智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

家物語15、機能、快適性

2013年10月08日 | 家の設計、インテリア
技術革新のお陰で、今の家は快適です。

どこまで、快適さを追求するか?



快適さと格好良さの両立は、難いと思います。


窓にしても、

窓を大きくして、天井を高くすると、断熱性は損なわれます。

吹き抜け天井のモデルハウスは、一ヶ月の電気代が10万円超えるそうです。


私がひどい寒がりで、冬の光熱費が夏の3倍ですが、

暑がりの夫は、薄手長袖シャツ一枚で過し、大の字で寝ています。

灯油をやめて、電気だけで満足を得ようとすると、電気代は5万円は超えるでしょう。


窓を小さくして、断熱性を高くすると、快適さは上がるわけですが、

多くの住宅メーカーは、ペア(二層)ガラス・樹脂サッシを標準仕様としていますが、

東北や北海道では、2重ガラスが標準のようです。

スウェーデン・ハウスの三層ガラス・木サッシは、外気温度を遮断していますが、

費用も高く、モデル・ハウスの窓も、大きくはありません。


我が家も、北側にあるダイニングの窓や、トイレの窓を、

デザイン優先で、大きくしたために、冬場に冷気が窓から降りてくるのを感じます。

トイレは、お金を貯めて「内窓」をつけようか・・・検討中です。


次に、ブラインド・シャッター。

シャッターは外見が格好悪いので、軒天に隠そうとしましたが、

メンテナンスを考えて、あきらめました。

しかし、予想以上に、快適さに貢献して、冷房代は相当抑えられています。

冬場も風を遮断して、窓ガラスの温度低下を防いでくれます。

金額的には、ブラインド・シャッターと「三層ガラス」は、同じ位でしょうが、

三層ガラス窓は、「閉めて、全館空調」が前提。自然の風を入れる発想はありません。


最後に、「塗り壁」

湿度を調整する効果があり、

「お宅は塗り壁のお陰で、いつもサラリと快適ですね」と住林さんに言われます。

音の響きも柔らかいです。

しかしながら、臭いも吸着しますので、秋刀魚をグリルで焼くのを止めましたが・・・


素材は、珪藻土は発がん物質の恐れを指摘され、鹿児島の火山灰からできた天然素材。

塗り方も色々ありまして、プレーンな「梨肌」を寝室で採用し、

LDKは「フォレスト」仕上げ。



キッチン・カウンターの小壁で、左官職人が4パターン作成し、私と夫で確認します。

夫は「うーん」と唸りっ放し・・・

私は、「霧か、霞のように」とか

「ドナウのさざなみ、川面に光が反射する様に」とか伝えるものの、

なんかしっくりこなくて、「GO」が出せません。

原因が、規則正し過ぎる点にある、と分析し、そうだ!!



茶筒を左官職人に見せて、「桜と樺の木の幹肌のように、不規則に荒らしてください」

今度はイメージが伝わり、冒頭の壁のようになりました。

住林の施工担当も、家具屋も「別のお宅でも勧める」と写真を撮っていきました。

写真では質感や凸凹感、陰影の美しさは、伝わりません・・・

夫は大変気に入って、「絵を掛けるな」と禁じられてしまいました・・・

夫も職人ですから、「職人芸」が光る手仕事によるものが、好きですね。


話はそれましたが、

床材も、床暖対応は木材の仕上げ方が変わり、普通仕様より色が褪せてしまいます。

というわけで、機能・快適性と美の両立は、難しい、と実感しました。


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