敏翁のシルバー談義

敏翁の興味のスパンは広いのですが、最近は健康談義から大型TVを含むITと「カラオケ」「珈琲」にシフトしています。

ミルクピッチャー

2010-09-20 09:11:47 | お酒とコーヒー
  フォームドミルクの作り方は中々難し事はすでにお話しました。
 それに関して次のホームページを見つけています。

カフェ・クオレ(代官山にある店)のバリスタの方のホームページ

の「ラテアートの描き方」の頁で、下のほうを見ていくとフォーミング(練習)という
項目があって
『フォーミングは難しいので、練習に数百本の牛乳が必要になります。
僕は 400本以上は使ったと思います。けれども、重要な練習のためとはいえ、
せっかくの牛乳を大量に捨ててしまうのはとても心苦しく、お金の負担も大きく
なります。そこで、、練習には水で薄めた「水ミルク」を使うことをお薦めします。
・・・・』
 と恐ろしい事を言っています。
 尤も彼の目指すフォームドミルクは、ラテアート(カフェ・ラテやカプチーノ
の表面をフォームドミルクで装飾する技術<例が沢山上記ホームページにあります>)
用のもので、私の考えているような、スチームドミルクの上にある程度しっかりした
泡立ちミルクが出来れば満足と言うのとはレベルが違うのですが、それにしても奥が
深い事が伺えます。

 また、本屋でこれもバリスタの書いた本を立ち読みした中に、彼は
しっかりしたフォームドミルクを作るのには、一回に200cc程度のミルクを扱う様に
していると記しています。
 という事で、標準のカプチーノ用ミルク70cc程度を使ってフォームドミルクを作るのには
いい加減に取り組んでは駄目で、もっと真面目に取り組む必要がありそうな事が分かりました。

 それには、ミルクピッチャーもしっかりしたものを使わねばならない筈です。
(上記ホームページでもピッチャーの重要性について触れています。)
 私の使っていたのは、材質だけは微妙な温度を指先で感じ取り易くする為推奨されている
ステンレス鋼ですが、サイズなどはいい加減のもの(容量200cc)でした。
 しかし、私のエスプレッソ・マシンのメーカーであるデロンギの標準品(容量350cc)は、
3000円以上もするので、これを買うのは馬鹿馬鹿しいと思い、形にウエイトを置いて
ラゾーナにある生活雑貨を扱っている店を片端から探して歩きました。
 そして、「inmercanto」というおしゃれな店でイタリア製ガラスのピッチャー
(イタリア語では"brocca" 250cc)を見つけ形が気に入り求めました。662円(税込み)です。
 今まで使っていたステンのカップと併せてご覧に入れます。

 温度感知の問題は、スチーム噴射後の時間でトライ&エラーでやれば良いと割り切りました。

 そして、このピッチャーとデロンギマシンを使って、しっかりしたスチームドミルク + 
フォームドミルクを作る事が出来るようになって居ます。
 注ぎ口の具合も大切なようで、このピッチャーで、下に溜まっているスチームドミルクだけを
旨く取り出す事が出来るようになっています。
 それで、懸案のスターバックス並みのカプチーノがどうやら出来るようになりました。
 即ち、容量250cc程度の大型珈琲カップに淹れたエスプレツソ(~30cc)の上に、
スチームドミルク(ネット~50ccが多少泡が入って~65cc)だけを注ぎ、電子レンジ(600w)で1分
間加熱後、フォームドミルク(ネット~30ccだが泡立って容積は~60cc)を注ぐのです。
 これで、熱いカプチーノの出来上がりです。

 尚、前にお話したメリタラテカップではどうかと言うと、これはこのカップの中に
カプチーノなどを作るように出来ていて、スチームドミルク(本器ではスチームは使いませんが
下に似たような泡の少ない部分は出来る)を旨く取り出せません。注ぎ口が無いのが利いている
のかも知れません。



