信州戸倉上山田温泉 万葉超音波温泉

（2017.3.11再訪）
　戸倉上山田温泉では、最近白鳥園がリニューアルオープンし話題になっていますが、実は万葉超音波温泉もリニューアルしたということで、混んでいるであろう白鳥園よりも先に万葉超音波温泉に行ってみることにしました

　前回の訪問は4年ほど前ということで、かなり記憶が不確かなんですが、外観はそれほど変わった感じはしません。ただ露天風呂が増設された分、駐車場だった箇所に建物が迫り出しています。元々駐車場は広いから、それによる影響はなさそうです。

　中に入ると、これまた記憶が曖昧ですが、だいぶ綺麗になったような気がします。受付は昔ながらの銭湯の番台形式ではなく、浴室入口前にカウンター形式の受付があり、券売機で購入した券を渡します。料金は350円4年前と比べると50円の値上げです。露天風呂が増設されたし、シャンプー＆ボディーソープが据え付けられたから、その分の値上げでしょうね。
　
　脱衣所も綺麗になった様子。そして浴室に入ると、まず目に入ったのは洗い場部分です。以前はレトロな銭湯らしいシャワー＆カランでしたが、今どきのシャワー＆カランになっていました（お湯は相変わらず温泉を使用）。また壁等も綺麗になったので、温泉銭湯というよりは日帰り温泉施設といった雰囲気になりましたあと浴槽も綺麗になっています（形は変わらない）。どうやら施設の外観にあまり変化はなくても、中身はかなり新しくされているようです

　色々とリニューアルされた中で、新しく増設されたのが露天風呂とこども風呂ですまずはリニューアルの目玉である露天風呂へ行ってみました
　露天風呂は、駐車場を潰して作ったので眺望は全く利かず、四方を壁で囲まれ開いているのは天井だけという、露天としてはかなりの閉鎖空間ですが、蒸し気味の内湯浴室から出てクールダウンできるだけでもかなり違います。そしてそれなりの広さがあって、浴槽は内湯よりも広々しています

　

　お湯は無色透明で、白と灰色の湯の花が大量に舞っていました。併せて硫黄臭＆硫黄味がはっきり感じられて、ツルスベ感も強め。湯温は41.5℃で適温と、なかなか上等な硫黄泉です。内湯浴槽の湯と比べると断然こちらの方が浴感が良く、すぐに気に入りました戸倉観世温泉や戸倉国民温泉の湯と比べると、ここの湯は個性が薄いと思っていたのですけど、露天の湯なら十分対等だと思います。かけ流しの露天風呂を増設しても、お湯のレベルが全く変わらないのだから、この施設が所有している源泉はとんでもないキャパシティーを持っているようです。

　内湯浴室に戻り、次はこれまた新設のこども風呂へ。こども風呂は、体温感風呂とも名付けられた湯温38℃の浴槽です。この施設のお湯は40℃以上で子どもには熱めなので、わざわざ作ったのでしょう（以前は水風呂、その前はスチームサウナだった場所）。子ども優先ということで、浴槽脇には大量におもちゃが置かれていました。
　
　こども風呂の湯は、緑がかった白濁で、白い湯の花が大量に舞っていました。見た目は最も個性ありに見えましたが、微焦げ硫黄臭＆微焦げ硫黄味、若干ツルスベ感ありで、露天の湯と比べると少々劣化している感じがしました。源泉が熱い（47.2℃）ので加水しているでしょうから、その影響と考えられます。

　ぬる湯好きの私にとっては、クールダウンに丁度良い浴槽。でも私以外入る人がいなかったので、ちょっと入りにくかったですね果たして需要はあるのかと心配になったけれど、私が引き上げる直前に子どもが来て、おもちゃで遊びながら浸かっていたのでそれなりに需要はありそうです

　最後に、以前からある３連の主浴槽に浸かりました。まずは最下流にある半身浴槽。湯は微白濁しており、硫黄臭＆味、ツルスベ感はわずかです。一番下流にあるので劣化が進んでいると思われますが、湯温は40℃程度で入りやすいので、かなりの入浴時間をこの浴槽に割きました。

