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鉄道模型・色差し三昧

精密な模型製品だからこそ、色差しを施しませんか?
より、魅力を引き出しましょう。
お気に入りができますよ。

コンテナの塗色の推移を調べる

2006年10月29日 | 記録と記憶……実車あれこれ
先日鹿島鉄道に乗りに行ったとき、水戸でこんなものに出会いました。

だいぶくたびれてきているC36形コンテナです。
くたびれすぎて、JNRマークが顔を覗かせています。
これでも立派な現役コンテナ。貨物列車に乗って、わたしの目の前に来ました。

ところで、このC36形というコンテナですが、
C35形で省略された内張を復活して昭和61年度に登場した形式。
C40形とともに、国鉄最後の新型コンテナとなりました。
7500個が製作されたそうで、外観は11600個が量産されたC35形とまったく同じ。
2006年3月31日現在、C35形は779個、C36形は2950個が残っているそうです。
数減ってきたよなぁ。青いコンテナ。

いつごろから、コンテナの色は緑から青へ、
そして青から
赤へと移り変わっていったのでしょう?
そこで、気になってコンテナの個数の推移を調べてみました。
資料は、各年の車両配置表や鉄道ピクトリアル増刊の車両年鑑、
鉄道ファン495号(2002年7月 特集:コンテナ特急)などです。

申し訳ないのですが、1969~77年度と1994~97年度は、
私有コンテナの数が掴めませんでしたから、そのつもりでご覧ください。
また、いくつか疑問点が残っていますから、細かい数字は出せませんのでご了承を。

さて、大ざっぱですが、
1990年頃を境に青色が主流になり、さらに2003年頃に赤色に取って代わられたといえるでしょう。

この間に、コンテナ貨車のほうではどのような動きがあったのか?
Nゲージで市販されている形式を中心にまとめてみました。
1984年度 コキ50000→コキ250000改造(100km/h対応)
1985年度 コキフ50000→コキ50000改造(車掌廃止による、88年度まで)
1987年度 コキ50000→コキ350000台改造(スーパーライナー用、塗色イエロー)
       コキ250000塗色変更(赤茶→グリーン)
       コキ100・101形新製
1988年度 コキ104形新製開始
       コキ50000→コキ57000改造(クールコンテナ用)
1991年度 このころよりコキ10000・コキフ10000の廃車が本格化
1992年度 このころよりコキ5500の廃車が本格化
1993年度 コキ104形(JRF表記)登場
1994年度 コキ10000全廃
1996年度 コキ104-5000新製(残土輸送用)
       コキフ10000全廃
1997年度 コキ106新製開始(コキ104量産終了)
1999年度 コキ106(グレー)登場
2000年度 コキ200新製開始
2001年度 コキ110新製
2003年度 M250系電車(スーパーレールカーゴ)新製

ですから、時代考証を厳密にすると、
青いコキ10000系が赤いコンテナを積むことは無かったでしょうし、
グレーのコキ106形が黄緑色のコンテナを積むことも、比較的稀なケースということになります。
これに、試験塗装機だの国鉄塗装機だの貨物更新機だの……と機関車との組み合わせを考えると、
もうっ!
「モデルだから自由に愉しむ」というのも考えかたとしては正しいのですが、
こうやってどんどん調べて深みにはまっていくのも、
これまた、
ひとつの愉しみ
ですよ。

なお、いかなる形であれ、この記事の一部もしくは全体の転載を禁じます。
調べるのに半月以上かかったんだから。

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