焙煎中の温度測定と、急速冷却

2010-09-18 14:06:45 | お酒とコーヒー
  ①温度測定
  焙煎中の温度を測定するため、焙煎機の側壁に穴を開け
  そこに電子温度計を挿入できるようにしました。
  動作中(豆は入っていません)の状況を下図に示します。
  温度計は126.3℃を示しています。



  焙煎は、150℃以下あたりにじっくり置いて豆を蒸らすのが
  良いとの話も有るので、それを試みて見ました。
  但し、本機は、温度計をつけると支柱が邪魔で籠の回転は
  出来ず、3/4回転の振り子運動になってしまいます。
  豆の出来には問題無さそうですが、あまりやりたくは無く
  加熱の様子(下の赤熱の程度)との条件を見極めるまで
  にしたいと思っています。

 ②急速冷却
  焙煎完了時の冷却が極めて重要らしく、業務用の機械では
  釜の蓋を開け、冷たい容器に落とし込んで冷却できるように
  なっています。
  さらに工業用の機械では水を掛けて急速冷却しているとの話も
  有ります。
  特に、2ハゼ後は秒単位で状況が急速に変わるそうなのですが、
  私の安物の機械のマニュアルでは団扇で扇ぐ事しか書いてなく
  冷却法の改良を試みました。
  検討したのは冷却水のスプレー(左図)噴霧です。
  その検討の為に必要な事は、、焙煎機の関係する部分(網と心棒 
  ステンレス鋼)の重量(w)と比熱(cp)及び珈琲豆の比熱(cb)を知る事です。
  w≒60g、cp=0.11cal/g・℃、また水の蒸発の潜熱は539cal/g
です。 (年寄りなのでcgs単位で申し訳ありません)
  分からないのは豆の比熱cb です。
  cbを測定するため、豆50gを薄いポリエチの袋に入れて鍋の中で
  煮沸10分(勿論豆に水は入りません)後、100ccの水に投入し
  水温の上昇から推定する方法を試みました。
  この豆は、焙煎後の豆で、50gをこの測定後廃棄せざるを
  得ないのが、多少勿体無い感がありましたが。
  得られた結果は、cb≒0.357cal/g・℃ です。
  
  これより、豆100gを焙煎中の系の有効熱容量は
  100 x 0.357 + 60 x 0.11 = 42.3 cal/℃
  となります。
  それで、水1gをスプレーした時の系の温度降下は
  539/42.3 = 12.7℃となり、4gほどスプレー噴射すれば、
  50℃の急速温度降下が期待でき、焙煎中の豆の温度が
  170℃程度だとすると、これで豆が水浸しになる危険性も
  全く無い事も分かります。
実際は、スプレー噴霧の後、ヘアドライヤーの冷風でさらに
  冷却しております。
  またテストの結果、スプレー 7吹きで4g程度の水が噴霧される事も
  確認してあります。


 実際に、1ハゼの途中(温度は約180℃)でスプレー冷却を行い
 ミディアム~ハイの焙煎度を得ました。
 (測定法は、既にお話した「焙煎度の測定」参照)
 豆は、ブラジル、コロンビア、キリマンジャロ等量づつです。
 
 それを2日置いて、このブレンド品と、前にお話したエスプレッソ用に
 焙煎したもの(ブラジル、コロンビア、とグアテマラのブレンド品)を
 さらに1:1にブレンドしてミル粉砕後、ドリップしたものは、
 私が今まで試みた中ではかなりのもので、いつも気に入っている
 店(三ッ池公園北駐車場の傍にある「ヌーベル」という名のスナツク)
 のコーヒーに匹敵するものが出来たと思っています。


スターバックスのカプチーノ

2010-09-16 12:21:12 | お酒とコーヒー
 今回もコーヒーの話しですが、今後はタイトルに「コーヒーの話(x)」
 は入れない事とします。
 先月来、本格的(?)にコーヒーに取り組むまでは
 スターバックス(ゴルフ場の帰り海ほたるの店に立ち寄る事が多い)に入っても
 レギュラー・コーヒーを呑んでいて、その味は全く頂けないと思っていました。

