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能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

個人資産2000兆円を狙え 金利復活、企業の成長源に・・・日経ビジネス誌の特集記事・・・投資は自己責任です!

2024年09月24日 | 本と雑誌

日本の家計が保有する金融資産が2000兆円を超えるそうです。

国の年間予算の3倍以上です。

NISAやイデコ、株式投資・・・以前のように貯蓄、預金メインから投資にシフトしているようです。

今週の日経ビジネス誌の特集記事は「個人資産2000兆円を狙え 金利復活、企業の成長源に」。

金利が上がり、インフレ懸念もある中、資産の防衛のために個人も動いていることをレポートしています。

Contents

Part1 企業の成長支える資金 熱烈ファンが出し手に

Part2 伸びる証券、守る生保 銀行の預金争奪戦再び

Part3 富裕層マネー360兆円を生かせ 高島屋が運用助言買収 オルタナ投資、日本でも

 

北海道の日本ハムファイターズの本拠地エスコンフィールドの建設費600億円のうち200億円を個人投資家が出したそうです。

お金持ち、富裕層がいるんですね。

 

最近では、プロックチェーンやセキュリティトークンといったテクノロジーを活用した1万円から買えるデジタル社債も出されているようです。

個人投資家の高齢化が課題になっていた日本の証券ですが、最近では若い人たちの投資が増えているそうです。

今では、国民の5人に一人はNISA講座を保有しているそうです。

貯蓄から投資へ・・・。

日本も米国のようになっていくんでしょうか。

米国では、証券会社や投資銀行が主流で、生保や銀行はサブ・・・。

時代は変わりつつあるようです。

最近では、オルタナ投資、ウェルスマネジメント、プライベートバンキングといった米国のマネをした投資業界も台頭しています。

オルタナ(オルタナティブ)とは従来の伝統的な資産とは異なる代替金融商品への投資、ウェルスマネジメントとは個人資産の最適管理、プライベートバンキングとは個人向けにオーダーメイドな助言をする専門家を意味します。

 

いっぽうESG投資、インパクト投資といった「世のため人のため社会のために」貢献する企業に投資するというコンセプトもあります。

ただし、投資は自己責任。

しっかり勉強して、余裕資金で運用することが最重要です。


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62%の人が本を読まない国ニッポン・・・本の文化を絶やさないようにするために、もっともっと本を街の書店で買おうと思います

2024年09月21日 | 本と雑誌

新聞の記事を見て、驚きました。

日本人の62.6%が本を読まないという報道です。

1年間に一冊も本を読まない大学生がいるという調査でもビックリしましたが、62%という数字を見て2度びっくりです。

街の本屋さんがどんどん閉店していくというのも分かります。

 

本を読まない理由は、年代ごとに異なるようです。

10代~20代 スマホがメイン!

30代~40代 仕事が忙しい!

50代~    目が疲れる、見づらい

本大好きの道楽趣味人として、ちょっと残念な理由です。

個人的に、専門性を高めたり、知識を深堀りしていくためには、ハードカバーの書籍と格闘することは必要不可欠だと思います。

電子書籍やeラーニング、遠隔授業だけでは、表面的、断面的な知識しか習得できません。

本の文化を絶やさないようにするために、もっともっと本を街の書店で買おうと思います。


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雇用大崩壊 ホリエモンが描く近未来のAI社会・・・好きなことを仕事にして生きていける時代の到来

2024年09月14日 | 本と雑誌

久々に漫画を読みました。

AI、ロボット、シンギュラリティについて、ホリエモンが近未来を予測する一冊です。

雇用大崩壊 マンガ ある若手技術者の会社を変える挑戦

堀江貴文著  前田貴洋作画  小学館刊  1100円+税

 

