能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

新型コロナウィルスが変えた日常・・・働き方、暮らし方、遊び方が随分変わってきました 新しい日常も悪くない

2020年06月22日 | 日記・エッセイ・コラム

歩いて通勤なんて、今まで考えもしませんでした。
でも今は、それが普通になっています・・・新しい日常、ニューノーマル
慣れてくると、街の風景や鳥のさえずり、川の流れ、木々の梢、季節の変化が体感できます。
そして、残業も減り、明るいうちに帰れるようになりました。


初めて経験したテレワークやZOOM飲み会、マスク着用や手のアルコール消毒・・・もうもとには戻れないような気がします。

仕事が終わり、居酒屋で仲間と宴会、飲みというのもなくなりましたし、
マツダスタジアムでカープを応援・・・というのも当分の間、難しいです。
温泉、名湯に行ったり、ちょっと海外へ・・・というのも数年は出来ないと思います。

日本人の労働時間は、年間2000時間。
それで、経済成長率が1%いくか、いかないかというレベル。
いっぽうドイツやフランスでは年間労働時間1300時間で経済成長率が2%。
労働生産性が2.5倍くらい違うことになります。


気合と根性と長時間労働で、何とか頑張ってきた日本人。
でも、一人当たりGDPは26位・・・もう決して先進国、金持ち国家と胸を張って言えない状況になっています。
昭和のオヤジは「24時間働けますか」世代の自負は、気合と根性と長時間労働、土日だって働きます主義。
それが日本経済を支えていると信じていました。


管理職への昇進昇格や年俸アップを目指し、ひたすら働いた日々・・・。
そういう時代は、すでに過去の話になっているということは、今回のコロナ禍があぶり出してくれたように思います。

もう会議なんてしなくていいじゃん・・・だって会議の9割はマンネリ化した儀式だから・・・
ハンコなんていらないじゃん・・・もう紙の時代じゃないし・・・
出張なんて行かなくてもいいじゃん・・・ZOOMやTEAMSがあるし・・・
もう出社なんてしなくていいじゃん・・・満員電車嫌いだし、カイシャに自分の机があるかどうか確かめに行く時代じゃないし

テレワーク、リモートワークは、都市部のオフィス需要を大きく減少させていると言われています。
東京や大阪の不動産会社やディベロッパー・・・倒産したり撤退するところも出てくることでしょう。
湘南や房総のシーサイドや軽井沢や日光に住んでテレワーク・・・週に一回だけ都心に通勤といったこともフツーになってくると思います。
パタゴニアのように、朝、ちょっとサーフィンを楽しんでからシャワーを浴びてから自宅でテレワークといった社員も増えてくるのではないでしょうか?

 

今まで頑なに信じられていた経済成長こそが、人々に豊かさをもたらすというイデオロギー。
個人的には、どんどん貧しくなっていくこの国のことを考えると、昭和のコンセプト「気合と根性と長時間労働」「メシ・フロ・寝る」にすがりたくなります・・・。


政府も会社も、言い続けているのは、生産性の向上やワークライフバランス。
でも、そんなことを官民で進めている国は聞いたこともないし、またそれで課題の解決に繋がるとも思えません。
個人的には、クリエイティビティ(創造性)とオペレーション(執行力)でイノベーションを起こし続けていく努力をしていかなければ、この国の明日は大変厳しいと思います。

立命館アジア太平洋大学の学長出口治明さんは、人生を豊かにするものは、「人・旅・本」と言われています。
今は、人にも自由に会えないし、国内外の旅行にも出かけられません。
となると、残されたのは、「本」。
良い本、好きな本をしっかり読んで勉強する時代なのかも知れません。
哲学、文学、歴史・・・
リベラルアーツの時代がやってきているような気がします。
中世ヨーロッパのペスト禍で人口の3分の1以上が亡くなった後に起こった、ルネサンス。
リベラルアーツの語源は、ラテン語。
自由になるための学問」ということだそうです。

新しい生活様式、ニューノーマル。
もう、コロナ前には戻らないと思います。
昔、サントリーのトリスウイスキーのCMの名コピーがありました。
コピーライター開高健さんの作品です。

人間らしくやりたいなあ 人間なんだからなあ


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