敏翁のシルバー談義

敏翁の興味のスパンは広いのですが、最近は健康談義から大型TVを含むITと「カラオケ」「珈琲」にシフトしています。

クエンティン・タランティーノ『キル・ビル』

2010-06-10 14:11:52 | テレビ/メディア
  先日、クリント・イーストウッドの話をしましたが、今回は
クエンティン・タランティーノの話をしましょう。
 話は、あまりまとまりのないおしゃべりです。

彼は1963年生まれで、若いときの憧れは、チャールズ・ブロンソン(Charles Bronson,
1921年11月3日 - 2003年8月30日)、クリントや千葉真一だったようです。

 この監督は、『パルプ・フィクション』(Pulp Fiction 1994)が、
1994年のアカデミー賞では7部門にノミネートされ、そのうち脚本賞を受賞し、また
カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを受賞した事により一躍有名になりました。

 また、この監督の『イングロリアス・バスターズ』(Inglourious Basterds)は
2009年のアカデミー賞でも7部門にノミネートされ、クリストフ・ヴァルツが助演男優賞
を受賞している。クリストフ・ヴァルツはカンヌ国際映画祭 でも男優賞を受賞しています。

 いずれの作品も、ストーリーとしては他愛の無いものだと思いますが、犯罪と暴力の描写力で
脚光を浴びています。

 『タランティーノの作風は、彼自身の映画趣味が随所に見受けられ、パロディ、オマージュ、
引用などが特徴とされる。レンタルビデオショップ店員時代に、日本映画にもどっぷりハマって
おり、『パルプ・フィクション』ではブルース・ウィリスに日本刀での殺陣を行わせたり、
三隅研次・『修羅雪姫』(梶芽衣子版)の影響を強く受けたとされる『キル・ビル Vol.1』では
千葉真一(ソニー千葉)や大葉健二らを起用するなどタランティーノの独特の感性を垣間見ること
ができる。
 『キル・ビル Vol.1』(2003)は、アジア監督の中ではジョン・ウーと並んで彼に大きな影響を及ぼした
深作欣二に捧げられている
(本当は深作欣二と合作映画にするはずが、深作欣二が急逝(2003年1月12日(満72歳没))したた
できなかった)。』(ウイキペディア)

 『キル・ビル』は2本シリーズになっていて、Vol.1は、場所が日本、ヤクザ映画、カンフー、
日本の劇画のオマージュになっている。Vol.2(2004)は場所がメキシコ、マカロニ・ウェスタン風の作品
になっています。
 
 深作欣二の代表作は『仁義なき戦い』シリーズで、『新・仁義なき戦い』シリーズを入れて
全部で8本(1973-76年)あり、その音楽は総て津島利章の作です。
 
 評判のよかった『仁義なき戦い』は、後年他の監督でも作られていて、
この『キル・ビル』のテーマ曲には、『新・仁義なき戦い』阪本順治監督(2000年)で
布袋寅泰が作曲したテーマ曲をそのまま使っています。
 この曲は、これを機に、世界の各放送媒体、イベント等で使用されるようになりましたが、
ニューヨークヤンキース時代の松井秀喜選手の打席に向かう際のテーマへ起用されたのは
有名な話しです。
 また、『キル・ビル』では、梶芽衣子の「恨み節」がいい所で流れていて雰囲気作りに
役立っています。

 『キル・ビル』の評価については、例えばallcinemaではVol.1に150弱、Vol.2に70弱の
コメントが寄せられていて、Vol.1、2いずれが優れているかなど喧々諤々の相を呈していますが、
私は、いずれも面白い作品ですが、Vol.2は他の監督でも出来ますが、Vol.1は日本が大好きな
タランティーノでないと作れない極めてユニークな作品だと思っています。

 エピソードを一つ。役者としてのほか演技指導も行った千葉真一が語っている言葉ですが、
この主役、敵役ほか大勢は外国人だが、それらが日本の場でそれらしく見えるために
3日ほど、坐り方、歩き方、腰の据え方などを集中的にトレーニングしたそうで、
そのトレーニングにはタランティーノも参加したとの事です。
 この成果は作品に見事に生かされているように見えます。

 暇にまかせて、登場人物/キャストの紹介画像を作って見たので貼付します。
 ご覧になるには、下記アンダーライン部をクリツク願います。

キル・ビル登場人物/キャスト


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