(原題:PERFECT SENSE)
【2011年・イギリス】試写会で鑑賞(★★★★☆)
第27回サンダンス映画祭(2011年)正式出品作品。
感覚が次々に失われていく謎の感染症が蔓延していく中、そこで出会った男女の恋の行方を描いた恋愛ドラマ。
感染症学者であるスーザン(エヴァ・グリーン)の元に、ある患者が運び込まれた。嗅覚が喪失するという謎の症状は、「S.O.S.=重症嗅覚障害症候群」と呼ばれ世界中に蔓延していく。そんな中、スーザンはシェフのマイケル(ユアン・マクレガー)と出会い、2人は互いに惹かれていくが、それと同時に2人はS.O.S.に感染し嗅覚を失ってしまう。世界は混乱に陥るが、人々はその状況を受け入れ、嗅覚を失った世界に適応していく。しかし、S.O.S.の症状はさらに悪化し、今度は世界中の人たちの味覚が消失していく…。
予告編を観てから気になっていた作品。
視覚が突然失われるという映画『ブラインドネス』に近い作品なのかな? …と思っていましたが、まるっきり真逆の作品でした。
『ブラインドネス』では極限状態に陥った人間の怖さを描いていたが、この作品で描いているのは「人間のたくましさ」や「どんな状況でも人間として生きていく前向きな姿勢」。
ひとつ文句を言いたいのは、やっぱり日本の宣伝なのよね。
嗅覚・味覚・聴覚・視覚・触覚ーー「五感が消えていく」というキャッチコピー。
劇中で描かれるのは視覚までで、触覚が喪失するなんてシーンはこれっぽちもないんだよね。
触覚が喪失するということは、立っているのか寝ているかも分からなくなり、思考だけが残った意識だけの存在になってしまうということ。
その状態から人類はどのような進化を遂げていくのか?
それがタイトルの『パーフェクト・センス』に繋がっていくと思ってたのね。
ええ、観るまでは『エヴァンゲリオン』の「人類補完計画」を連想していましたよ、ええww。
…といいながらも、結構お気に入りな作品。
日本の宣伝はともかく、作品に罪はないのである。
この謎の感染症、劇中で正体が明らかになることはないのだが、その描写がかなり怖かった。
感染した人間は、ある感情を爆発させてから身体の機能が失われていくのだ。
深い悲しみに襲われて、嗅覚が消失する。
どうしようもない恐れを抱きながら、味覚が消失する。
激しい怒りの衝動に駆られながら、聴覚が消失する。
そして、歓びの感情に満ちあふれながら、視覚が消失する。
ラストシーンでは不覚にもボロボロ号泣ですよ。
決して感動作では無いし、恋愛映画というには程遠いかもしれない。
こういうドキュメンタリーのように淡々とした演出って、ともや大好きなのよね。
この作品でエヴァ・グリーンは綺麗な裸体を披露しているのだが、彼女ってスレンダーなイメージを抱いていたので、あまりのボインちゃん(←死語ww)具合にびっくりフジツボ!
