敏翁のシルバー談義

敏翁の興味のスパンは広いのですが、最近は健康談義から大型TVを含むITと「カラオケ」「珈琲」にシフトしています。

映画から見る諸問題(1)海兵隊員の不祥事

2008-02-16 09:53:26 | テレビ/メディア
 これから時々、その時々に話題となっている諸問題を映画から考えて見たいと思います。

 今回は、海兵隊員による不祥事です。
 
 沖縄では、海兵隊による非行が繰り返されていますが、その真因は何か?
 この点で参考になるのが、アメリカ映画「フルメタル・ジャケット」(Full Metal Jacket)だと思います。
『本作品は、1987年のアメリカ映画で、ベトナム戦争を題材にした戦争映画である。監督はスタンリー
・キューブリックでありアメリカには珍しい明確な反戦を基調とした映画である。

 本作品の前半では海兵隊の訓練キャンプにおける個人の人間性の否定や剥奪も辞さない徹底的な
 精神教育、および過酷な訓練による人間の兵器化、即ち敵兵の殲滅を任務とした兵士と化すまでの
 道のりが描かれています。

 ベトナム戦争時、アメリカ海兵隊に志願したごく普通の青年たちは優秀な兵士になるべく、
 海兵隊訓練キャンプの教練課程で徹底的にシゴき抜かれることになる。キャンプの鬼教官・
 ハートマン軍曹の指導のもとで行われる訓練は、徹底的な叱責に加え「貴様らは蛆虫以下の存在」
 と罵倒され続けるという心身ともに過酷を極めるものだった。
 それは兵士として不必要な個人の人格を完全に否定し、精神から海兵隊員に刷り込み変える
 作業であった。更に連帯責任による懲罰、訓練生の間で行われるいじめなど閉鎖的な空間で受ける
 社会的ストレスが次々と描かれていく。こうして一人称は兵器の一部と化し、軍隊というシステム
 に組込まれていくのだった。しかし、中には出征前に精神に変容を来たす者も…。』(以上ウィキペディアより)

 現在の訓練が当時のママかどうかは知りませんが、このような訓練を受ければ、相当な確率で
 非行人間が生まれるのは頷けるものがあります。

 このような狂気の集団ともいえる海兵隊員は、日本の防衛上からは不可欠な人たちだと思いますが、
 (北朝鮮や中国の兵隊と戦って、昔の日本軍ならいざ知らず、現在の自衛隊が勝てるとは到底思えません)
 彼等の教育・訓練プログラムの改善などで不祥事の発生をどの程度抑制できるかは、極めて難しい問題だと
 思われます。(教育学者、社会心理学者などにはチャレンジしがいのある問題だとは思いますが)


LAN HDD録画のDVDへの移動(2)複数タイトルの一括処理

2008-02-09 09:14:15 | テレビ/メディア
  前回お話した方法で時間がかかるのが、LAN HDDから画像安定装置経由でハイブリッドレコーダー
 内のHDD(RD-HDDと略記)へのコピー作業です。

 今までは、夜寝ている間に1タイトルづつコピーしていたのですが、これを纏めて
 複数のタイトルを一回で出来る方法を検討していたのですが、それを発見したので
 そのお話を致します。

 REGZAに装備されている(他社の機種は調べていません)ロックリピート再生機能というのを使えば
 良いことがわかったのです。
 即ち、LAN HDD中に録画されているいくつかのタイトルをロックさせて、ロックリピート再生
 をスタートするとそれらを録画の古い順に続けて再生する機能がREGZAにある事を、その様な
 ニーズを頭にマニュアルをチェックする事によって見つけたのです。
 「心ここにあらざれば見れども見えず」の例になったようです。
 この機能は本来、録画したシリーズものなどを連続して鑑賞するためにある機能だと思います。
 またロックは本来間違ってタイトルが削除されない為の機能ですが、その状態の利用法として
 開発されたものでしょう。

 ただ、使っている人は少ないようで私もマニュアルの記述に不備もあってはじめは使い方が
 分からず、東芝のサービスセンターに電話をしたのですが、はじめの二人は全く対応が出来ず、
 3回目に電話をしてやっと使えるようになりました。

 手順を要約すると次のようになります。
 1.最終的なDVDの画質が同一になりそうなタイトルにロックをかける。
   例えば、①2時間のものと、②3時間のものは画質4.6で①がDVD-R一枚、②が
   二枚に納めることが出来るので一回に処理しても後でややこしい事は起こりません。
   (前回の書き込みを参照されたい)
   そして、RD-HDDの録画画質をそれに設定します。(上記例では4.6)
 2.ロックリピート再生中のタイトルを画像安定装置経由でRD-HDDにコピーします(VRモード)。
   複数のタイトルが RD-HDD内で一つのタイトル(★)になります。
 3.そのタイトル(★)を各DVD-R(上記の例では3枚)に入るようにチャプター分割する。
   もし必要ならば不要の部分(エンドロールなど)を削除する。
 4.各チャプターを各DVD-R にビデオモードで高速コピーする。
   DVD-R一枚あたり10分程度で済みますが、しかしここは自動連続と言うわけには行きません。
 5.始めかけたロックを外し、それらのタイトル(上記例では①、②)をLAN HDDから削除する。
 6.RD-HDD内のタイトル(★)を削除する。

