豊島区にある真性寺を訪れる。”おばあちゃんの原宿”として有名な巣鴨地蔵通商店街の入口にある。


真性寺は江戸六地蔵の一つとして知られている。江戸六地蔵は、江戸に入る各街道の入口に設けられた青銅製の地蔵像である。
東海道は品川寺、甲州街道は新宿の太宗寺、中山道がここ巣鴨の真性寺、奥州・日光街道が南千住の東禅寺、水戸街道が深川の霊巖寺、千葉街道が深川の永代寺で、六地蔵と呼ばれ、信仰されていた。
このうち、深川の永代寺は明治の廃仏毀釈運動の中で、廃寺となり、地蔵像も消失した。
真性寺の地蔵像は、本堂の手前に置かれている。


真性寺の本尊は、薬師如来である。開放的とは言えないお寺で、寺務所も入りにくい。


境内の奥に新しく閻魔法王殿ができていた。閻魔堂だが、ここでは閻魔法王と呼ぶ。
入口に「南無閻魔法王」という幟があった。閻魔様に帰依するのかと不思議な気持ちになった。怖いものには近づきたくない気持ちが生ずるのが普通だが、逆に怖いものにはパワーがあり、パワーを頂きたいという気も起きる。
ここの閻魔法王はどうなのだろうか? 御開帳は毎月16日であるとお寺の人は言っていた。