ユアン・マクレガーも裸体を曝しまくってるので、女性にもオススメよん(笑)。
劇中の音楽もすごく良かったけど、サントラどこ探しても見当たらない…(しくしく)。
音楽を手掛けたのは、マックス・リヒター。
調べてみると『サラの鍵』や『戦場でワルツを』のサントラも手掛けてる。
『サラの鍵』…、評判もいいし、観てみようかな。
※追記:iTunes Storeで『パーフェクト・センス』のサントラ売ってたが、実物ではなくデータだけ買うという行為に、未だに抵抗があるのだな、ともやは。でも視聴してみたら、やっぱりいい曲ばかりだった…う~む。
監督・製作総指揮はデヴィッド・マッケンジー。
2012年1月7日公開
公式HP:パーフェクト・センス
■デヴィッド・マッケンジー監督作品はこちら
■マックス・リヒターが手掛けたサントラはこちら
【2011年・イギリス】試写会で鑑賞(★★★★☆)
第27回サンダンス映画祭(2011年)正式出品作品。
感覚が次々に失われていく謎の感染症が蔓延していく中、そこで出会った男女の恋の行方を描いた恋愛ドラマ。
感染症学者であるスーザン(エヴァ・グリーン)の元に、ある患者が運び込まれた。嗅覚が喪失するという謎の症状は、「S.O.S.=重症嗅覚障害症候群」と呼ばれ世界中に蔓延していく。そんな中、スーザンはシェフのマイケル(ユアン・マクレガー)と出会い、2人は互いに惹かれていくが、それと同時に2人はS.O.S.に感染し嗅覚を失ってしまう。世界は混乱に陥るが、人々はその状況を受け入れ、嗅覚を失った世界に適応していく。しかし、S.O.S.の症状はさらに悪化し、今度は世界中の人たちの味覚が消失していく…。
予告編を観てから気になっていた作品。
視覚が突然失われるという映画『ブラインドネス』に近い作品なのかな? …と思っていましたが、まるっきり真逆の作品でした。
『ブラインドネス』では極限状態に陥った人間の怖さを描いていたが、この作品で描いているのは「人間のたくましさ」や「どんな状況でも人間として生きていく前向きな姿勢」。
ひとつ文句を言いたいのは、やっぱり日本の宣伝なのよね。
嗅覚・味覚・聴覚・視覚・触覚ーー「五感が消えていく」というキャッチコピー。
劇中で描かれるのは視覚までで、触覚が喪失するなんてシーンはこれっぽちもないんだよね。
触覚が喪失するということは、立っているのか寝ているかも分からなくなり、思考だけが残った意識だけの存在になってしまうということ。
その状態から人類はどのような進化を遂げていくのか?
それがタイトルの『パーフェクト・センス』に繋がっていくと思ってたのね。
ええ、観るまでは『エヴァンゲリオン』の「人類補完計画」を連想していましたよ、ええww。
…といいながらも、結構お気に入りな作品。
日本の宣伝はともかく、作品に罪はないのである。
この謎の感染症、劇中で正体が明らかになることはないのだが、その描写がかなり怖かった。
感染した人間は、ある感情を爆発させてから身体の機能が失われていくのだ。
深い悲しみに襲われて、嗅覚が消失する。
どうしようもない恐れを抱きながら、味覚が消失する。
激しい怒りの衝動に駆られながら、聴覚が消失する。
そして、歓びの感情に満ちあふれながら、視覚が消失する。
ラストシーンでは不覚にもボロボロ号泣ですよ。
決して感動作では無いし、恋愛映画というには程遠いかもしれない。
こういうドキュメンタリーのように淡々とした演出って、ともや大好きなのよね。
この作品でエヴァ・グリーンは綺麗な裸体を披露しているのだが、彼女ってスレンダーなイメージを抱いていたので、あまりのボインちゃん(←死語ww)具合にびっくりフジツボ!
ユアン・マクレガーも裸体を曝しまくってるので、女性にもオススメよん(笑)。
劇中の音楽もすごく良かったけど、サントラどこ探しても見当たらない…(しくしく)。
音楽を手掛けたのは、マックス・リヒター。
調べてみると『サラの鍵』や『戦場でワルツを』のサントラも手掛けてる。
『サラの鍵』…、評判もいいし、観てみようかな。
※追記:iTunes Storeで『パーフェクト・センス』のサントラ売ってたが、実物ではなくデータだけ買うという行為に、未だに抵抗があるのだな、ともやは。でも視聴してみたら、やっぱりいい曲ばかりだった…う~む。
監督・製作総指揮はデヴィッド・マッケンジー。
2012年1月7日公開
公式HP:パーフェクト・センス
■デヴィッド・マッケンジー監督作品はこちら
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■マックス・リヒターが手掛けたサントラはこちら
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