 この手法を使えば、例えばゴルフに行っている間などに、相当数のタイトルを一気に
 処理出来る事になります。
 この方法が見付かった事で、LAN HDD内のタイトルを比較的簡単にDVDに移動できる
 目途がたったように思います。


LAN HDD録画のDVDへの移動

2008-02-07 09:44:17 | テレビ/メディア
 既にお話したように、私の液晶テレビ(REGZA 47Z2000)にはハイブリツドレコーダー(VARDIA 
RD-W300 以下RDと略記、内臓HDDは300GB)のほかにLAN HDDが2台(600GBと1TB)
をつけていますが、このLAN HDDがいずれも満杯に近くなってしまいました。
 それで、それらを大量にDVDに移す事を始めました。
 ご参考までにそれを少しイステマティックに纏めてみました。
 
 1.LAN HDDへの録画
   LAN HDDへの録画の画質は自動的に決まっています。
   それを列記します。
   放送                画質  
    地デジ、BS1、BS2         SD 4.6(Mbps)
     CS                  SD 4.6
    BS3(ハイビジョン)        HD 24.0
    WOWOW(ハイビジョン)       HD 24.0

これより、LAN HDDの容量を空けるには、重点的にBS3とWOWOWからの録画のDVDへの移動
を行わねばならない事が分かります。
  例えば、WOWOWからスター・ウォーズ全6作を録画していました。
  それを公開時期の順に記します。(○数字は後で使う時の略称にします)

④スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
  公開 1977年5月25日(特別篇:1997年1月31日) 上映時間 121分(特別篇:126分)
⑤  エピソード5/帝国の逆襲
  公開 1980年5月21日(特別篇:1997年2月21日) 上映時間 121分(特別篇:126分)
⑥  エピソード6/ジェダイの帰還
  公開 1983年5月25日(特別篇:1997年3月14日)  上映時間 132分(特別篇:137分)
①  エピソード1/ファントム・メナス
  公開 1999年5月21日                  上映時間 133分
②  エピソード2/クローンの攻撃
  公開 2002年5月22日                 上映時間 142分
③ エピソード3/シスの復讐
  公開 2005年5月25日                 上映時間 141分

WOWOWのは全て特別篇


 2.最終目標
  2.1 これらを、出来るだけ一作品DVD-R一層一枚に納める。
  2.2 画質は、4.0Mbps を切ると急速に悪くなるので、4.0をミニマムとする。
    DVD-R一層一枚に録画できる時間は、次の通りです。
    (音質はドルビー・デジタルM1 192kbps)
      画質      録画可能時間(目安です)
      4.0(Mbps)    2時間18分
      4.2        2時間13分
      4.6        2時間1分

上の上映時間と見比べて見ると、②、③ではそのまま録画すると4.0を割らざるを
 得ない事が分かります。
 一般に最近の映画は最後に「エンドロール」(スタッフ・クレジットとも言う)が
 長々とものによっては10分も付いています。
 上記スターウォーズでは必要に応じてそれを削除すれば、すべて4.2に収まる事が
 分かったのでそうする事にしました。
 もっと長い時間の作品は、画質4.0は切りたくないのでDVD2枚にせざるをえません。


 3.実際の手順
   目標
   3.1 処理時間を出来るだけ最短にする。
   3.2 DVDにはビデオモードで録画したい。

  LAN HDDに録画したデジタル放送は、普通は再生するか、不要になったら削除するしか方法はありません。
  私の場合は、例の「画像安定装置(RXと略記)」を使って、まづRDの
  HDD(以下RD-HDDと略記)にVRでコピーします。この時cprmは取れてしまい、後は自由にコピー
  できるようになります。
  注意点は、予めRDの録画画質を4.2に設定し直して置く事が大切です。
  そうする事によって、RDのHDDに録画後、チャプター分割して、エンドロールなどを削除
  し、DVDにビデオモードで高速コピー(10分程度)が可能になります。

  VARDIAの録画画質の標準は4.6です。そのままでRDに録画してしまうと、それをDVDに画質4.2の
  ビデオモードで録画しようとすると大変な手間がかかります。
  即ち、
   .RD-HDDのVRをDVDへ画質を変えてコピーは出来ないので、
     DVDへVRモードで画質を変えてコピーします。しかしこのプロセスは高速コピー
     が利かず、2時間以上かかる事になります。
   .どうしてもビデオモードのDVDが欲しい場合は、さらに時間と手間がかかります。
     先ず、RD内で4.6VRから4.2VRにダビングし直します。(2時間以上かかる)
     ここからは、DVDにビデオモードで高速コピーが出来ますが。

