敏翁のシルバー談義

敏翁の興味のスパンは広いのですが、最近は健康談義から大型TVを含むITと「カラオケ」「珈琲」にシフトしています。

映画「ブラック・スワン」

2011-10-13 21:47:29 | テレビ/メディア
 久しぶりに映画の話です。
 待っていた本作品がTSUTAUAからやっと送られてきました。

 『本映画は、本年度アカデミー賞で主演のナタリー・ポートマンが主演女優賞を取った作品で、
 ダーレン・アロノフスキー監督による2010年のアメリカのスリラー映画である。
 バレエ『白鳥の湖』の主演に抜擢され、潔白なホワイト・スワンと官能的なブラック・スワン
 の二つを演じることとなったバレリーナが、プレッシャーなどにより徐々に精神を壊してゆく
 サイコスリラーである。主演のバレリーナをナタリー・ポートマン、
 その振付師をヴァンサン・カッセル、ライバルのバレリーナをミラ・キュニスが演じる。
 主演のナタリー・ポートマンはダイエットで身体づくりをした。
 また、幼少期の経験を活かし、1年に渡るバレエ・トレーニングを行い、アカデミー主演女優賞
 を始めとする多くの賞を受賞した。

 しかしポートマンのダンス・シーンは後にボディダブル絡みの論争を巻き起こすこととなった。

 ダンス・ダブル論争:
 ABTのダンサーのサラ・レーンは、本作でポートマンの「ダンス・ダブル」を務めている。
「ダンス・マガジン」編集長のウェンディ・ペロンで3月3日付のブログ・エントリーにて、
「貴方はバレリーナになるにはほんの1年で済むと本当に信じていますか。
 私たちは、ナタリー・ポートマンが子供の頃にバレエを習い、フィルムのために1年間の集中教育
 を受けていたのを知っていますが、それだけはバレリーナにはなれません。
 しかしながら多くの人々が、ポートマンが自分自身で「ブラック・スワン」で踊ったと信じている
 ように思えます。」と述べた。彼女や後のサラ・レーンの発言に対し、
 バンジャマン・ミルピエとアロノフスキーらはポートマンを擁護する形で反論した。』
 (以上『 』内ウィキペディアより抜粋)

 私の見るところでは、黒鳥の32回グラン・フェッテ(大回転?)の一部が映画に
 入っているが、この辺りが替え玉になっているのかも知れないと思った。


 本年度のアカデミー賞は、
 「英国王のスピーチ」が12部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞を
 取り、興行成績は全米(?)で、405M$との事。
  これに次ぐのが8部門にノミネートされた「ソーシャル・ネットワーク」だが、主要6部門
 の賞は取れなかった。興行成績は224M$。
 一方本「ブラック・スワン」は、5部門にノミネートだったが、主演女優賞を取り、興行成績も
 307M$と好調だった。

 これで、今年のアカデミー賞・作品賞のノミネート作品10タイトル中
 上記3作品、「インセプション」、「トイ・ストーリー3」、「トゥルー・グリット」を
 鑑賞済みだが(残りの4タイトルはまだDVD未リリース)、
 私の見るところでは、本作品は2010年米国興行映画の総合成績で第2位にランクしても良いのでは
 ないかと思われる。
 私の末娘の意見では、女性は「ブラック・スワン」のような映画が見たいのだという事でした。



カルーアとエスプレッソ

2011-10-08 09:01:51 | お酒とコーヒー
 
 珈琲リキュール「カルーア」の存在を先日さる会合で知りました。
 そこ(横浜西口駅前「和民」)で先ず私のお勧めのカシスソーダを皆さんに
 呑んでもらいましたが、あまり行けるもので有りませんでした。
 標準はクレーム・ド・カシス1に対してソーダ4程度の筈ですが
 (ここのあたりは既にお話したと思います)
 「和民」のそれはその半分程度の濃度しか無さそうに感じたからです。
 むしろどなたかが頼んだカルーアミルク(これも標準より薄いものらしい事が
 後で分かりましたが)の方が口当たりが良かった様に記憶しています。
 (その夜の和民は飲み放題でその中に上記の両方が入っていたわけです)

 帰宅後調べてみるとカルーアはメキシコ製の珈琲リキュールだという事で
 珈琲の研究に入れ込んでいる私としては無視するわけには行かず、
 早速1本(700ml)を購入して種々検討を始めました。
 よく飲まれているのはカルーアミルクで、これは
 『コーヒー・リキュールのカルーアを牛乳で割ったカクテルのことである。このカクテルは、
  冷たいタイプのロングドリンク(ロングカクテル)に分類される。牛乳の量が比較的少なく
  とも口当たりがコーヒー牛乳のように柔らかく飲みやすいが、アルコール度数は決して低く
  ない。当然ながら牛乳の量を増やせばアルコール度数は低くなり、そして甘くなくなるので、
  好みの分量を見つけると良い。』(ウィキペデイア)とあります。

