能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

不良・・・なかなか魅力的な響きです「不良定年」・・・教科書的な定年後よりも「嵐山光三郎」流定年後に魅かれる昨今です

2022年06月17日 | 社会・経済

中高生の頃、なぜか「不良」な男たちがモテていました。

不良というよりは、ヤンチャ、チョイ悪というところでしょうか。

ジェームズ・ディーンとはいかないまでも、ちょっとトンガった奴らが女子にモテていました。

勉強はあまりできないけれども野球部のエースでキャプテン、短ランで決めるチョイ悪にいちゃん、喫茶店でタバコを吸う高校生、ギャグで女子を盛り上げるコメディアン・・・。

「早くしなさい」「ちゃんとしない」「いい子でいなさい」という日本的教育で躾けられた小職は、その逆・・・もちろん、モテませんでした(笑)。

でも、ヨワイを重ねていくと、この「不良」という言葉が、なぜか輝いて見えます(笑)。

不良定年

嵐山光三郎著  ちくま文庫  680円+税

 

半年に一回は、本の整理をしています。

6月と12月・・・不要となった雑誌や書籍をドカンと捨てます。

資源ごみです。

今回の本捨てで見つけたのが、高田純次さんとともに尊敬する嵐山光三郎さんの名作。

10年前に購入した本なのですが、同著は、この先いつか読むよなあ~と思って買ったもの。

積読・・・今まで、読んでいませんでした・・・。

が、年をとるのは怖いもの・・・本箱の奥に保管しておいた同書にハマってしまいました。

同著は、「不良中年は楽しい」「不良社員の条件」と並び嵐山さんの「不良三部作」である名著。

現在、50~60歳代の方、特に、男性には目からうろこの好著だと思います。

 

◆目次

序章 不良定年として生きる

PART1 不良定年の実録的生活と意見

PART2 不良定年の蒸発的快楽旅行記

PART3 不良定年の花鳥諷詠的挑発力

あとがき 善人定年となるなかれ

付箋紙を挟んだところをピックアップしてみました

 

荷風、谷崎は不良定年の鏡

不良定年は自前のモラルをもとう

約束したことは呆けて忘れる

信号は無視する

権威と無縁になる

不機嫌をよしとする

競輪ざんまい

競争しない

全力投球

昼からビールを飲む

昼から風呂に入る

小銭をかせぐ

美的生活

落ちぶれた同僚にたかる

若いものはだます

道楽

ソフト帽を愛用

浴衣で宴会

・・・100個の親父モラルを提示しています・・・すごい!

徒然草を不良定年への指南書として読む

らしき服装

旅寝論

 

50~60歳代のミドル、シニアのみなさん、とても勇気づけられる一冊です。

人生は短い!

どうせなら、嵐山光三郎さんや高田純次さんを見習って、もっと人生を楽しむ!というのもアリだと思います。

思い立って「不良になるぞ!」と意気込んでも、最初の一歩を踏み出せない自分がいます(笑)。

ファイト!

がんばれ!自分


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