舞台は、下町の町工場。

効率、コストダウン、身体を酷使した労働の中で働く人たち。

その中から、自分たちの持つスキルや専門性を活かして、新しいビジネスチャンスを創っていこうというストーリーです。

ホリエモンは、AIやロボットは「身体拡張」と定義し、恐れるどころか、大きなチャンスだと喝破します。

自動車の発明で、馬車や御者、飛脚は失業しましたが、その代わりに自動車業界という巨大な雇用が生まれました。

AI、ロボットの進化により、近い将来、人間の仕事の半分がなくなるという欧米の研究機関の調査結果があります。

実際、アマゾンの物流倉庫には人が少なくロボットが作業をしていますし、ファミリーレストランでもタッチパネルでオーダー、運んでくるのはロボット、会計も機械になってきています。

雑事はAIやロボットにまかせ、人間にしかできないこと、自分の好きなことを追求することこそが大切だと言い切ります。

 

同書におけるホリエモンからのメッセージです。

 

AIやロボット化に抵抗しても意味がない。

導入や運営コストが人間より安くなれば、経営者は粛々と交換していく。

お金や生活のためではなく、自分が生き、働く根源的な目的を今一度よく考え、自分と向き合うべき。

 

人間には根源的な「身体拡張」の思想があり、過去も現代も様々に実現してきた。

その欲望は未来永劫変わらない。

 

現代は好きな事、楽しいことで食べていける時代にもうなっており、成功者の事例、すそ野はどんどん広がっている。

彼らは報酬以外の無形の財も得ており、ひたすら好きなことに時間を割くほうが成功しやすい。

 

やりたいことが見つけられないのなら、見つかるまで探し続ければいい。

社会的な支援を受けられるはずだ。

 

同書は、ホリエモンから若き労働者へのメッセージ、アジテーション。

マンガという媒体を活用したのも若い彼彼女たちに寄り添い助言したいという考えがあったのだと思います。

熱い想いが伝わってきます。

ホリエモンのステッカーも付録で付いています(笑)。

AIやロボットの進化、シンギュラリティ、ベーシックインカム・・・。

機械と競争するのではなく、デジタルの力を借りて、人間の能力を発揮していくことが、これからの働く方になるのではないでしょうか。

現状にとどまらず、変化を恐れず、リスキリングや学び直しで、自分自身を進化させていくことが求められる時代だと思います。

好きなことを仕事にして生きていける・・・今まで夢物語だったことが、すぐそこにあると思った一冊です。


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人生百年時代の生き方の教科書 人生の後半をどう生きるか?致知出版社の新刊・・・人生の先達からの助言、アドバイスが心に沁みます

2024年09月06日 | 本と雑誌

予約していた新刊本が届きました。

自己啓発本で有名な致知出版社の新刊です。

人生百年時代の生き方の教科書

藤尾秀昭監修 致知出版社刊 1600円+税

 

同書は、60歳以上のシニア層を対象にした、60人の人生の先達からの助言、アドバイスを集めたものです。

同書のキャッチフレーズは、「人生の後半をどう生きるか?」「人生は60歳からが本番、70歳代は人生の黄金期、80代は、90代は・・・」。

外山滋比古さん、五木寛之さん、宇野千代さん、千玄室さん、曽野綾子さん、加藤一二三さん、瀬戸内寂聴さん、小野田寛郎さんなど60名の方々の人生訓がまとめられています。

驚いたのが、文字の大きさ。

多少の老眼でもはっきりと読める文字のサイズです。

 

人生の後半をどう生きるか?  外山滋比古

運がよくなる秘訣  宇野千代

朝顔の花が咲く条件  五木寛之

この世は愛の練習所  鮫島純子

ルバング島で孤独感がなかった理由  小野田寛郎

福を身につける3つの道  渡部昇一

商売の極意は熱と光を相手に与えること  田中真澄

人間にはそれぞれのエレベストがある  三浦雄一郎

 

同書は、致知出版社の社長、藤尾さんが厳選した60のエッセイ。

それぞれに、人生の重みが詰め込まれています。

同書を読むと、「50歳、60歳は、鼻たれ小僧」と言われるのがよく分かります(笑)。

「心の工夫」「試練を超える」「人生信条」「学び続ける」の4つの章から構成されています。

先達たちが経験の中から抽出した知恵や人生訓・・・後半生を豊かに生きるためのエッセンスが凝縮されています。

おすすめの一冊です。


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知的戦闘力を高める独学の技法 山口周さんの日経ビジネス人文庫新刊が出ました ビジネス力とリベラルアーツをパワーアップ!

