
地元の病院、北信総合病院の人間ドック(一泊二日)については、平成27年度くらいから宿泊は渋温泉の旅館で行うようになっていて、現在は「春蘭の宿 さかえや」が宿泊場所となっています。「さかえや」は渋温泉ではなかなか人気がある旅館のようだし、人間ドックには職場から補助が出ることから、今年の人間ドックは一泊二日にして「さかえや」に泊まってみることにしました
人間ドック初日の検査を終え、宿の送迎車で旅館に到着したのは午後4時30分頃。夕食は午後6時30分からなので、普通なら宿でひとっ風呂というところですが、まずは渋温泉の外湯巡りを優先
夕食前に七操の湯、松の湯、神明滝の湯、夕食後に渋大湯、目洗の湯、初湯の6箇所を巡りました。残りの3箇所は源泉が被っているので今回の入湯は見送り。あと夕食後翌日まで飲食禁止(水も不可)だったので無理ができなかったのもあります
旅館の浴場に向かったのは夜10時。清掃時間以外24時間入浴可能なので、焦る必要はなし。この時間になると、他の客は1~2人だったのでほぼ独占浴が楽しめました
内湯は大浴槽(浅湯)と小浴槽(深湯)に分かれていて、ユニークなのが大浴槽の水深が通常の60cmなのに対し、小浴槽の水深が90cmと深めになっていて立ち湯になっていることです。さらに小浴槽の底には玉石が埋め込まれていて、足裏のツボを刺激するようになっています。このように浴槽に変化をつけるのは悪くないですね(ただしジャグジー&バイブラは個人的に✖)。またやや熱めの大浴槽よりぬるめになっていたので、この浴槽が一番居心地が良かったです

お湯は緑褐色の濁り湯。色は渋大湯の湯に似ていて、渋大湯ほど濃くはないものの、底が見えないほどのしっかりした濁り湯です
また微鉄臭&微鉄味も渋大湯を少し薄くしたくらいの感じで同じ系統の湯。外湯ではここまで濁っている湯は渋大湯だけだから、見た目のインパクトはありますね
源泉は湯栄会館第一ボーリング、渋温泉総合源泉の混合泉を使用しています。旅館のHPには、「1つは地獄谷の鉄分の強い茶褐色の温泉。もう1つは硫黄など多数の鉱物を含んだ源泉温度98 度の自噴泉」と書かれていて、渋温泉総合源泉は地獄谷から引かれているから、こちらが褐色の元になる源泉のようです。ただ渋温泉総合源泉のみを使用している外湯(初湯、笹の湯、綿の湯)はささ濁り程度なので、他の源泉との混合具合で濁りが強くなったりするのかも知れません。
湯使いは循環併用で、湯の投入量に対してオーバーフローの量が少ないのがすぐ分かります。それでも香り&味が残っていて塩素臭もないから、個性はそれほど損なわれていないと思われます。浴感はここのような規模の旅館にしては悪くはないかな
内湯浴室のすぐ隣には、大きくはないですが露天風呂があります。目の前が斜面なので眺望は利かないですけど、庭園風に設えてあり雰囲気はGOOD
夜はライトアップが幻想的です
お湯は内湯と同様、緑褐色~茶褐色の濁り湯。ただし露天はかけ流しということで、白くて細かい湯の花が大量に舞っていました
また鉄臭&鉄味も若干内湯より濃い気がしました。循環させてない分、個性がより発揮されているということでしょう。
ただ気になったのが、薬品臭&薬品味が感じられたことです。湯の使用法には殺菌剤の有無については記載がされていないので、塩素等が投入されているのかは不明
でもお湯本来の香りとは思えません。100%天然温泉を謳うなら、殺菌剤の有無をはっきりさせるべきだし、入れているなら厳密には100%天然温泉とは言えないのではないでしょうか。
あと湯温がかなり熱く長くは浸かっていられない温度でした
外は氷点下5℃くらいでとても寒く、湯も熱過ぎとあっては露天に長居はできません
かけ流しだと温度管理は難しいでしょうけど、せっかくの露天がもったいないです
旅館の温泉には朝6時30分過ぎにもう一度入浴。朝食前に入浴という人は結構多く、少し混雑していました
露天の湯温が少し下がって入りやすくなっていたのでゆっくりしたかったのですが、朝8時に旅館を出発となっていたのと、水を飲めないということがあったので長居できず残念でした
「さかえや」の温泉についての感想は、外湯の新鮮な湯質に比べれば劣る面もありますが、濁り湯で個性もあってなかなかの湯であると思いました
温泉マニアでなければ十分満足できるお湯でしょう。
旅館としての「さかえや」は、今回は人間ドックでの宿泊なので、通常の宿泊とは単純に比較できないけれど、施設、接客共に高い評価をして良いと思います
旅館甲子園2連覇ということで接客はしっかりしているし、施設も元々無骨な内装を工夫して和のテイストを全面に押し出しています。食事は人間ドックスペシャルの夕食のみでしたがなかなか美味。渋温泉でも人気がある旅館というのが納得できる内容で、お薦めできる旅館だと思いました


