学生時代に戻っているらしい。
登校途中に本屋へ寄って、雑誌を買おうとしているのだが、
店主らしい初老の男性がなかなか精算してくれず、
すっかり遅くなってしまったと思いながら店を出ると、
高校時代のクラスメートのAと、以前勤めていた会社の同僚のIが
制服姿で歩いているのを見つける。
どちらも遅刻常習者なので、遅刻してしまうと思い、
慌てて2人の後を追うのだが、息が弾み胸が苦しくなってしまい
「早く早く!」と言い先に行く2人の声を聞きながら、
ようやく校門にたどり着く。
どうやらギリギリで間に合ったらしく、ほっとして教室へ入ると、
もう先生らしい人は来ていて、黒板に何か書いている。
幸い、見咎められなかったので、ほっとして空いている席に座ると、
隣の列の席に居た男子生徒達が、急に
「制服には製造年が書いてあるよね。」と私に聞く。
書いてある、書いていないで、私が来る前に議論していたらしい。
「書いてあるよ。」と言うと、彼らは朝練のままなのか
ジャージ姿なので確かめられず、納得していないようなので、
私が着ていた制服のブレザーの上着を脱いで、
製造年の書かれたタグを見せる。
するとそのタグを見て、中の1人が、
「これ、間違っている、去年じゃないか。」と言うので、
「それでいいのよ。入学した時に作ったのが傷んだので、
昨年、新しいのを作ったのだから。」と説明した。
そんなことを言っているのに、先生に注意されないので、
妙だなと思って、教卓の方を見ると、
先生らしい男性は一生懸命、黒板にチョークで絵を書いている。
それはグラスの絵なのだが、チョークでのものとは思えないほど、
輝き具合などが良く描けているので、こんな特技がある先生なのか
と感心してしまう。
登校途中に本屋へ寄って、雑誌を買おうとしているのだが、
店主らしい初老の男性がなかなか精算してくれず、
すっかり遅くなってしまったと思いながら店を出ると、
高校時代のクラスメートのAと、以前勤めていた会社の同僚のIが
制服姿で歩いているのを見つける。
どちらも遅刻常習者なので、遅刻してしまうと思い、
慌てて2人の後を追うのだが、息が弾み胸が苦しくなってしまい
「早く早く!」と言い先に行く2人の声を聞きながら、
ようやく校門にたどり着く。
どうやらギリギリで間に合ったらしく、ほっとして教室へ入ると、
もう先生らしい人は来ていて、黒板に何か書いている。
幸い、見咎められなかったので、ほっとして空いている席に座ると、
隣の列の席に居た男子生徒達が、急に
「制服には製造年が書いてあるよね。」と私に聞く。
書いてある、書いていないで、私が来る前に議論していたらしい。
「書いてあるよ。」と言うと、彼らは朝練のままなのか
ジャージ姿なので確かめられず、納得していないようなので、
私が着ていた制服のブレザーの上着を脱いで、
製造年の書かれたタグを見せる。
するとそのタグを見て、中の1人が、
「これ、間違っている、去年じゃないか。」と言うので、
「それでいいのよ。入学した時に作ったのが傷んだので、
昨年、新しいのを作ったのだから。」と説明した。
そんなことを言っているのに、先生に注意されないので、
妙だなと思って、教卓の方を見ると、
先生らしい男性は一生懸命、黒板にチョークで絵を書いている。
それはグラスの絵なのだが、チョークでのものとは思えないほど、
輝き具合などが良く描けているので、こんな特技がある先生なのか
と感心してしまう。