2024年08月21日 | 本と雑誌

大好きな山口周さんの文庫新刊が出版されました。

以前ダイヤモンド社で出された自己啓発本ですが、今読んでも啓発されるところがたくさんあります。

知的戦闘力を高める独学の技法

山口周著  日経ビジネス人文庫 1000円+税

 

独学・・・本を読むことが中心になるのですが、専門性を高めていくためには独学、自学自習、自己啓発が必要不可欠になります。

著者は、読書以外にも飛耳長目・全国を歩いて旅した吉田松陰の学びの素晴らしさを指摘しています。

 

博覧強記の著者は、今こそ独学で自分の価値を上げていかなければならない時代と言います。

知識の不良資産化 時代遅れになっていく

産業蒸発の時代 今ある仕事がなくなる!?

人生3毛作の時代 職業人生は長い

クロスオーバー人材が必要な時代 2つの領域の専門を持つ

時代のスピードが速くなる時代・・・個人もアップデートしていかなければ、コモディティになってしまいます。

 

書名にあるように「知的戦闘力を高める」ための効果的な方法をご自身の経験から具体的に書かれています。

重要なのは「覚えること」を目指さないこと

未来をつくるためにこそ古典を読む

教養主義の罠に陥らない

本を「ノート」だと考えてみる

 

目次

第1章 戦う武器をどう集めるか?限られた時間で自分の価値を高める(戦略)

第2章 生産性の高いインプットの技法

第3章 知識を使える武器に変える

第4章 創造性を高める知的生産システム

第5章 なぜ教養が知の武器になるのか?

 

独学の技法のフローは次のような流れになります。

1 戦略を立てる

2 インプットする

3 抽象化、構造化

4 ストック

各フェーズについて具体的な方法論が書かれていますので、一人ワークしていけば「自分らしさ」を作り上げることができます。

最終章では、歴史、経済学、哲学、音楽、文学、詩などのリベラルアーツの推薦本も紹介されておりブックガイドになります。

リベラルアーツ(教養全般・自由になるための学問)を学ぶことの重要性を著者は指摘します。

1 イノベーションを起こす武器となる

2 キャリアを守る武器となる

3 コミュニケーションの武器となる

4 領域横断の武器となる

5 世界を変える武器となる

なるほど、です。

VUCAの時代、矛盾に満ちた訳の分からない世界で生き抜いていくためには、リベラルアーツが必要です。

ビジネス力とリベラルアーツをパワーアップできる、おすすめの一冊です。

同じコンサルタントの三谷宏治さんの書かれた「戦略読書」。

こちらもビジネス領域の本と非ビジネス(リベラルアーツ等)領域に分けて、戦略的に本を読んでいくことの重要性を指摘しています。

「ビジネス基礎」「ビジネス応用」「非ビジネス基礎(SF、科学、歴史等)」「非ビジネス新規」に4分類して、社会人1年目から入社2年目、5年目、キャリア移行時期という年代別に読書ガイドを掲載しています。

とても具体的ななキャリア戦略です。

特に、20歳代のビジネスパースンが読むとパワーアップ間違いないです。

これからも、もっともっと本を読んでいきましょう!


