鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

冷徹かつ俊敏にして事務的に

2023年05月07日 12時17分55秒 | 養蜂


ニホンミツバチ分蜂群の蜂球を強制捕獲するためには、冷徹かつ俊敏にして事務的に行う必要があることは理解していた。
昨日は雪囲い不要の越冬用屋内飼育箱に仕掛けた金稜辺と階段式巣門の下に集まったまま安定化してしまった群を捕獲することにした。
いきなり飛び始めて他所に行くならそれもよし、一晩そのままで二晩目も過ごそうというのなら、獲るしかないなと決めた。
夜陰に乗じて決行しようとシミュレーションをして準備も整え、雨もぽつぽつ降り始めたけれど薄暗い18時過ぎに始めた。
ヘッドライトを照らしながら、先ずは霧吹きで塊にまんべんなく水を浴びせ、ダンボールを下にあてがって刷毛で蜂球を落とす。
たぶん、まんなか辺りに女王蜂はいるはずなので、女王さえ確保できればなんとかなるだろうという算段。
手作りのテラス波板屋根に上がらなければならなくて、ベニヤを載せたり足場板を使ったりしたのに、やはり足場が悪いし暗い。
ほぼシミュレーション通りに進み、いざ蜂球をダンボールに落としてみると、蜂球の半分ほどをダンボールの外にこぼしてしまう。
あわてて、その塊を鹿革の手袋ですくってダンボールに入れようとしたら、ひとすくいのミツバチのぶるぶるが手に伝わってきた。
初めての感触のことで、シミュレーションになかった突発事態でもあり、ぶるぶるに思わず手を開いてしまった。
もうそれから以降はぐだぐだで、一応半分ほどはダンボールに入ったかとライトに照らされた箱内を見れば、女王を守って塊になるどころか、一斉に這い上がったり舞い上がったりの様子。
養蜂用の被り物は持っているのに、暗いから良いだろうと簡単な虫よけネット付き帽子しか被っていなかったこともあり、無数の蜂が私をめがけて飛んでもいるし這い上がってきそうな動きに焦りを感じた。
箱をとんとんと足場板に打ちつけて底にミツバチを落として蓋をして、ガムテープで密閉した。
はしごを慎重に降りて、屋内の飼育箱の上から手荒くダンボールの蜂を内部に落とす。
巣門の外は獲り損なった蜂たちがいるわけで、すぐに外に出て合流するのを防ぐために、飼育箱から巣門へといく屋内の巣門を塞いである。
これだけまずい作業にもかかわらず、女王は取り込めたと思いたく、なおかつ一晩経ったら飼育箱内の天井に塊をつくっていて欲しいと願うばかり。
結果、朝になって飼育箱のぞき穴から内部を観ると、箱の一番下で大騒ぎしているばかりで、塊は天井にできてはいなかった。
明らかに失敗だったので、内部巣門の塞ぎを外してやる。
そうして、さきほど午前中の状態は一昨日昨日の状態に逆戻りの元の木阿弥。
3群所有だったのが、金稜辺だけを頼りの待ち箱に2群自然入居したのだから、あと1群入ってくれたら倍増になる。
それで十分じゃないかと思うのと、ビジネスライクの荒業は不向きな自分を確認するに至った。
画像は、うちの庭の何か分からない雑木に這い上がっているアケビの雌花雄花なのだが、見た目の雌雄は逆転している感じだ。
大きい方の暗紫色の花が雌花で、小さくて薄紫の蕊の丸いのが雄花。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする