肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『チーム・バチスタの栄光』、観ました。

2008-09-02 22:07:02 | 映画(た行)





監督:中村義洋
出演:竹内結子 / 阿部寛 / 吉川晃司 / 池内博之 / 玉山鉄二 / 井川遥 / 田口浩正 / 田中直樹 / 佐野史郎 / 野際陽子

 『チーム・バチスタの栄光』、観ました。
成功率60%といわれる心臓手術「バチスタ手術」を26例連続成功させていた、東城
大学付属病院の専門集団「チーム・バチスタ」。しかし、その手術が3例連続で
失敗するという事態が起きた。原因は果たして“事故”なのか? それとも“故意の
殺人”なのか?? 心療内科医の田口は院長の命で手術失敗の内部調査を行うことに。
聞き取り調査の結果、彼女は単なる事故として調査を終了しようとするが、そこに
厚生労働省の白鳥が現れ……。
 あ~ぁ、久しぶりに“ババ”引いた。劇場公開時から期待してたのに、スカされた。
竹内結子、阿部寛、吉川晃司、佐野史郎、野際陽子、井川遥‥‥、とにかくキャストは
個性派揃い、そうそうたるメンバーが集まってるのに、ちっとも印象に残らんじゃないか。
ユル~いギャグと、グド~いキャラを掛け合わせて、あとは阿部寛の怪演ぶりに
お任せってヤツですね、ハイ。まぁ、その線から察するに、『トリック』と同じような
路線を狙ったんじゃないのかと。オイラはそのドラマも映画版も観てないんで確かな
事は分かりませんが、横にいたワイフが、んなこと言ってました。
 さて、話を本作の方へと戻しますと、全体に間延びしちゃっていて笑って良いのか…、
真面目に考えて良いのか…。コメディとしても成り立たないし、ミステリーとしても、
やっぱり成り立たねぇ。おまけに、テーマから何を云わんとしているかも皆目見当
付きかねる。重箱のすみを突付くような矛盾を引っ張り出しててきて「アナタが犯人」。
でもって、これまた大した動機もないままに、陰の真犯人が現れる。な~んか
謎解きに説得力が御座いませんね。キツネにツマまれ、タヌキにバカされたみたいに
納得いきません。いっそ“ミステリー映画のパロディ”って割り切れれば良いんだろうけど、
それよりオイラにゃ“この映画の存在性”そのものの方がミステリーだね。とにかく、
この映画を観るにゃあ“心のゆとり”ってヤツが必要だってこと。あと、目の前へ
出されたものに疑念のカケラを抱かず、ありがたく頂戴して楽観的に楽しめる
“純朴さ”と‥‥。どうやらオレにはその両面とも持ち合わせていなかったらしいゼ。
ちなみにワイフは、かつて『劇場版トリック2』を知人と観に行った際「クスリとも
笑えんかった」って、スネて帰ってきました。Oh!!、その気持ち、今のオレにはよお~く
分かるぜ、ダーリン。結局、こういうユル~いミステリーが世に氾濫するのは、それだけ
日本が平和だってことの証明でしょう。それが分かっただけでも、ま、いっか。



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