鉄道模型・色差し三昧

精密な模型製品だからこそ、色差しを施しませんか?
より、魅力を引き出しましょう。
お気に入りができますよ。

KATO製17m級旧型国電の履歴をたどる

2016年05月25日 | 車歴表三昧
「若鮎」という和菓子があります。
この季節だけですね。
大雑把にくくってしまえば求肥の入ったどら焼きのようなモノですが、
焼き印で表現されたアユの目鼻が、かわいいのです。
初めに、作ったひとは偉大だな。
見立てることが、上手いのです。
イマジネーションを拡げることが、というのかな?

さて。
今月号の雑誌広告を見ていて、いつ発売なのか気になりました。
KATO製の茶色い鶴見線と南武線
買うわけではないのですが。

気になったので、製品のプロトタイプとなった実車の履歴を、調べられる範囲でまとめてみました。
Excelって、便利ですね。

品番10-1345が「南武支線」、10-1346と1347が「鶴見線」というように、商品名では明示されています。
しかし、1970(昭和45)~1972(昭和47)年ごろの期間は、すべて鶴見線に集結していたようです。

鶴見線に20m級の73形が入線したのは、1972年ごろからです。
それまでは、17m車だけで運用されていました。
日中は基本の2連、朝晩のラッシュ時には4連に増結されていたそうです。
ですからKATOから発売される3種類のセットは、どのように組み合わせても不自然ではありません。

なお、20m級の73形では地上設備の関係で4連が組めず、現在と同じような3連となりました。
同時に、朝晩と日中の使い分けがなくなり、終日3連となります。

鶴見線用に弁天橋区(東テシ)に配置された17m車の履歴も、追いかけてみました。

一見して、1967(昭和42)年度内に車輌の入れ替えがあったことがうかがえます。
南武線を受け持つ中原区(東ナハ)から多数が転入し、既配置車から廃車が出ています。
このとき南武線では何があったかというと、京浜東北線などから73形が転入してきていたのです。
17m級3ドアを20m級4ドアに置き換えることで、南武線の輸送力強化が図られました。
個別の車輌のコンディションは解りませんが、おそらく状態の良くないものから廃車したと考えられます。

京浜東北線に新車の103系を投入することによって、南武線の大型車化と鶴見線の老朽車を整理できたのですね。

こんなことが判るから、履歴表作りは愉しいのです。
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