 しかし同社は今や、世界43の国と地域に営業展開(2008年2月現在)していて、
 そのルーツはエスプレッソを主体とするコーヒー群、即ちエスプレツソそのものと
 カプチーノ、カフエラテなどで米国を席巻したわけです。
 それを飲んでみない事には話しにならないと思い、昨日ラゾーナの同店で
 カプチーノを飲みました。
 それで驚きました。
 コーヒーが熱い(≧70℃)のです。
これは、帰宅後温度を変えたお湯を飲んで推定した値です。
 その内、電子温度計を持参して測定しようと思っていますが。
 カプチーノを作ったことの無い人は感じないでしょうが、少し弄った事のある人
 ならば驚く筈です。
 即ち、カプチーノの標準的な作り方を要約すると、エスプレッソ
 30ccにフォームドミルク+スチームドミルク80cc程度を加えたものです。
 (エスプレッソは90℃のお湯で抽出)
 今まで既にお話したように、フォームドミルクの泡をしっかりと
 作るには、50℃を余り越えてはダメなのです。
 ですから標準的な作り方では
 (30cc x 85℃ + 80cc x 55℃)÷110cc ≒ 63℃程度の
 温(ぬる)いものとなってしまいます。
 ものの本を見ても、その温さが良いのだと書いてあるものさえあります。

 しかし、この熱いカプチーノは大変美味しく感じました。
 同社のノウハウは分かりませんが、今同等なものを作るべく頭を廻らせて
 居るところです。電子レンジとの組み合わせなどが面白そうに思っています
 が、下手をすると泡が膨らんでしまったりいろいろと考えねばなりません。


コーヒーの話(5)焙煎度の測定

2010-09-13 11:54:29 | お酒とコーヒー
 
 焙煎度をより定量的に測定したいと思い、伊藤 博著「珈琲を科学する」
時事通信社 1997年発行を参考に次の試みを行った。


 ①本書にある焙煎豆の写真(左図)を
  Adobe Photoshop Element を使ってヒストグラム解析を行う。
  僅かに見える背景(フルシティの左下隅)を白(100)として、
  各焙煎豆の輝度を推定する。(上記ソフトの「イメージ」の「ヒストグラム」を使う。
「輝度」は本ソフトの用語)
  それをグラフ化したものを下に示す。
  赤線は、スムージングした曲線で、これを標準とする。

 ②手持ちの焙煎豆を白紙に載せて、写真撮影する。
  それについても①に倣って輝度の推定を行う。

  手持ちの豆のデータを記すと
  1.エル・サルバドル焙煎豆 購入した「ミル」に付いていたもの。
    輝度 24.1% 
  2.トアルコ・トラジャ焙煎豆 キイ・コーヒーの最高級品。
    ラゾーナにあるキーコーヒーが運営するコーヒービーンズショップ
    『K++』 (ケイプラス)で購入したもの。
    輝度 24.9%
  3.自家焙煎豆 独自ブレンド、エスプレッソ用を狙って2ハゼ
    (焙煎用技術用語 説明省略)後まで焙煎したもの。
    輝度 17%

  ①のグラフと比べる事により、1.と2.は「ハイ」乃至
  「シティ」、3.は「フレンチ」あたりのローストである事が
  定量的に分かる事が出来た。
  目視でもそれらしい事はわかるが、少し科学の目を加えて見た
  事と、画像ソフトの応用例として紹介します。
  実際の現場では、「色差計」という機器を使って測定していて
  数値は輝度ではなく「L値」と称しているようです。



コーヒーの話(4)泡立ちミルクとフレーバーシロップ

2010-09-12 07:30:04 | お酒とコーヒー
  コーヒーの話(3)で、フォームドミルク(蒸気で泡立てられたミルク)の話を
しました。
 それが中々旨く出来ないので、2,3変わった試みをした話でした。
 しかし、調べていくと蒸気を使わないで、攪拌だけで「泡立ちミルク」を作る
方法があり、その方が簡単・確実らしい事が分かりました。
攪拌機だけ1500円程度のものもありますが、私はガラス容器つき
Melitta Latte Cup(メリタラテカツプ)2191円(送料込み)をアマゾンから
購入して簡単に「泡立ちミルク」を作れるようになったので紹介します。
(メリタでは「フォームドミルク」という名は使わず、「泡立ちミルク」としています)
その外形写真を下左図ご覧に入れます。下右図は本機で作ったカプチーノ(後述)。



