子ライオン

何故か、血だらけの子ライオン（だと思ってる）を抱いている。
子ライオンは、何処かを怪我しているらしく、
大量の血を流していて赤く染まり、
温かさはあるのだが、ぐったりとしているので、
早く手当てをしなければと思い、
慌てて、動物病院を探しているらしい。
道で出会った中年の男性に
「近くに動物病院はありませんか？」と聞くと、
「あちらです。」と言って、前方に見える、
駅か何かの地下道のような階段の方を指差す。
そんなところに病院があるのかなと思いながら
階段を下りると踊り場になっていて、
「ＯＯ（ＯＯは覚えていない）動物病院」という、
駅にあるような大きな広告看板があり、
その先に通路が続いていて、病院らしい入り口が見える。
中へ入っていくと、看護婦らしい白衣の女性が来たので、
「すぐ手当てをしてください！」と言うと、
私の腕から子ライオンを受け取り、
奥に見えている処置室らしい部屋へ連れて行ってくれた。
手術をするのかと入り口の側で心配して待っていると、
私の連れらしいのだが、知らない女性が
「血だらけになっているから、着る物を買ってくるね。」
と言い、病院から出て行く。
見ると、確かに服の前が血だらけになっていて、
このままでは外を歩けそうも無いなと思うが、
１人で待つのかと、不安な気持ちにもなる。
そのうちに、さっきの看護婦が、
包帯に包まれた子ライオンを抱いて戻って来て、
「無事に手術が済みました。」と言う。
お礼を言って、子ライオンを受け取ると、
幸せそうな表情で眠っているように見えたので、
ほっとしているうちに目が覚めてしまった。