敏翁のシルバー談義

敏翁の興味のスパンは広いのですが、最近は健康談義から大型TVを含むITと「カラオケ」「珈琲」にシフトしています。

珈琲の話

2012-03-23 18:48:14 | お酒とコーヒー
 小生昨日、さる会合で掲題の話をしました。
 その時用いたpptをpdfに変換し、若干のリンク、注釈を加えた
 ものをご覧に入れたいと思います。
 下記下線部をクリツクすれば現れます。

 珈琲の話

 今まで本ブログに掲載した内容が殆どですが、頭に珈琲全般の解説的なお話をつけて
 一応は纏まったものにしたつもりです。

 その最後の方に書いておいた(これは初めてご覧にいれるものです)
 『「珈琲屋バッハ」で[ゲイシャ]を飲む』は有志が集まったら
 もう一度行ってみたいと思っています。

 尚、さる会とは、横浜国大OBの会の一つ「三水会」というもので
 毎月原則として第3水曜に銀座交詢社ビルで行われていますが
 (今回が第603回)小生は久しぶりの参加でした。

ケセン語訳新約聖書を聴く

2012-03-11 18:43:40 | 真面目な話
 東日本大震災から一年経ちました。
 亡くなられた大勢の方々のご冥福を祈って
 掲題の聖書の朗読と同じくケセン語による賛美歌
 を聞いて頂く事としたいと思います。

 先日の「鶴瓶の家族に乾杯(ゲストはQちゃん)」で
 大船渡を訪れたエピソードで当地のキリスト教活動について
 その原点が当地で掲題の聖書の発行である事に触れていた事を覚えて
 いるでしょうか。
 それは、当地の医師山浦玄嗣氏による掲題の労作によるものです。
 印刷出版も現地でやっていて、発行所も津波に呑まれたようですが、
 活動は再開したようです。(これは先日のNHK「こころの時間」で放送されました)

 『尚、ケセン語とは山浦氏が気仙地方(岩手県陸前高田市・大船渡市・住田町および
宮城県気仙沼市など)の方言を一箇の言語と見なして与えた名称である。
仮名でなくラテン文字(ケセン式ローマ字)で書かれる正書法を持っている。』
 (ウィキペディア)
 と言う事で、ケセン語は今回の津波大震災被災地の中核をなす気仙地方の言語
 であり、その言語で表現された聖書や賛美歌を唱える事は、誠に時宜にあった
 事だと思います。

 偶々私は山浦氏の著作を数冊、横浜市立図書館に借用依頼していましたが、
 その中の一冊「マルコによる福音書」が入手できました。
 これには、山浦氏による聖書の朗読と2002年12月に大船渡教会で行われた
 「マタイによる福音書」(これが福音書としてははじめての出版、マルコは2冊目)出版記念ミサ
 で歌われた賛美歌がCD3枚に納められて添付されていました。
 
 それで、原文にあわせて音声もお聞かせする事にしたものです。
 聖書は冒頭のみ、賛美歌もCDには8曲入っていますがその中の2曲のみの
 紹介ですが。
 聖書原文は、独特の仮名表記になっていて判りにくく、皆さん耳で聞いた方が
 良く解ると言っているようです。
  
ケセン語訳新約聖書

 上記アンダーラインをクリックし、pdfファイルを開いて赤枠をクリックすれば
 音声を聞く事が出来ます。
 また、ファイルの後ろには解説と聖書の該当部分の日本聖書協会発行による
 口語訳新約聖書も参考としてつけておきました。

 ケセン語による力強い聖書朗読と賛美歌を聴きながら、亡くなられた方のご冥福を
 祈ると共に、一日も早い復興を祈念したいものです。



珈琲の研究(?) 2012/1~2月

2012-03-09 08:50:35 | お酒とコーヒー
 私の珈琲の研究(?)は、何だか歯止めが効かなくなりそうで
 困っていましたが、ここのところどうやら一段落が付いた様に思えるので、
 今年になってからの検討の結果を纏めてみました。
 (一部昨年検討の結果も入っていますが)


Ⅰ.購入品種
  1.5(**)を除いては「ワイルド珈琲」から購入(500gまたは1kg単位)したものです。
1.マイルド珈琲を追求                お勧めの焙煎範囲(*)
 1.1 パナマ/ベルリナ                  Medium-City
 1.2 ハイチ/ブルー・パイン・フォレスト        Medium-City
 1.3 マラウィ/AAゲイシャ・チャニア          High-Full City
 1.4 イエメン/ゴールデン・ベスト・マタリ       Medium-City
 1.5 キューバ/クリスタル・マウンテン         (Medium-City)