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大学生に人気のコンサル業界・・・ブラック企業!?の外資系ファームも日の丸コンサルを目指す学生に読んでもらいたい4冊の本

2024年08月20日 | 本と雑誌

現在、高偏差値の大学の学生に人気の業界は、外資系のコンサルティングファームや総合商社だそうです。

高い年俸はもちろんですが、長時間労働、ハードワークでも若くして高いスキルや専門性を獲得できるというのが理由だそうです。

以前、人気のあった広告代理店やマスコミのようなカッコよさもあるのでしょう。

マッキンゼーやボストンコンサルティングなどの外資系コンサルファームはダントツの人気。

でも、コンサル業界は、働き方改革やワークライフバランス、福利厚生からは程遠い世界・・・基本、裸一貫、腕一本の業界です。

徹夜でリサーチ、スライド作成、プレゼン準備・・・ハードワークの連続。

まさにブラック企業です。

それでも、コンサル業界を目指す学生は、意識が高く、キャリア観もある若者たちだと思います。

 

最近では、書店の経営本、ビジネス本のコーナーに外資系コンサル系の書籍が設置されるようになりました。

コンサル業界の暴露本!?も売れているようです。

いたいコンサル すごいコンサル 究極の参謀を見抜く10の質問

長谷部智也著  日経ビジネス人新書

同書では、「いたいコンサル すごいコンサルを見抜く10の質問」や「10の規律」などチカラのないコンサルタントを見破る質問を開示しています。

カーニーやベイン、アクセンチュアで活躍した著者のノウハウが詰まっています。

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

カレン・フェラン著  神崎朗子訳  だいわ文庫

「大手ファームは無意味なことばかりさせている」「戦略計画は何の役にもたたない」「最適化プロセスは机上の空論」「業績管理システムで志気はガタ落ち」「人材開発システムには絶対参加するな」・・・。

MITのMBAホルダーでデロイトやジェミニでコンサルタントをしていた著者が厳しくコンサル業界を突っ込みます。

美しいスライドでは何も変わらないことを実体験から指摘していく一冊です。

 

そういえば、コンサルファームが入って良くなった会社というのは、本当に少ないように感じます。

崇高なビジョンやストラテジーを描けたとしても、それを実現する執行力、行動力がある組織、社員はレア・・・提案書はロッカー行きになります。

マッキンゼー出身のDeNA会長の南場智子さんも「コンサル会社に長年いると事業会社で仕事が出来なくなる」と言います。

実際のコンサルと経営は別物だと考えたほうが良いのかもしれません。

最近出されたコンサル本で面白かったのが、中小企業庁長官だった角野然生さんの書かれた一冊。

経営の力と伴走支援 対話と傾聴が組織を変える

角野然生著  光文社新書

著者は、経済産業省、中小企業庁で東日本大震災で被災した福島県の中小企業の再生に尽力されました。

その際に現場で産み出したのが「伴走支援」というコンサルティング手法。

対話と傾聴、組織開発、適応課題解決といった手法をベースにして、経営者に寄り添うコンサルティングの有効性を提唱しています。

これは、日本という国、国民性にフィットした効果性、有効性の高いやり方だと思います。

今まで、中小企業診断士の世界も、「勧告」「指導」といった上から目線のコンサルティングでしたが、やっと良い方向に変わり始めました。

角野然生の新刊、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

最近、中小企業の支援をしている時に大切しているのが国の施策。

国や行政体は、「補助金」「助成金」「融資」「税制」といった中小企業に手厚い支援をしています。他国にはあまり見られない制度です(これがゾンビ企業を存続させるという否定的な声もありますが・・・)。

毎年、夏に中小企業庁から中小企業白書が出されます。

若い優秀なキャリア官僚たちが書き上げるこの白書・・・国がどういった会社を支援したいのかというモデルを具体的に提示しています。

将来性のある企業モデル、未来のある業界、目指すべきビジネスモデルなどがデータ、グラフ、イメージ、フォト等で紹介されています。

ここに紐づいているのが、補助金や助成金、税制などです。

自社の強み、弱みを知り、中小企業白書を読み込んで経営計画や中計を立案して申請すれば採択される可能性が高まります。

(複雑怪奇な補助金の手引書は閉口モノですが・・・笑)

