としぼ~の湯巡りブログ!

温泉巡り100箇所達成を記念してブログ設立!長野県北信地方を中心とした温泉巡りのレポートを、気ままに綴っていきます!

安代温泉 ひなの宿 安楽荘

2022-03-28 01:34:38 | 長野県(北信)の温泉
 新型コロナウイルスの感染拡大が第6波を迎え、長野県が国にまん延防止等重点措置の適用を要請すると決定したなか、信州割SPECIALが中止されるなんて話もあったので(実際は中止されず)、その前に利用しておこうということで、安代温泉の安楽荘に宿泊することにしました。これが2022年の初入湯です。
 安楽荘は一応安代温泉に属してはいますが、安代温泉街とは横湯川を挟んで反対側に位置し、ポツンと一軒のみで営業しています。渋温泉で言えば大陽館ヤマト屋や天川荘のような位置取り。そのせいもあり、他の安代温泉の施設とは別源泉(自家源泉)を使用しています。


 午後3時30分頃にチェックインし、まずは一人で大浴場に偵察に向かいました。普通なら子供と一緒に行くのですが、お湯が激熱だという情報があったので、確かめてみようと思ったのです。大浴場に到着し、小ぶりの浴槽に満たされているお湯に手を浸けてみると、やはり激熱。子供達にはとても無理な湯温だったので、一人で来たのは正解でした。
 この施設では黒川第一ボーリング(泉質:ナトリウム-塩化物泉)と島崎温泉(泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉)という二本の源泉を混合して使用しています(黒川第一ボーリングがメインのよう)が、共に90℃を超える温度であり、加水(井戸水)をしていても湯口から注がれる湯は激熱です。不本意ながら蛇口から冷水を注ぎつつその直下に浸かり、徐々に体を慣らすことでようやく浸かることができました。慣れればそれなりに浸かっていることができたので、44~45℃くらいであったと思います。ただ少し浸かり過ぎてのぼせたのか、温泉から上がった後しばらく頭がクラクラしていました。


 湯の質は無色透明、無味、香りは微潮(磯)臭で若干のツルスベ感ありです。典型的な湯田中温泉系の湯という感じ。すぐ近くであっても鉄分を含む源泉が多い渋温泉とは印象が異なります。かけ流しで未消毒の湯なので、薄いながらもしっかり個性が残っており、浸かっていて気持ちが良い湯でした。

 子供達は大浴場は無理そうなので、夕食後に部屋付き風呂に入れることにしました。この宿の部屋付き風呂は温泉を使用しているのです!パンフレットを見ると檜風呂の部屋もあるようですが、今回泊まった部屋は普通のポリバスでした。
 蛇口からは激熱のお湯が出てくるので、冷水で温度を調整しながら湯を貯めることになります。なかなか調整が難しいですが、うまく子供達好みの湯温になりました。冷水は井戸水なのでしょう、塩素臭はせず、浴室内はうっすらと温泉臭が漂っていました。加水率は高めだすけど、しっかりと個性を保ったままの温泉らしい湯に入浴することができました(午後8時と9時に入浴)。


 その後就寝し、午前3時過ぎに目が覚めたので、大浴場で2回目の入浴。館内は吐く息が白くなるほど冷えていたので、ヒートショックに気を付けての入浴です。これだけ温度差があると、さすがに気を使わないと。
 2回目の入浴は、もう最初からあきらめて冷水を投入したうえ、湯口に置いてある木っ端で投入される湯量を減らして入浴しました。おかげで1回目よりはのぼせず、かけ流しのホンモノの温泉を、じっくりと楽しむことができました。

 以上のように安楽荘では計4回入浴しましたが、朝食後に2軒の共同浴場(安代大湯、開花湯)にも行ったので、合計6回入浴しました。ちょっと入り過ぎた気もしますが、湯疲れすることもなく、温泉を満喫することができたので良かったです。自宅からすぐ近くだけれど、十分旅行したような気分に浸れました。

 さて、温泉以外の評価ですが、建物は少々古さを感じるところがありました(襖の建付けが悪い、床が軋む)が、嫌な感じはなし。ただ猛烈に館内が寒く、部屋から出ると吐く息が白くなるほどで、部屋の中も石油ファンヒーターを止めていたら室温が3℃(ファンヒーターの表示)に。真冬に泊まるには覚悟がいる宿です。
 それ以外については、食事は完全個室(テレビ付き)で味はなかなかのもの。クチコミでの評価は高かったですがその通りでした。ただ幼児用の料理がお子様ランチではなく、大人用の料理から刺身等を除いたものでした。今まで泊まった宿でこれは初めて。あまり子供向きではないですね。あと飲み物(酒)の種類が少ないのもちょっと残念。それでも、気分を害するほどのものではなかったし、コスパを考えれば総じて悪くない温泉旅館です。何より、このコロナ禍では他の客に一切会わなかったというのも、安心という面では良い点でしょう。

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