2.深煎りを追求
 2.1 インドネシア/マンデリン・ラスナ【ニュークロップ】City-French
 2.2 タンザニア/AAプラス・ンゴロゴロ         Medium-French
 2.3 ケニア/AAプラス                 Medium-Full City
 2.4 インド/ナチュラル・ミスティーブルー       High-French
2.5 エチオピア/イルガチェフ モカ G-1        Medium-Full City

3.汎用
 3.1 ブラジル/イエロー・ブルボン・パルプドナチュラル【ニュークロップ】
                             Medium-French
3.2 コロンビア/サンベルナルド          Medium-French


 *:お勧めは1.5を除いては「ワイルド珈琲」によるお勧めですが、
   1.5は似た特性が期待されるブルー・マウンテンから推定したもの。
   尚、焙煎は、浅い方から列記すると次の様になります。
   Light-->Cinamon-->Medium-->High-->City-->Full City-->French-->Italian

**:「ばいせん工房 珈琲倶楽部」より購入


Ⅱ.エスプレッソ特性
  検討の重点をエスプレッソ特性の内、特に以下の2点に絞っています。
  .単独でエスプレッソに向いている品種/条件の探索
  .私の開発した「2層ブレンド法」を適用する場合の
    下層(抵抗の大きいもの)に向いた品種/条件の探索
  
品種  自家焙煎   抽出量1   抽出量2  単独エスプレッソ
 1.1   Medium    77.5     54.9     X
 1.2   Medium    82.3     86.0     X
 1.3   High     108.8     89.7     X
 1.4   Medium    59.8     53.8     X
 1.5   Medium    ---      69.0     X

 2.1   French    93.4     76.9     X
 2.2   French    45.7     58.0     X
 2.3   French    34.4     36.8     ○
 2.4   French    52.8     40.0     △
 2.5   Full City  16.1     18.1      ◎

 3.1   Full City  46.5     23.8      ◎
3.1   French    29.0     23.4      ◎
 3.2   French    82.0     ----      X

 結局、マイルドで単品のエスプレッソに向く品種は見付かりませんでした。
 今のところ、表の◎品を利用した「2層ブレンド法」などを行うしか方法は
 無さそうに見えます。

 ☆「抽出量1」は、焙煎後24時間以上放置した後、細挽き(カリタC-90の目盛り"1")した
   粉~8.5gをエスプレッソ機に掛けた場合の25秒間の抽出量
 ☆「抽出量2」は上記粉を脱酸素処理(>24時間)後
   粉~8.5gをエスプレッソ機に掛けた場合の25秒間の抽出量
 ☆「単独エスプレッソ」の判定基準は、抽出時間20~30秒程度で≦30ccの
   抽出液が得られるものを合格(脱酸素処理後でも可)とした。
   尚、◎は判定は勿論合格だが「2層ブレンド法」下層に利用可能なものに付した。

Ⅲ.「2層ブレンド法」適用例
  ここでは今まで紹介しなかった例を掲げます。
 
 ① 下層:3.1Full City品を乳鉢で10分間擦ったもの 3.0g
   上層:2.3Frenchと2.4French(いずれも脱酸素処理品)各3.1gをブレンドしたもの
   抽出量:50秒で15.8cc
   風味:少量のミルクと小匙山盛り一杯の砂糖添加、30秒間電子レンジ加熱。
      濃厚だが想定ほど苦くない。very good

 ② 下層:3.1French脱酸素処理品2.7g
   上層:①に同じ但し各3.0g
   抽出量:25秒で30.8cc
   風味:①とほぼ同様(濃厚さはやや小)

   ①、②いずれも2.3及び2.4単独でのエスプレッソ抽出液に比べて
   苦味が大幅に抑えられている。この理由について想像を廻らせては居るが
   全く不明。

Ⅳ.その他
  珈琲屋バッハの「イタリアンブレンド(深煎りの3種配合)は、
  ブラジル[2]:ケニア[1]:インド[1] になっています。
  それに倣って、3.1French[1.5]:2.3French[1.5]:2.4French[1.0]
  をメリタ方式とメリタ・敏翁方式で淹れ賞味してみました。([]は重量比)
  いずれもすっきりした苦味に仕上がっていて呑んだ後の気分も
  爽快、私には自分が開発した思い入れもあるのかと
  思いますが、このブレンドのメリタ・敏翁方式は今までの最高に
  近いもののように思えました。