運動の強度としてのHRと時間当りの消費エネルギーとの関係がリニアであれば
 、運動中のHRmeanと運動時間から総消費エネルギーが求められるからです。
 私の測定例(2月21日に掲載したもの)は、下記をクリックすればご覧頂けます。
  代謝と心拍数

 しかしHRmeanが測定できる心拍計は余りありません。
 私が今まで使っていたOregon Scientific社のもの(~8000円)
 は、胸に巻くタイプのものでは最も安いので購入したのですが、
 平均値が測定できないのと、電磁誘導に弱く車の中では測定できない
 という欠点がありました。
 今回、う少し高級な心拍計を購入しましたのでその概要を報告いたします。
 高級心拍計では殆ど独占に近いポラール社(フインランド)の製品の中
 でも一番高級なSシリーズを選び、その中では安価(定価:34650円)なS610i です。
 その特徴の一部を以下に示します。
 ① ラップタイム中の平均及び最高心拍数(HRmax)の計測が99ファイル記録できます。
   又時間にすると5秒おきに記録する場合22時間の記録が出来ます。
 ② 車の運転中でも測定が出来ます。
 ③ リストレシーバーに赤外線窓がついていてパソコンとのデータのやり取りが
   出来ます。
   その為にパソコンに接続するIRインターフェイス(定価:8925円)も購入
   しました。
 (さらに高級な機種では、最小心拍数、心拍間の時間変化、高度などが計測
  できるものもあります)

 先日、三つ池公園のウォーキングを8区域に分割してその各々をウォーキング
 した場合のHRmean とHRmaxの測定を行いました。
 そのデータをパソコンに移し、それをグラフ化した一例を以下にご覧に
 入れます。これは三つ池公園では一番急な坂を上った時のHRの時間変化の例です。