 そのマニュアルを見て、ミルクを泡立てるときの問題点、蒸気での泡立ての
注意点も理解が深まりました。マニュアルの一部をご覧に入れます。


 これから、泡立ての温度許容範囲が極めて狭い事が分かります。
蒸気の時は、40~50℃の間で旨く泡立てなければならず、もたもたしていて
温度が上がってしまうと泡立てに失敗する事が分かります。
 本ラテカツプでカプチーノの場合は、ガラスカップ(メモリつき)に60ccの
ミルクを入れ、電子レンジ(600W)で30秒で40数度に加熱し、これを攪拌(乾電池
でモーター稼働)すれば簡単に作れ失敗は殆ど事が分かりました。
 作ったカプチーノの写真は上右にあります。
 このラテカップのよいところは、冷たいミルク(5~10℃)でも泡立てミルクが出来、
例えば「アイスカフェモカ」ができます。
 これはマニュアルの写真をご覧に入れます。殆ど同じものを作れる事が確認されています。
クラツシュアイスはミキサーで作りました。チョコレートシロップは後述。


 これを作るに際して、調べていくとシアトル系コーヒーは、エスプレッソをベースとして
カプチーノ、カフエラテだけでなく、温かいものでもフレーバーを付加したもの、さらに
冷たいものにフレーバー付加と商品展開(その一例が上記「アイスカフェモカ」)を拡大して
いて、それに用いるフレーバーシロップというものが急速に市場を掴みつつある事が分かって
きました。
 ダ・ヴィンチ社とトラーニ社が大手の様で各々二十種近くの(バニラ、キャラメル等の外各種
フルーツなどのフレーバー入り)のフレーバーシロップを商品展開しているようです。
 これらは通販では購入できますが、普通のスーパーには置いてなく(チョコレートシロップ
は昔からあるものなので置いてある)、たまたま、川崎ラゾーナのスターバックスの店頭を
覗いたらバニラフレーバーのシロップが一種類だけ置いてあったので購入し、温・冷の
フレーバー付きコーヒーの試飲をはじめたところです。
 この様に私のコーヒー探求の旅は、新発見の連続が続くようです。



コーヒーの話(3)カプチーノ

2010-09-07 08:54:19 | お酒とコーヒー
 カプチーノは、①エスプレッソの上に②スチームドミルク(蒸気で温められたミルク)と
③フォームドミルク(蒸気で泡立てられたミルク)を乗せたもので、
エスプレッソ・マシンでは、②と③を同時に作れるようになっています。
 しかし、それが簡単ではなく、ウェブにも作り方のこつについて沢山載って
いますが、それらを参考にしても私の腕が悪いのか、マシンが安物のせいか中々旨く
行きません。

 それでカプチーノの本物の泡の状態を再確認するため、昨日午前川崎ラゾーナにある
シアトル系のコーヒーショップBlenz coffeeに行ってきました。
 シアトル系では、スターバックスが最も名が通っていて、川崎ラゾーナには両者とも
店を出しています。
 しかしスターバックスは、アクアラインを通る帰りなどに、「海ほたる」にある店に
良く立ち寄りますが、美味しいと感じた事が殆ど無く気に入らないのでブレンツの方に
したわけです。

 このチェーンのモットーは、Never Burnt, Never Bitter(焦がしすぎず、苦すぎず)
で、エスプレッソの世界の流れはこの方向に向っていて、イタリアンローストは
もう時代遅れになりつつあるようです。
 その味も確認して置きたくなったのです。

 この店のカプチーノの上に乗っているフォームドミルクの泡は素晴らしいもので、
今の私のマシンの操作を多少改良したくらいではとても同等な泡は出来そうも無いと思い、
こうなると私の技術者魂がこみ上げて来て早速2,3検討を開始する事にしました。

