ともやの映画大好きっ!

鑑賞した映画の感想やサウンドトラックなどの紹介、懸賞や日々の戯れ言などをのほほんと綴っていこうと思っています。

地球へ2千万マイル

2007年03月22日 | 映画(た行)
(原題:20 MILLION MILES TO EARTH)
【1957年・アメリカ】TVで鑑賞(★★★☆☆)


「シンバッド七回目の航海(1958年)」や「H.G.ウェルズのS.F.月世界探険(1964年)」のネイザン・ジュランが、特撮の神様レイ・ハリーハウゼンと初めてタッグを組んで作られたSF怪獣映画。

イタリア南部のシシリー沖に、世界初の宇宙推進ロケットXY21号が墜落する。近くで量を行っていたペリーコとモンデーロ、ペペ少年(バート・ブレイヴァーマン)は、沈み行くロケットからカルダー大佐(ウィリアム・ホッパー)とシャーマン博士(アーサー・スペース)を助け出す。そのニュースを聞きつけた米国国防総省のマッキントッシュ少将(トーマス・ブラウン・ヘンリー)とユール博士(ジョン・ザレンバ)は、小さな漁村ジエラに向かう。そんな時ペペ少年は、波打ち際で奇妙なゼリー状の物体が入った容器を発見する。その中には奇妙なゼリー状の物体が入っていた。テキサス・カウボーイの被る帽子が欲しくてたまらないペペ少年は、その物体を近所に住む獣医のレオナルド先生(フランク・パグリア)に200リラで売ってしまう。医者の卵であるレオナルドの孫娘マリザ(ジョーン・テイラー)は、助けられたカルダー大佐とシャーマン博士の治療にあたっていたが、シャーマン博士は謎の死病で命を落としてしまう。落胆しながらトレーラーハウスに帰ってきたマリザは、机の上に20センチくらいの怪獣がいるのを発見し、驚愕する。実はこれはアメリカ軍が、金星で暮らす動物の呼吸器官を調べるために持ち帰ったゼリー状の卵から孵化した怪獣だった。獣医であるレオナルドもこんな生き物は見たことがないと、興味津々である。とりあえず怪獣を檻に入れるレオナルド。この怪獣をローマの動物園に連れて行こうと檻を見ると、怪獣は1メートルくらいの大きさに成長していた。ビックリしながらもローマに向けて出発するレオナルドとマリザ。そんな2人をペペ少年から事情を聞いたアメリカ軍も追い掛けていた…。



去年の夏に放映された作品で、いつか観ようと思っていたヤツですね。
モノクロ作品ですが、ポスターを見ると怪獣は緑色なんですね。
作品中でこの怪獣のことは【クリーチャー】という言われ方をしているんですが、日本でだけ【金星竜イーマ】と呼ばれているみたいですね。



1961年にソ連の宇宙船ヴォストーク1号が初の有人宇宙飛行に成功する数年前に、金星探査のロケット。
リアリティよりイマジネーションが溢れていた50年代らしいSF作品。
このロケットは何だか「マグマ大使」のロケットみたいですね。



一度は捕らえられ、ローマの動物園で研究が行われていた怪獣。
好物は硫黄。
弱点は電流。
微電流で眠らされていた怪獣は、事故により目覚め脱走。
たまたまその場にいたゾウさんは、否応なく怪獣と戦うハメになってしまいます。
もちろんこのゾウもハリハウゼンによる造形物ですが。
ゾウさんカワユス。



そして怪獣もカワユス。
この怪獣も人間の勝手な都合で連れてこられただけの、可哀想な存在なんですよね。
卵から孵ったばかりの頃、眠そうに目をごしごししたりする細かい仕草。
トレーラーハウスから逃げ出し、初めて羊に出会いビックリする様。
普段は大人しいのに犬に襲われてしまう怪獣。
カワユス。

そして巨大化した怪獣は、ローマのコロシアムに追いつめられてしまう。
まぁ半世紀前の作品なんでツッコミどころはたくさんありますが、そういうのは抜きにして、ハリーハウゼンの職人芸を楽しめる作品。

監督はネイザン・ジュラン。
特撮はレイ・ハリーハウゼン。


地球へ2千万マイル

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ハリーハウゼン (とりうち)
2007-03-22 16:44:31
いいですよねぇ、シンドバッドシリーズは見たんですが
これも観てみようっと
神様 (ともや)
2007-03-22 21:53:22
こんばんは、とりうちさん♪
>いいですよねぇ
いいですよ~。
神様の仕事ですねぇ。
職人の仕事ですねぇ。
特撮の技術は日々進歩してますが、手作りの温かさがありますねぇ。

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