人間ドック初日の検査を終え、宿の送迎車で旅館に到着したのは午後4時30分頃。夕食は午後6時30分からなので、普通なら宿でひとっ風呂というところですが、まずは渋温泉の外湯巡りを優先


旅館の浴場に向かったのは夜10時。清掃時間以外24時間入浴可能なので、焦る必要はなし。この時間になると、他の客は1~2人だったのでほぼ独占浴が楽しめました


内湯は大浴槽(浅湯)と小浴槽(深湯)に分かれていて、ユニークなのが大浴槽の水深が通常の60cmなのに対し、小浴槽の水深が90cmと深めになっていて立ち湯になっていることです。さらに小浴槽の底には玉石が埋め込まれていて、足裏のツボを刺激するようになっています。このように浴槽に変化をつけるのは悪くないですね(ただしジャグジー&バイブラは個人的に✖)。またやや熱めの大浴槽よりぬるめになっていたので、この浴槽が一番居心地が良かったです




源泉は湯栄会館第一ボーリング、渋温泉総合源泉の混合泉を使用しています。旅館のHPには、「1つは地獄谷の鉄分の強い茶褐色の温泉。もう1つは硫黄など多数の鉱物を含んだ源泉温度98 度の自噴泉」と書かれていて、渋温泉総合源泉は地獄谷から引かれているから、こちらが褐色の元になる源泉のようです。ただ渋温泉総合源泉のみを使用している外湯(初湯、笹の湯、綿の湯)はささ濁り程度なので、他の源泉との混合具合で濁りが強くなったりするのかも知れません。
湯使いは循環併用で、湯の投入量に対してオーバーフローの量が少ないのがすぐ分かります。それでも香り&味が残っていて塩素臭もないから、個性はそれほど損なわれていないと思われます。浴感はここのような規模の旅館にしては悪くはないかな


内湯浴室のすぐ隣には、大きくはないですが露天風呂があります。目の前が斜面なので眺望は利かないですけど、庭園風に設えてあり雰囲気はGOOD


お湯は内湯と同様、緑褐色~茶褐色の濁り湯。ただし露天はかけ流しということで、白くて細かい湯の花が大量に舞っていました



ただ気になったのが、薬品臭&薬品味が感じられたことです。湯の使用法には殺菌剤の有無については記載がされていないので、塩素等が投入されているのかは不明

あと湯温がかなり熱く長くは浸かっていられない温度でした



旅館の温泉には朝6時30分過ぎにもう一度入浴。朝食前に入浴という人は結構多く、少し混雑していました


「さかえや」の温泉についての感想は、外湯の新鮮な湯質に比べれば劣る面もありますが、濁り湯で個性もあってなかなかの湯であると思いました

旅館としての「さかえや」は、今回は人間ドックでの宿泊なので、通常の宿泊とは単純に比較できないけれど、施設、接客共に高い評価をして良いと思います




さかえやさん良いですね〜。私もつい先日の信濃毎日新聞のWeb記事を読んで、気になっていたところでした。私も機会があれば是非さかえやさんのお風呂に入ってみたいです。
渋温泉では「玉久旅館」がお気に入りで、これまで何度か泊まったことがあります。あと「小石屋」さんという、昔の旅館を今風に?リノベーションしたところも面白かったですね(お風呂は湯田中のよろづやさんの桃山風呂まで送迎付きでした)。
これは私見ですが、渋温泉は(湯田中エリアと比べると)温泉街というか、地域としてのアピールが上手なような気がします。もちろんお湯はそれぞれに個性があって、どちらも大好きなのですが。
それにしても、人間ドックの宿が温泉旅館というのは、温泉好きにとっては悩ましいところですね…『がっつり入って湯上りのビール』派の自分にとっては水分補給が制限されるのがイタいですね〜。
今回も良い記事をありがとうございました。
さかえやは正直いい宿だと思います。接客はいいし、お湯も私が言うと厳しくなっちゃいますが悪くないし、値段もお手頃な部屋があるのでコストパフォーマンスも良し。さすが話題になるだけのことはあると思います
渋温泉は、おっしゃる通り湯田中渋温泉郷の中では抜きんでていますよね。温泉街の雰囲気、九湯巡りなどなど。それでいて新しいイベントにも積極的なので、人気なのは努力の賜物だと思います。
それに対して、他の温泉街は普通の町の中に旅館がある形でどうしても雰囲気が出ないですよね
人間ドックでの温泉旅館宿泊、初めて体験しましたが、私もビールをグビグビ飲みたい派なのに、グラス1杯で終わり