資金繰りが命の中小企業・・・補助金、助成金のキャッシュが入ればサバイバルできる確率が高まります。

元気のいい中小企業は、明日の日本を作ります。

がんばろう!ニッポンの中小企業


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IR発信力ランキング 非財務情報で個人投資家をファンに・・・日経ビジネス誌の特集記事 人的資本情報、自然資本情報も組み込むのがトレンド

2024年08月18日 | 本と雑誌

今月の株価の下落には驚きました。

米国経済の不調、日銀の政策変更などが引き金になり株式市場は大混乱となりました。

株主に対して情報開示するのが、IR(インベスター・リレーションズ)資料・・・株主や投資家などのステークホルダー(利害関係者)に対してのラブレターです。

今週の日経ビジネス誌2024.8.19号の特集記事「IR発信力ランキング 非財務情報で個人投資家をファンに」。

今、旬のテーマです。

 

Contents

Part1 BtoB企業に脚光 地力伝える創意工夫

Part2 ニッチ体験が高評価 自然資本を注視

Part3 等身大が親近感生む 独自指標で納得感を

 

IRも従来は、BS、PL、CSなどの財務諸表が中心でしたが、最近では、人的資本、自然資本などの非財務情報が盛り込まれ、その会社の魅力度を伝える内容になっています。

人的資本とは、その会社の将来の経営幹部の経営力、社員のスキル、専門性、育成の仕組みなどで、経営資源である「ヒト・モノ・カネ・情報」のヒトの部分を指します。

自然資本とは、環境、エコロジーへの取り組みを中心にして、ESGのエンバイロメントについての説明になります。

 

IR発信力ランキング トップ10

10位 日立

9位 信越化学

8位 三菱USJ

7位 三菱重工

6位 花王

5位 パナソニック

4位 日本製鉄

3位 ダイキン工業

2位 ソニー

1位 トヨタ

 

投資家1万人に対して日経ビジネスと電通PRがアンケートを取ったものです。

日本を代表する大手企業は、IR活動も上手です。

1位のトヨタは、2位を大きく引き離してのダントツのトップ。

非財務情報も充実し、抜群の説得力、自己開示力があります。

新NISAが立ち上がり、貯蓄好きの日本人も投資する人たちが増えてきました。

日経の調べでは、7000万人の個人投資家が存在しているとのこと。

たくさんの人が投資、投機に走るとバブルが発生し、いずれ崩壊するのは世の常・・・。

さらに10年に1回くらいは、地震、恐慌、天災、疫病などの予期せぬブラックスワンが来襲します。

一寸先は闇・・・ということもアタマのスミに入れておくことが大切だと思います。

ご安全に!


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サラリーマンのための起業の教科書 損しないフリーランスの極意・・・起業したいシニア、必読の一冊です

2024年08月14日 | 本と雑誌

定年後の選択肢は、そのまま退職、再雇用で働く、独立して自営業の3つ。

公的年金受給の65歳までがつらいという人、給与が半分になり閑職に追いやられるのが嫌な人は、起業する傾向が高いそうです。

60歳は、まだまだチャレンジできる年齢だと思っています。

会社員、社畜として頑張ってきた人たちならば、最後に自己実現することは良いことだと思います。

ただし、十分に報酬を受け取れる成功可能性は5%。

過大な投資を回避してリスクを避け、「小商い」に徹するならば、そこそこ楽しい仕事をすることが出来ると思います。

サラリーマンのための起業の教科書 損しないフリーランスの極意

大村大次郎著  小学館新書  940円+税

 

著者は、元国税調査官。

「あらゆる領収書は経費で落とせる」「税務署員だけが知っている秘密の節税術」「やってはいけない相続対策」「やってはいけない老後対策」などの著書を出されています。

元公務員から物書きに転身されて、ここまて成功されている作家も少ないと思います。

 

目次

第1章 起業する前に副業で肩慣らし

第2章 得する税金の話をぶっちゃげる!