 その中の2つばかりを紹介しましょう。
 1.スチームに空気を添加する。
   マシンのスチーム管にT字管を繋ぎ、スチームをミルクに注入する
   時、そのスチームに注射器で空気を添加する。
   その状態の配置を下図に示します。


   しかしこの方法では、泡は出来るが、すぐ消えてしまう事が分かりました。
   使っている部品は、2年ほど前までやっていた「簡易代謝測定装置」の開発
   (このブログにも連載しました)の為集めたものを物置から探し出してきたものです。
   
   スチームと空気のミキサー部をもう少し工夫すれば、泡も細かくなるなど
   まだ改良の余地はあると思っています。

 2.ミルクの粘性を増強する。
   もう一つの検討課題としてミルクの粘性を増強したらどうなるかテスト
   を行って見たいと思い「水あめ」を購入(Blenz coffeeの帰りにラゾーナ内の
   スーパーで)しました。
   70ccのミルクをピッチャーに入れ、スチームを注入し、暖かくなった後(~40℃)、
   スチームを止め「水あめ」を大匙一杯弱添加、攪拌溶解後、再度スチームを注入する。
   この方法で、Blenz coffee並とは行かないが、大部しっかりした泡を持つフォームド
   ミルクが出来る事が分りました。(予想以上の出来でした)
   もしかすると、Blenz coffeeなども何か添加剤を加えるか、またはミルクに何らかの
   前処理をして粘度を高めているのかも知れません。(単なる私の想像ですが)


 これで勇気百倍、もう少し、条件を振って(1.も併せ行う事を含む)テストする積もり
になっています。
 そして、こんな所にも技術者らしいテーマを見つける事が出来た事を満足に思って
いる次第です。


コーヒーの話(2)エスプレッソ

2010-09-04 09:28:02 | お酒とコーヒー
 前回予告した通り、今回は「エスプレツソ」についてのお話ですが、ご存知の方も多い
と思うがそうでない方々の為に「ウィキペディア」からその後の話を理解するために必要
な部分を抽出して記す事にしたい。以下『 』内(大分長いですが)は
ご存知の方は飛ばして結構です。
 これは何故記すのか、疑問を持たれる方もお出ででしょうが、これは自分の知識の整理の
為が主目的です。文章に纏めるには、断片的な知識、情報を整理し統合する必要があり、
纏める事は、知識群の統一化を図るのに大いに役立つと思っています。

エスプレッソ (espresso) は、コーヒーの一種で、イタリアやフランスではもっとも
よく飲まれるコーヒーである。風味が濃い、こくのあるコーヒーで、イタリアで Caffe
といえば、普通これをさす。

 エスプレッソマシンもしくは直火式のマキネッタという専用の器具を用いて、深煎りの微細
に挽いたコーヒー豆をカップ型の金属フィルターに詰めて、9気圧の圧力と約90℃の湯温で
20から25秒の抽出時間で約1オンス(30 ml)のコーヒーを抽出したもの。
普通のコーヒーカップの半分ほどの大きさのカップで供されるため、デミタス(demiは半分,
tasseはカップの意)とも呼ばれる。コーヒー豆を7 g使用したものをエスプレッソと言い、
14 g使用したものはドッピオ( doppio、ダブルの意味。double espresso )と呼ばれる。

 一般的に用いられているエスプレッソマシンには直火式のものと、電気式のものが
あるが、電気式のものの方が高い圧力をかけることができるため、おいしく淹れられると
いわれる。

 電気式の自動エスプレッソマシンでは、まずエスプレッソ用に細かく挽かれた豆を、レバー
形状のフィルターホルダー(脱着可能)の先端に装着しておいた金属製のバスケットの中へ
タンパーで押し込める。これをタンピングという。均等に押し込めたらマシンにセットし、
圧力でコーヒー液を抽出する。 マシンによって仕上がりは異なるが、エスプレッソには黄金色
の泡が浮かぶことがある。これはコーヒー豆の油分やタンパク質に由来するもので「クレマ」
と呼ばれ、甘さの元であると言われる。この上に砂糖を浮かべ、飲み干すのである。
(直火式ではクレマが出来ない事が多い)