  レシピの一例はカルーア:30ml 牛乳:90mlです。
これは「和民」で呑んだものよりはるかに濃厚です。
  確かに口当たりは良いのですがこれは私の好みから言うと締りが無く男の飲み物では
  ありません。
  そして購入した瓶の裏には「ビター・カルーア・ミルク」というもののレシピがあって
  それは上例の上にインスタント珈琲をトッピングするというものです。
  これは良さそうとトライして見ましたが、粉のママ残っているインスタント珈琲は
  私の好みではとても頂けません。
  (ホットなら溶けてまあまあですが、冷たいものを飲みたいのです。)
  しかしこれにヒントを得て、「ビター・カルア・ミルク・敏翁風」なるものを開発
  してしまいました。
  そのレシピは、
  ① イリー社ダークロースト珈琲粉8grをエスプレッソ機に掛け
    濃厚抽出液(~20cc)を抽出しておく。
    (抽出条件と抽出量については前報を参照されたい。濃厚抽出液が得られれば
     イリー粉に拘る必要は無いがここで脱酸素処理活躍の場が現れる)
  ② タンブラーにアイスキューブとカルーア30cc、ミルク60cc
    を入れ、その上に①を注ぐ。

  それで混ぜても、混ぜなくても私にとっては大満足の大人の飲み物になりました。
  
  エスプレツソ機をお持ちで無い方は、次善の策として、未だ私はトライしていませんが、
  ①の代わりにインスタント珈琲を20ccの熱湯に溶かしたものを用いれば
  ほぼ似たものを味わえるのではないかと思います。
  

エスプレッソ抽出量の制御

2011-10-06 12:04:17 | お酒とコーヒー
 ここで言う「エスプレッソ抽出量」(以下抽出量と言う)とは、
 デロンギのエスプレッソ機でに抽出される液量を意味します。
今回の標準抽出時間は25秒です。

 この抽出量が、珈琲粉の脱酸素処理で減少する事に既にお話しています。
 ”脱酸素処理”とは既にお話してありますが、焙煎珈琲豆またはそれを
 グラインドした粉を高機能ガス袋に脱酸素剤と共に封入し、一定時間保持
 する事を意味します。

 暫く報告を休んでいましたが、種々検討は続けていて、その後の検討結果を
 下表に纏めて見ました。
 このエスプレッソ機には1杯用と2杯用、2種類のフィルターが付いています。
 2杯用も部分的な検討は行ってありますが、下表にまとめたものは
 すべて1杯用フィルターで抽出時間は25秒の条件での検討結果です。



 表に示された結果は、現象の複雑さを示していますが纏めてみたいと思います。
 
   エスプレッソ抽出の標準は珈琲粉約7~8grを用いて20秒程度の抽出で
   約30ccの抽出液を得る事にあります。
   また、エスプレッソ機の一般的な傾向としては、珈琲粉の粉砕を細かく、
   粉の量を多く、フィルターに粉を圧縮する圧力を強くするほど抽出液量は
   減少するとされています。(デロンギのマニュアルによる)
   これに新たに私が脱酸素処理の効果を発見(?)し、抽出量制御要因に
   つけ加えた事になります。
 1.イリー社製の珈琲粉はそのままで30CC以下の抽出量を達成していて、
   それを脱酸素処理をしても抽出量は変わりません。(1.1&1.2a)
   多分イリー社で脱酸素処理に近いプロセスを取っているのだろうと思います。
 2.やなか珈琲店は、焙煎した豆をほぼ翌日到着のスピードで宅配してくれる店です。
   ○ここから購入した豆を私がカリタセラミックミルC-90で細挽きしたものは
    そのままでは抽出量が多すぎてエスプレッソになりません。(2.1a)
   ○それを脱酸素処理をしてもまだ抽出量が多すぎます。(2.2a)
   ○この粉は粉量を増やして抽出量を抑える事が出来ます。(2.2c&2.2d)
    2.2dの粉量14grはフィルターに無理やり押し込んだもので、実用的では
    ありません。粉を圧縮する圧力は出来るだけ一定にしたつもりですが、
    2.2dの場合のみは思い切り押し込んで圧力も他の検討より高くなっている
    と思われます。
    尚、2.2cの11gr程度の粉量で、抽出時間を20秒にすれば約30ccの抽出量を
    得られる筈です。(*)
3.各種の生豆を購入し、焙煎の程度を変えたものを細挽き後、そのまま
   及び脱酸素処理後の抽出量を測定しました。
   そのままでは殆どすべての豆がエスプレッソには抽出量が多すぎでしたが、
   脱酸素処理後は、30cc以下の抽出量に収まるものと、Ⅱのように収まらないものが
   出てきます。
   その原因究明に時間が掛かっていますが、未だ完全に解明できる段階には
   至っていません。
   表には成功例を示しています。(Ⅲ)
 4.*の詳細(抽出時間を変えたときの抽出量の推定)
   エスプレッソ機のヒーターをオンにしてレデイランプ点灯後、スタートの
   スイッチをオンにすると圧縮ポンプが動き出し、数秒後から抽出が始まります。
   その後の抽出速度はほぼ一定として良さそうです。
   数秒の待ち時間は、豆種、粉量によって異なり5~8秒程度あります。
   これを tw とし、25秒の抽出量をQ25、20秒の抽出量をQ20とすると
    Q20 = Q25x(20-tw)/(25-tw)
   となる筈です。
   2.2cの条件ではtw≒6秒なので、上の式で計算するとQ20=31.3ccとなります。