   実は、私も初めから旨く行ったわけではなく、上記.など試行錯誤の後
   本報告のプロセス確立に至ったのです。

   ですから、多分皆さんの中には参考になる方も居られると思い掲載する次第です。

  最後に、LAN HDDとRD-HDDに残っているタイトルを削除します。

 4.その他
   実際の作業の内、時間のかかるLAN HDD-->RX-->RDは深夜寝ている時に行いました。
   (もっと長い作品もありました)
   TVは、「消音」+「消費電力・減2」+「無操作電源オフ」にして、3時間後に
   電源オフにするようにしております。RDの電源は切れませんが。
   消費電力的には、バックライトを完全に消したいところですが、このREGZAでは
   それは出来ません。
   考えて見たら、RX(これは建前上は違法)無しにはそのようなニーズは無い訳ですね。



微小リークと拡散係数

2008-02-04 14:57:40 | 健康
 少し話が専門的になり過ぎている点をお許し下さい。
 「敏翁」とは一体何者かと不審に思うかも知れませんが、
 元々は材料技術者で、シミュレーションなども専門の一つでした。

 さて前報で、簡易代謝測定装置に発生する微小リークのメカニズムは
 ①分圧差による拡散であり、
 ②リークのパスにおける酸素の拡散係数(D02)が窒素(DN2)のそれより大きい
 事を報告しました。

 その後、もう少し検討してみるとその比
 D02/DN2 = 1.3~1.4
 とすると話の辻褄が合いそうな事が分かってきました。
 (その計算は省略します)

 それで、暫く見ていなかった関係書を探し回り、昔使っていた
 佐藤一雄著「物性定数推算法」1954 丸善 のコピー
 を押入れの中から見つけ出し調べて見ました。
 この本は、昔半導体材料の気相からの不純物(鉄、銅など)汚染のシミュレーション
 の時に、それらの不純物の高温における気相中拡散係数の推定などでお世話になったものでした。

 大気中の酸素の拡散係数は有りましたが、窒素のそれは文献も無いようです。
 ただ水素ガス中の各々の拡散係数は載っていて(元はInternational Critical Table)
 0℃、1気圧で、酸素が0.697(cm2/sec)、窒素が0.674とあります。

 即ち、気体中では、酸素の拡散係数は窒素よりは大きいがその差はほんの僅か
 なのです。
 この事実と、上記D02/DN2を考え合わせると、微小リークのパスの微視的構造は
 分かりませんが、酸素だけ良く通す構造になっているらしい事が分かりました。

 尚、この件はこれ以上検討を進める手段も無さそうなので、この辺で打ち切りにしたいと
 思います。

新発見(微小リークは酸素)のメカニズム解明

2008-02-01 16:41:43 | 健康
 本年初め(1月10日)に新発見として掲載した現象の解明を考えていましたが、
 簡単な実験で現象論ですが、ほぼ解明できたのでお知らせします。
 リークの発生する状況は、呼気中の酸素を吸収した状態では下表の様になっています。

    システム内    システム外(大気)
 酸素  0(気圧)      0.2
 窒素  ~0.8       0.8

 この系で、浸入するのが酸素だけだという事実は、メカニズムとして
 ①「酸素の選択拡散」または②「濃度差(分圧差)による拡散」
 が考えられますが、上表では、内外の窒素分圧がほぼ等しいので
 ①、②いずれかを分別する事は出来ません。

 それで、理科学実験用の小型窒素ボンベを使って次のような状態
 を作り、検討してみました。
 このボンベに入っている窒素の純度はあまり良くなく、酸素が1%程度は残って
 いるものです。

    システム内     システム外(大気)
 酸素  0(気圧)        0.2
 窒素  1.0          0.8

 この系ならば、もしメカニズム②ならば、窒素が外に逃げてゆく筈です。

 実験は、窒素チャージ後、残留酸素吸収と水蒸気飽和条件達成の為
 酸素吸収過程の為エアポンプを数分間稼動させてからスタートしました。

 実験結果の一部をご覧にいれます。
   実験開始後の時間    圧力(減圧、水柱cm)  酸素吸収過程
      0(分)          14.6
      5            12.9            オフ
      10            17.8(*)           オン
      35            10.2            オフ
      40            21.9(*)           オン

 即ち、浸入した酸素を除去した後のシステム内(*)は減圧が進行している
 事が分かります。
 これは、メカニズム②「濃度差(分圧差)による拡散」が働いている
 事を示していると思われます。
 酸素も、窒素も分圧の差は逆方向に0.2気圧なので、酸素吸収過程がストップ
 している時、システム内が徐々に加圧の方向に進んでいるのは、酸素の拡散係数の方が窒素の
 それより大きい事を示していると思われます。

 新現象もメカニズムが分かって見れば、当たり前の事が起こっていた事になります。
 ただリークは、圧力差ではなく分圧差によるものだという事が再認識された事になります。