 エスプレッソマシンには、抽出時間や圧力などを手動で調整するなど複雑な操作を必要とす
る物もあり、細かく要望に応じた味を引き出すことが出来る。

 逆に、より容易においしいエスプレッソを抽出するという方向でデザインされた、使い捨て
カートリッジを用いるタイプのエスプレッソマシンも存在する。
 このタイプのエスプレッソマシンは日本においてはネスレ社のネスプレッソが最も普及して
いるが、本場欧州では複数の規格が存在し、互換性において問題が発生している。
 また、イタリアのイリー社が開発し特許を取得したEasy Serving Espresso (E.S.E.) 規格の
カフェポッド(エスプレッソポッド)が日本においても普及している(「ポッド」とは
エンドウマメのさやを意味する)。カフェポッドはエスプレッソ1杯分に相当する約7gの豆を
焙煎し挽いたものを紙パックにし適度な圧力をかけて整形されている。
適切に挽かれているだけでなくバスケット(粉用と同じく金属製でフィルターホルダーより
脱着可能だが厚みはより薄く、カフェポッド装着の上にゴム製の蓋を被せる)内部への
タンピングも不要であり、使用後も豆が散らずに片付けやすいため初心者にも扱いやすい。
メーカーによってはカフェポッドを個別包装して鮮度の面での差別化を図っている。
様々なロースターが味に工夫を凝らしたカフェポッドを発売している。
 サエコ社やデロンギ社では E.S.E. 規格(44mm径)、ネスレ社では自社開発である
ネスプレッソ・カプセルに対応したエスプレッソマシンを販売している。

 またエスプレッソは主に牛乳などと合わせられ、様々な飲み物のベースとして用いられる。
 カプチーノ
 カフェ・ラッテ
 カフェ・オ・レ
 カフェ・マキアート
・・・・

 カプチーノ(イタリア語:cappuccino)は、イタリアで好まれているコーヒーの飲み方の1つ
で、陶器のコーヒーカップに注いだエスプレッソに、クリーム状に泡立てた牛乳を加えたもの
をいう。
 カップッチーノ(カプチーノ)という言葉は、元来はカトリック教会の一派であるカプチン
会の修道士のことを指し、彼等が着るフードのついた修道服、カップッチョ(cappuccio
「頭巾、フード」の意)にちなむとされる。
 なお、イタリアでは前述の通りカフェといえばエスプレッソのことを基本的に指すため、
カフェ・ラッテとはエスプレッソに牛乳を加えたものである(「ラッテlatte」はイタリア語
で「牛乳」の意)。日本ではドリップコーヒーに牛乳を加える飲み方を従来カフェ・オ・レ
と称した。これに対しエスプレッソに牛乳を加えたメニューを紹介したアメリカのコーヒー
チェーンに倣ってカフェ・ラッテの名称が広まったため、”オ・レ”・”ラッテ”の区別が
されることになったと考えられる。以上()内を除きウィキペディアより抽出

   ******************************************
 私は、
  ① 自分で焙煎から行った粉でもエスプレッソにチャレンジしたい。
  ② より本格的なエスプレッソが可能な電気式エスプレッソマシンにしたい。
  ③ 各種の「ポッド」も使えるマシンにしたい。
 という範囲で調べてみると、ネスプレッソ・マシンは専用のポッド(ネスプレッソではポッド
 という名は使わず、カプセルと言っている。)が使えるだけで粉は使えない事がわかり
 対象外とした。
  その中で値段も手頃(「楽天」で12500円)な
  「デロンギ エスプレッソ・カプチーノメーカー EC200N-R」を選んだ。
  その写真をご覧に入れる。(貼付資料)
 このマシンを使って、粉もポッドも一通りトライしてみていますが、今回はポッドだけ
 についてもう少しお話します。
 ポッドは、デロンギ・ジャパンにアンケートを送り、試供品が送られて来る予定なのだが
 まだ届いていない。
 別途、生豆を購入した「パオ・コーヒー」から「お試しパック」というものを購入した
 ので先ずそれを紹介する。(42個入りで2775円)(貼付資料)
貼付資料をご覧になるには下記をクリックされたい。

