能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

AIと士業・・・人工知能の進化でサムライ業は生き残れるのか?デキるプロフェッショナル、専門家の見分け方

2020年06月24日 | マネジメント

新型コロナウィルスの感染拡大が終息しつつある今、行政からの特別給付金や助成金の給付はモタモタついています。
そうこうしているうちに、第二波、第三波が来るかもしれません。

遅れの主な原因は、行政手続きのオンライン化が進んでいないため。
いまだに用紙に書いて、ハンコを押して、窓口に行って・・・というアナログな事務手続きをしている日本という国。
縦割り行政、役所の縄張り争いの弊害が、コロナ禍によって、改めてあぶり出されたように思います。

こういったデジタル後進国だからこそ、生き残れた士業サムライ業という業界。
弁護士、会計士、弁理士、税理士、司法書士、社労士・・・。


先月の倒産件数が激減したというニュースがありましたが、実態はそんなことはなく、コロナのためただ単に弁護士が裁判所に行けなかったため。
紙に書いて、ハンコを押して、窓口に行かなければ法的な処理が完了しないのです。
だからこそ、弁護士をはじめとするサムライ業が、生業として成立したということが出来ます。

電子立国を推進しているエストニア。
ほぼすべての行政手続きが、オンラインで行えます。
この国では、税理士がいないとのこと。
オンライン化が進むだけで、消える仕事が出てくるということが実証されました。

オンラインに加え、AIが入ってくると、サムライ業の世界は更に変化していくと思います。
今でも、過去の判例や特許などは、オンライン検索で調べることが出来ます。
ここにAIが加われば、裁判の勝率や許認可の受理確率などが瞬時に把握することが出来るようになると思います。

 

ある調査では、士業の中でAIの影響を受けにくいのは中小企業診断士という結果が出ています。経営やマネジメント、マーケティングなどを専門とする非定型業務の多いのが理由とのことです。
それでも、非定型だからこそ、デキる人とそうでない人との差も大きい・・・難しい仕事です。

 

これからの時代、資格試験、国家試験に合格しただけでは食べていけなくなるように思います。
実際に、最近では法科大学院や法学部を目指す学生が減っています。
若い人たちは、世の中を実によく見ています。

特化した専門性、クリエティブな問題解決力、卓越した対人能力など、AIが発展途上の分野、スキルを持たないとサバイバルできない・・・。
たいへん厳しい時代になると思います。

また、これからは固定した事務所や不動産は不要・・・PC、スマホ持ったノマドワーカー的なサムライが増えてくると思います。
小職の友人知人たちも、賃貸オフィスを解約し、コワーキングスペースやレンタルデスクに移行していく人たちが増えています。
固定費の変動費化と機動力を高めるためです。

既得権益や国家資格にすがるだけでなく、ベンチャースピリット、独立精神をもって日々プロフェッショナルとしての技、高い専門性を磨く続けていく、そして行動し続けていく執行力のあるサムライ業しか、明日はないと思います。

また、オンライン相談、Zoom打ち合わせ、オンライン申請といったテクノロジーを活用した取り組みを進めていかなければなりません。

最後に、良い専門家の見分け方を紹介させていただきます。
できない理由を列挙していくのは、シロウトさん・・・ちょっとサラリーマン的です。
弁護士でも医師でもデキる人は次のように語ります。

「・・・すれば、出来ます!」
(こういった条件を満たせば、実現できます)

本当のプロフェッショナルは、高い知見から、出来る理由をロジカル、ポジティブに説明します。


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