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教養の教科書 答えのない時代を生き抜くための教養入門 今こそ「自由になるための学問」を!

2019年06月23日 | 本と雑誌
「教養って、顔に出るらしいよ」
昔、角川文庫の広告コピーで、キツいワンフレーズがありました。

教養・・・リベラルアーツは、古代ギリシャを起点とした「自由になるための学問」と言われています。

たくさんの奴隷労働に支えられた古代ギリシャには、貴族社会。
貴族たちを貴族たらしめたのが、リベラルアーツと言われています。
プラトンやソクラテス、アリストテレスなどの哲学者が知を愛するフィロソフィを確立していきました。

年を取るとともに、歴史や文学、古典、哲学にはまる経営者や起業家が増えています。

MBAで学ぶマーケティングやストラテジー、アカウンティングやファイナンスはテクニック、技術論、教養・・・リベラルアーツというインフラがなければ、ちょっと薄っぺらというのが理由の一つでしょうか。
奴隷の学問、社畜の学問というとちょっと極端ですが、今、リベラルアーツが見直されている、「知」の探究が求められていることは、とても良いことだと思います。


教養の教科書 答えのない時代を生き抜くための教養入門
児玉克順著  絵fancomi  Gakken刊  1500円+税

本屋さんで発見した不思議な一冊。
一見難しい話をやさしく説明した一冊です。
著者の児玉さんは、予備校の現代文講師。
高校生でも分かるレベルで、歴史や哲学、文学を紐解いています。
また、さし絵の漫画を描いているfancomiさんも、なかなか良い仕事をしています。

Chapter1 歴史 大きな物語の終焉とは何か?
Chapter2 哲学 哲学は、「私」をどう捉えたのか
Chapter3 言語 人にとって「言語」とは何か
Chapter4 心理 人は「心」をどう科学したのか
Chapter5 文化 グローバル時代に「文化」をどう捉えるべきか


Chapter6 経済 人は「経済」とどうかかわってきたのか
Chapter7 社会 自由と制約のバランスはどう作るのか
Chapter8 日本 日本をアイデンティから捉えるとどうなるのか
Chapter9 芸術 芸術を「時代の流れ」として眺めると何が見えるか

中学生の頃、学習研究社の参考書で勉強していたせいでしょうか。
Gakkenの本は、なぜか、その時と同じような空気を持っています。

リベラルアーツ全体の入門書としては、とても親切な一冊だと思います。
コスパの高い・・・この視点で自身の教養のなさを露見させていますが・・・笑。

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