貼付資料

 貼付資料には下記の画像を示している。
 a.上記エスプレッソ・マシンにフィルター・ホルダーを装着し、
   デミタスにエスプッソを抽出の位置関係。
 b.カフェ・ポッドとフィルター・ホルダー。
 c.また、カプチーノを作る場合、ミルクを泡立てた「フォームド・ミルク」を作る必要
   があるが、その為の金属製(温度制御の為それが良いとされる)のピッチャーと
   スチームノズルとの位置関係。
 d.カプチーノ用カップにエスプレッソを淹れた状態。
 e.d.に泡立てミルクを入れ、シナモン粉を振りかけたカプチーノの出来上がり状態。
 f.「お試しパック」の説明図。
 
 そして現在、先ず「お試しパック」の各種ポッドを使って、エスプレッソの風味の範囲の
認識、及びカプチーノの為のフォームド・ミルクの作り方の検討(これが中々難しい)などを
行っている。
 カプチーノの完成度は?だが、この暑さの午後、極苦のエスプレッソの一杯はだらけた気分
の引き締めには効果があるようです。

 より詳細は、また別途お話しましょう。




ハート・ロッカー

2010-09-03 09:34:38 | テレビ/メディア
  第82回アカデミー賞では9部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、
編集賞、音響効果賞、録音賞の6部門で受賞した本作品のDVDが昨日(9月2日)にリリース
されたが、その昨日予約中であったtsutayaから配送されてきた。
本作品は、上記のように数々の賞を獲得しているのだが、作品賞獲得作品中では過去に無い
悪い興行成績だったという事で、多分レンタル予約の評判も芳しくなくそれがリリース即日
配送された大きな理由になっているのではないかと想像している。

 『ハート・ロッカー』(The Hurt Locker)は、2008年のアメリカ映画。
監督 は、キャスリン・ビグロー (「アバター」の監督ジェームス・キャメロンの元夫人)
イラクを舞台としたアメリカ軍爆弾処理班を描いた戦争アクション、社会派ドラマ。
タイトルはアメリカ軍の隠語で「苦痛の極限地帯」「棺桶」を意味する。

 内容については、下記『映画のメモ帳+α』が最も詳しいようだ。
 映画をまだ見ていない人が予備知識を得るにはこれをご覧頂きたい。

映画のメモ帳+α

 この映画についてのコメントは、例えばallcinema に26も掲載されていて、辛口のものが
多いが、私に言わせるとそれらは皆浅薄の感が強い。
 私は、これは人間のひとつの本質を衝いている優れた作品だと思う。
本作品の最初に「戦争は麻薬の様なものである」とのメッセージが現れる。
 主人公の一人ジェームズ二等軍曹(ジェレミー・レナー  主演男優賞候補)は、800個以上の
爆弾を処理してきたのだが、除隊後自宅で自分の幼女に
「パパの年になると、世の中で好きなものはひとつか2つしか残らなくなる。俺の場合は
ひとつだけだ」と語りかけるのがラスト近くにあり、ラストシーンは彼が再び戦場で爆弾処理に
出かけ次第に遠ざかっていく後姿となっている。
 この危険極まりない爆弾処理が麻薬の様になってしまったジェームスも人間だし、
イスラム原理主義に侵されて爆弾を作り続けるイラク人も人間なのだ。

 ベトナム戦争を主題として数多くの傑作が作られた。

1.帰郷 (1978 )
2.ディア・ハンター (1978)
3.地獄の黙示録 (1979)
4.プラトーン (1986)
5.フルメタル・ジャケット (1987)
6.7月4日に生まれて (1989)
7.フォレスト・ガンプ/一期一会 (1994)
・・・・

