2007年出版の「文明の接近」で、チェニジア、エジプト、リビアなどのアラブ民主化革命を予想したフランスの歴史人口学者エマニュエル・トッド博士(60歳)。
乳幼児死亡率の分析からソ連の崩壊も予測した学者です。
博士によると革命+識字率上昇+出生率低下の3点セットが民主化のベースになるとのこと。
近代女性は子供の数を自ら調整し始めるとか・・・。
トッド博士、来日の新聞報道・・・。
トッド博士の予見で思ったのが、社会科学の研究では、その多くが過去の研究・分析。
将来を予測したり、方向付けをしたりするようなものは過少です。
学者は、予想屋や預言者ではありませんが、近い将来はこうなる・・・とか、こういう風にすればベターといった社会への提言や意見が、よりよい社会の礎になるのではないでしょうか?
人文科学、社会科学・・・リベラルアーツの復権が求められていると思います。