第3章 知らないと損する社会保険

第4章 忌々しい消費税との付き合い方

第5章 法人成りは超オイシイ

第6章 賢くお金を調達しよう

同書では、税金の話を中心に社会保険、法人成り、資金調達などの実務を解説していきます。

定年後、起業を目指す方には必読の一冊だと思います。

 

フランチャイズと不動産経営は超危険

青色申告の落とし穴

妻の給料は8万8000円以下がベスト

4年間消費税を支払わない方法

持ち家も減価償却で経費算入できる

フリーランスになると社会保険料は倍増

法人にするとレジャーもスポーツジムも会社の経費で落ちる

65歳以上の人を雇えば年90万円もらえる・・・

 

実務に役立つノウハウを伝授しています。

面倒なインボイス制度についても丁寧に解説されています。

起業したいシニア、キャリアを見直したいシニア必読の一冊です。


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池上彰の未来予測 After2040 すべてはあなたに関係することです・・・明るい未来は自分で行動し自分でつくれ!

2024年08月12日 | 本と雑誌

池上彰さんが新刊を出されました。

今から16年後、日本は、世界はどうなっているかを予測した一冊です。

さすがは池上さん、エビデンス、データを示しながら分かりやすく丁寧に解説されています。

トンデモ話は出てきません(笑)

池上彰の未来予測 After2040 すべてはあなたに関係することです

池上彰著  主婦の友社刊  1800円+税

 

マネシメント学者のドラッカー博士は「未来のことなど何も分からない」と喝破されています。

これに対し、池上さんは、未来予測は難しいとしながらも、「未来を予測することで人は変化に対する心構えや準備ができます」と助言しています。

また、未来予測本は、だいたいが悲惨な未来を打ち出しますが、池上さんは言います。

「そう悲観にならなくても大丈夫」

「未来はこれから創るものです」

 

目次

Chapter1 仕事編 未来でも必要とされる人になるために

Chapter2 教育編 未来に生きるわが子に必要なこと

Chapter3 自然災害編 災害大国日本で生き残るために

Chapter4 暮らし編 経済、少子高齢化は改善されるのか?

Chapter5 健康編 生きるということ

 

同書では、低賃金、少子高齢化、教育格差、地球沸騰、巨大地震、スーパー台風、感染症、富士山噴火、戦争、オーバーツーリズム、ジェンダーについて池上解説が展開されます。

同書では、データやエビデンスが丁寧に紹介されています。

今では高校生の10%が通信制高校生

外国語大学への進学者が減少する

AIによって若手労働者の成長機会が失われる

単純作業の仕事はどんどんなくなっていく

日本の自動車メーカーは車体やモーターなどを造る下請け企業になる

日本のアニメやマンガも中国の下請けになる

退職金制度がなくなる

企業が優秀な人材から選ばれる時代になる

欧州は寒冷化、日本は渇水と大雨災害のリスクが同時に高まる

スーパー台風が毎年おこる

世界中で最も人間を殺している生き物は、蚊 デング熱が北海道へ

2040年までに南海トラフ地震、首都直下地震、富士山噴火が発生する・・・

 

AIの進化、普及で働き方や雇用が大きく変化していくことは必然ですし、また、大地震や地球沸騰による巨大台風の発生は必ずある・・・勉強と準備、行動が必須だと指摘します。

池上さんは、最終章で4つのポイントを示されています。

「人脈を築くこと」

「勉強をすること」

「明るい未来は自分でつくること」

「自ら行動すること」

自分に投資し、よく学び、よく遊ぶ・・・人生100年時代に生涯現役で働き続ける素地を作っていただきたいと締めくくります。

なるほどなあ、と思った次第です。


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年金20万円・貯金1000万円でどう生きるか?60歳からのマネー防衛術・・・いろいろありますが、お楽しみはこれからです!

