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仮想空間シフト IT最先端を走る尾原和啓さんとビジネス哲学者山口周さんの対談集 MdN新書第3弾

2020年09月14日 | 本と雑誌

「仕事の標準スペースは仮想空間になる」

新型コロナウイルスは、人々の生活や生き方を変えただけではなく、ビジネスのやり方、進め方を大きく変化させました。

今までの「リアル」の存在が大きく後退し、デジタル、バーチャルの世界が台頭してきました。

 

MdN新書第3弾として出版された「仮想空間シフト」。

ネーミングにもインパクト・・・なかなか面白い一冊でした。

仮想空間シフト

尾原和啓・山口周著  MdN新書  891円+税

 

「誰もが知の高速道路に乗れる時代」「わたしたちはもっと自由になれる」・・・。

IT最先端を走るフューチャリスト尾原和啓さんと大好きなビジネス哲学者山口周さんの対談集にインスパイアされました。

コロナのせいで(コロナのおかげで)、この半年間で仕事のやり方、進め方、流儀が大きく変わりました。

Windows95が出て25年間出来なかったモバイルワーク、テレワーク、遠隔会議、ペーパーレスなどが、この半年間で一気に進みました。

そして、それらが更に進化していく・・・お二人の対談は、これからの時代を浮き上がらせていきます。

 

目次

序章 仮想空間シフトがもたらす未来図

第1章 仕事が変わると暮らしが変わる

第2章 人間と社会が変わる

第3章 人生が変わる

第4章 国家や行政が変わる

第5章 これからの世界を生き抜く10のアクション

終章 「何者かへ」のなり方が変わる

 

マーカーを引いたキーワードを引用させていただきます。

 

Z世代の価値観がスタンダードになっていく

同調から解放される時代へ

定例会議がなくなる

仕事はオーケストラからジャズになる

打ち合わせが「ホットスタート」できる

 

リモートワークの先・・・リゾートワーク

仕事選びの基準は「好き」「できること」になる

仕事をエンターテイメントにすることが求められている

モチベーションはリソースの差を凌駕する

良いイシューを生み出すことで価値が生まれる

 

より多く、遠くに繋がることで安定は生まれる

もう空気を読まなくていい

自分らしさ

私たちはより自由になれる

人生のポートフォリオをつくろう

「ありがとう」が増える世界

価値観ディバイド(断層)が起きる

 

圧巻は5章の「これからの世界を生き抜く10のアクション」。

お二人の叡智が光っています。

1 境界性領域を創る

2 なめすぎず、ヒビりすぎない

3 アジェンダを設定する

4 仕事に意味合いを作る

5 共感できる人と組む

 

6 ライスワークとライフワーク、リスクとリターンのバランスをとる

7 問題提起に敏感になる

8 問題にきちんと向き合う

9 階段のステップを小さくする

10 変化を前向きに受け入れよう

 

新進のMdN新書だからこそ実現した新書・・・ビジネスパースン必読の一冊です。


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