　真ん中の浴槽はジャグジーです。気泡が水面で破裂する際に超音波が発生し、それが体を温めるというのが施設の名前の由来だから、このジャグジーがメインの浴槽ということになります。お湯は微白濁で、微硫黄臭＆味、若干ツルスベ感ありです。元々透明の湯が白濁しているのは、強力なバイブラによって湯が劣化（酸化）したからでしょう。超音波を発生させるためとはいえ、せっかくの新鮮なお湯をわざわざ劣化させているのはどうかなと思っていましたが、露天風呂でバイブラのない湯を楽しめるようになったから、これはこれで良いように思えます。

　最後は最上流の浴槽。この浴槽の湯が、源泉の個性を最もそのまま反映していると思われます。ただし湯は激熱（45.5℃）で、ぬる湯好きな私はもって１分ですね
　
　この日のお湯は澄んだ緑色で、これまで見た中で一番色が濃く、戸倉観世温泉の湯に近いレベルの色でした。香り、味は下流の２浴槽よりは濃かったですが、露天風呂よりは薄く感じました。ここが一番新鮮なはずなのに不思議です。お湯が熱過ぎると、人間の感覚も鈍るのかな？

　今回の施設のリニューアルによって、浴槽のバラエティが富み、綺麗にもなったので、一般受けする施設になったと思います元々人気施設で客は多かったですが、この日も午前中にもかかわらず絶えることなく客が訪れていました。あとはドライヤーが無料になれば言うことなし（現状は３分間20円）ですね

　


（2013.9.26）
　「ふろの日」無料入浴イベントに参加するため、平成25年9月26日に戸倉上山田温泉を訪れました。イベントの受付は午後12:30からなので、午前中に3年ぶりに万葉超音波温泉に立寄りました

　万葉超音波温泉は新戸倉温泉にある温泉銭湯で、万葉橋の袂にあり、一番目立つ場所にあります。無料入浴イベントは温泉旅館が対象なので、温泉銭湯である万葉超音波温泉は関係ないのですが、玄関には「ふろの日の本日は梨風呂です」と書いてありました。りんご風呂はよく聞くのですけど、梨風呂は初めてです

　万葉超音波温泉の内湯は3つの浴槽が繋がった形になっており、オーバーフローが下流の浴槽に流れ込む方式となっています。湯口がある一番上の浴槽が激熱、ジャグジーがある真中の浴槽がやや熱め、寝湯のように浅くなっている一番下の浴槽が適温です。浴室の入口には、子どもでも入れるように40℃に調整してあるとの記載があり、確かに3年前にきた時よりはぬるくなっているような気がしました。一番上の浴槽は相変わらず入るのも一苦労の激熱でしたが
　超音波温泉という変わった名前は、ジャグジーの気泡が水面で破裂する際に超音波が発生し、それにより体が温まるということからきているということです。それならジャグジーがある浴槽は全て超音波温泉になるのかな？

　さて、梨風呂はどうかというと、一番下の浴槽に梨が20個ほど沈んでいました。そう、沈んでいるのですりんご風呂ではりんごは浮くのですが、梨は沈むんですね施設の人もまさか沈むとは思わなかったのでしょう、踏んで転ばないようにと注意書きがしてありました
　梨自体は、傷物などでなく、十分商品になる立派なものです。注意書きにはかじらないでくださいとの記載も。番台のおばちゃんの話では、梨は東京にいる社長が送ってきたもので、茨城産の梨だそうです。

　お湯は単純硫黄泉で、源泉100%かけ流し新戸倉温泉の温泉銭湯は皆かけ流しなので、お湯はすばらしいの一言ですシャワー、カランのお湯も温泉ですし湯の色はほぼ無色透明、硫黄臭＆味がしっかりあり、ツルスベ感もあります。ただいずれの特徴も強いというほどではないので、インパクトは戸倉観世温泉や戸倉国民温泉の方があるように思います。高いレベルでの話しですけどね
　
　あと温泉ではないですが、3年前にはあったミストサウナが無くなっていて、ミストサウナだったスペースは水浴び場となっていました。料金300円でサウナありの温泉施設は貴重だったのですが…。サウナを廃止したり、時間制や土日祝日限定にしたりする施設が増えてきているのを見ると、サウナの維持管理は大変なのでしょう。

　この日は平日で、しかも午前中にも関わらず、洗い場が埋まるほどの客がいてビックリしましたほとんどの人がお風呂グッズを持ってきていて、髭を剃ったり歯を磨いたりしていたので、近所の人が風呂代わりに利用しているんですね「ふろの日」で温泉旅館が無料開放している日であっても、ここの常連客には関係ないようです