2024年07月24日 | 本と雑誌

数年前に金融庁が発表して、すぐに引っ込めた「老後に2000万円必要説」。

世間を騒がせましたが、実際には5000万円必要説、1億円必要説まで飛び出してきました。

少子高齢化、人口減少が続く中、公的年金は持ちこたえられるのか?インフレはどうなるのか?日本国の国際競争力の低下は続くのか?といった課題がますます複雑に絡み合ってきています。

 

最近、書店に行くと定年本、老後本、年金本のコーナーが出来ていて驚きます。

中高年の方々の不安というニーズがあるんでしょうね。

その中から興味深い一冊を見つけました。

年金20万円・貯金1000万円でどう生きるか?60歳からのマネー防衛術

岩崎博充著  ワニブックスPLUS新書  900円+税

 

著者は、68歳の経済ジャーナリスト。

経済関係、マネー関係の書籍を多数出されている方です。

同書では、丁寧な取材、確かなエビデンスを積み重ねて、いろいろな提言をしていきます。

 

著者は、「65歳の夫婦が毎月26万円使って平均年齢まで生きると約1100万円不足する」と指摘しています。

このため、預けっぱなしの銀行預金を引き出して分散投資、海外の金融商品のウエイトを高める、金や暗号資産について学ぶ、不動産投資、ヘッジファンドについて調べるといった対応策を紹介しています。

ただ、理解できない事、分からないことに投資することは超危険・・・余裕資金があれば、少しずつ試してみることが大切だと思います。

 

目次

第1章 定年後にいくらかかるかを現実的に検証する

第2章 日本の年金制度はいったいどうなっているのか

第3章 年金制度が破綻しても生き残るサバイバル術 基礎編

第4章 年金制度が破綻しても生き残るサバイバル術 実践編

第5章 貯金ゼロ!何が何でも公的年金だけで暮らす

第6章 老後を楽しむために、するべきこと やめること

第7章 スマホを使って人生と財布を豊かにする方法

第8章 定年後に趣味を活かす仕事、趣味程度に稼げる仕事

第9章 遊びのライフプランを立てよう

 

面白かったのが、第6章の「老後を楽しむために、するべきこと やめること」。

定年後、老後のお楽しみについて解説されています。

1 とりあえずスマホ、PCを買う・・・社会との接点

2 現役世代が働いている時間、時期に楽しむ・・・居酒屋、旅行

3 運動を心がけ、健康オタクになる

4 趣味は文武両道で、バランスのとれた日常を送る

5 地域密着の人間関係をつくる

なるほどです。

また、人生をもっと楽しむためには、60歳代のうちに、やりたいスポーツへの挑戦や登りたい山へ登る、マリンスポーツで楽しむことが大切だと指摘しています。

70歳代になれば、パック旅行や園芸にお金を使うことが良いそうです。

そして、80歳代になれば豪華客船による旅行もありだと指摘します。

昨年ベストセラーになった米国の事業家が書いた「Zero to die(持ち金ゼロで死ぬ)」。

死ぬ間際に一番金を持っていると言われる日本人にとって目からウロコの一冊でした。

 

また、同書では、生活費節約のためにやめることについても解説されています。

1 年賀状をやめる

2 お中元やお歳暮をやめる

3 冠婚葬祭を整理する

4 実家を整理する

5 墓じまいを考える

6 昔の肩書を捨てる

「するべきこと」より「やめるべきこと」の方が一つ多いです(笑)。

年金に対する不安、不信、老後のマネープラン、楽しみ方について関心のある方は、必読の一冊です。

世界では戦争や紛争が続いていますし、株価はバブル状態、マーケットにはマネーがジャブジャブ、地震や天災もいつ来てもおかしくない状況です。

絶対に正しいという選択肢がない時代です。

であれば、自分の好きなこと、納得できること、やり残したことについて、余生を捧げるのが良い方法だと考えています。

年配の方、シルバーの方、お楽しみはこれからです!


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