 しかし、これらにも「戦争は麻薬」、人間の悲しい属性との発想の見えるものは無い。
 その意味で、本作品は映画史に残る傑作となるように思える。



ブラッディ・シーザー

2010-09-01 11:53:38 | お酒とコーヒー
 
 今回はお酒の話です。
 昨年から焼酎を良く飲んでいますが、
 お気に入りは、芋焼酎 の「蔵・純粋」です。
 この焼酎は、濃度調整をしないのが特色で、ロット毎に
 測定したアルコール濃度分析値が瓶に書き込んであります.
 今呑んでいるのは、41.3%。
 価格は1.8リットルで3500円程度ですから、芋で評判の
 「一刻者」より単位アルコール量あたりの価格も割安で
 風味も、私は「蔵」の方が好きです。
 尚、この「蔵」は川崎ラゾーナの焼酎専門店「Sho-Chu AUTHORITY」
 で売っていて、切れると車で買いに行ったりしているのです。

 普段は、>40%を生かしてオンザロックでやっているのですが、
 最近、ブラッディ・マリー風に飲むのが気に入っています。
 それで、調べてみると普通のトマト・ジュースではなく
 ハマグリのエキス入りのトマトジュース「Mott's clamato」ジュース
 で割ったものがブラッディ・シーザーと名づけられていて
 中々のものだと知りました。
 銀座のあるバーで出す「ホット・ブラッディ・シーザー」が素晴らしい
 という書き込みもブログになっていました。
 新しいものが大好きな私としては、知ったからには何が何でも
 トライしようとした試みが本メールの主題です。
 
 このジュースは、ウェブにはありますが、少本数で買えそうなところが
 見付からず、横浜高島屋、そごうと電話しましたが、出店しているところを
 含めて置いてありません。
 しかし、検索を弄っている内に「信濃屋」チェーンに置いてあるらしく
 横浜では、駅西口cial地下の信濃屋にある事が分かり、
 昨日945mlのペットボトル2本(@683円)を購入し、
 昨日午後から、条件を変えてブラッディ・マリーと・シーザーを呑み比べています。

 尚、このジュースや関連情報の詳細は下記をクリックすればご覧頂けます。
 クラマト・ホームページ
 既にお気づきだと思いますが、clamatoは clam(はまぐり)とtomatoの合成語であります。
この中のFAQに、私も同じ事を考えましたが面白いQ&Aがあります。、
 Q「ハマグリととトマトをミキサーに掛ければクラマトが出来るか」
 A「止めた方が良い。多分ミキサーが壊れる」
 私はさらに、貝の旨味の成分「コハク酸ソーダ」をトマトジュースに入れれば
 と考えましたが、局方単位で販売しているところは無い(20KGならある)事がわかりました。
 (食品加工には大量に使われているようなのですが)

 本ジュースには、トマトジュース、はまぐりエキスだけではなく、各種シロップ、
調味料、酸味料、香辛料などが含まれていて、ブラッディ・シーザーやそのバリエーション
専用のものの様です。
 そのペットボトルのラベルや上記クラマト・ホームページにあるブラッディ・シーザーの標準レシピは
 (一部省略あり、またウィキペディアのカクテルの項を使って和訳している)
 30cc ウォッカ  これを私は「蔵」にしているわけです。
 120cc 本ジュース
 1振り(~1ml) ホットソース これを私はタバスコ 0.5ccにしています。
 (一昨夜マリーにタバスコを入れすぎ、就寝中に咳きこんで目が覚めた事がありました)
 2振り ウースターソース
 適宜 塩、胡椒を加え、ライムとセロリを添える
 と言うものです。(ライムの代わりに「スダチ」にしましたが)

 呑み比べると、シーザーは、ジュース本体が複雑な成分構成になっている
だけあって、単純なマリー(と言ってもホットソース以下は加えています)に比べると
味の深みとまろやかさで一段勝っているように感じました。
 
カクテル好きな方には、お試しをお勧めします。