としぼ~の湯巡りブログ!

温泉巡り100箇所達成を記念してブログ設立!長野県北信地方を中心とした温泉巡りのレポートを、気ままに綴っていきます!

渋温泉 ふる里の宿 天川荘

2021-08-02 23:54:41 | 長野県(北信)の温泉
 新型コロナウイルス第3波の影響でGoToトラベルが休止となり、宿泊を伴った旅行を見合わせていたところ、長野県が「信州版 新たな旅のすすめ 第2弾」で宿泊料金の助成を実施することとなったことから、地元にお金を落とす意味合いも込めて、近場の湯田中・渋温泉郷で宿泊することにしました。
 宿をどこにするかについては、朝夕部屋食又は個室食及び貸切風呂ありで絞ると、渋温泉の天川荘ほぼ一択になるので、あまり迷うことなく決定。

 天川荘は渋温泉の最奥にあり、温泉街とは横湯川を挟んで対岸にある数少ない宿です。温泉街の風情はないですが、宿の玄関前が駐車場だから車でのアクセスは楽。温泉街の宿は駐車場が離れているから、車の中に忘れ物をしたら大変です。

 午後3時30分頃にチェックインし、早速貸切露天風呂を午後4時20分~5時に予約。貸切時間表に部屋名、氏名を書き込むスタイルで、宿泊者は無料で使用可能です。
 貸切露天風呂は、一旦宿の玄関を出て、左側の新館1階のガレージをくぐった先にあります。誰も入ってなければ鍵が開いているので、中に入って内鍵を閉めます。中に入るといきなり用水路があって、その用水路を渡るとすぐ露天風呂です。

 露天風呂に到着して脱衣所に入ると、その狭さに驚きました。タタミ1畳分もなく、家族4人同時に着替えるのは不可能な広さ。これについては順番に着替えればいいだけだからそれほど問題にはならかったですけどね。最近はリーズナブルな宿に泊まることも多くなったから、これくらいのことなら笑って済ませられます。


 一方、浴槽の方は立派な岩風呂で、貸切で使うには贅沢なくらいの広さです。目の前は雑木林と崖面なので眺望が利くわけではないですが、渋温泉で塀に囲まれていない、自然と接している露天風呂はここだけではないでしょうか。そういう意味では貴重な露天風呂です。
 渋温泉と言えば激熱というイメージがある中で、湯加減をみてみると、意外にも適温(41.5℃くらい)。激熱の源泉がかけ流しで、この時期は加水していないと思われますが、源泉の投入量、湯船の大きさ、外気温(この時は雪が舞っていた)の関係でこの湯温になっているのでしょう。熱さと戦わなくていいのはありがたいです。


 湯の質は、無色透明、無味で、唯一の特徴は石膏臭です。これが結構はっきりと感じられて好感しました。湯使いが源泉100%かけ流しで何も手が加えられていないからこそですね。特徴があまりない湯でも、未消毒で新鮮なかけ流しの湯はやはり浸かっていて気持ちがいいです。これぞ温泉という感じ。
 外が寒く、湯が適温ということで、いつもならすぐ飽きてしまう子供達が割と長く浸かっていられて、20分くらいは貸切露天風呂で過ごすことができました。子供達が長く過ごせるかは湯温にかかっていますね。貸切風呂はできれば41℃くらいの設定が望ましいです。

 貸切露天風呂での入浴を終えた後は、夜は夕食の後寝てしまったので、早起きして午前3時30分に内湯へと向かいました。
 内湯浴室は宿の1階最奥にあって、雰囲気は共同浴場を少し大きくしたみたいな感じ。私は鄙びた感じの共同浴場でも苦にしませんが、もうちょっと明るく綺麗な感じにした方が万人受けすると思います。


 浴室内には熱気がこもっていたので、これはもしやと思い湯加減をみてみると、予想通りの激熱。仕方ないので蛇口から水を投入し、その近くに身を沈めました。ただ慣れてくると湯口近くに行っても大丈夫だったので、45℃くらいだったかも知れません。体が冷えていたので余計熱く感じたのだと思います。
 
 源泉は貸切露天風呂と同じで「熱の湯」です。渋温泉は数多くの源泉がありブレンドして使っている宿が多く、「熱の湯」単独で使っている宿は少ないようですね。ちなみに崖上の沓野温泉はこの「熱の湯」を使用しています。
 浴感は特に貸切露天風呂より優れているという感じはしなかったので、これなら熱さと戦わなくていい分、貸切露天風呂の方がいいかなと個人的には思いました。ただこの熱さが渋温泉らしくていいという人もいるでしょうね。

 朝はせっかく渋温泉に来たからということで、午前6時に外湯の松の湯に行き、戻ってきて午前7時30分に朝食。そして朝食後には締めの入浴と言うことで、部屋付きの風呂に入浴しました。新館の部屋の風呂は温泉なのです。


 浴槽は普通のバスタブですが、蛇口をひねると熱々の源泉が出てきます。最後に水で温度を調節すると、なかなか気持ちいい温泉ができあがりました。源泉は一旦タンクに貯めたものを使用しており、加水もしたから多少質は落ちていたはずだけれども、温度がドンピシャだったのでとても気持ちよく、少しウトウトしてしまいました。何気にこの風呂が一番気持ちよかったかも知れません。

 温泉についてはトータルで3回入浴しましたが、同じお湯でも温度やシチュエーションがそれぞれ違ったので楽しむことができました。それに未消毒の源泉かけ流しで、大量にオーバーフローがある湯船というのは、掛け値なしに最高です。かけ流し至上主義者ではないけれども、それに越したことはないですから。

 さて、天川荘の温泉以外の評価については、値段相応で、まずまず良かったというところ。部屋は新館に泊まりましたが、10畳+6畳+広縁で広く、風呂は温泉という高スペックでありながら、大人1人17,000円ということでかなりリーズナブル。食事は個室食で、質素ではありましたが美味しかったです。所々古さが目立ったり、フリーWi-fiがほとんどつながらないといった気になる点もあったけれども、許せる範囲。同じものを渋温泉街の旅館に求めたらもっと高いでしょう。宿泊自体は概ね満足できたと言っていいですね。

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