癒しの庭Ⅲ

集おう癒しの庭へ

次世代へと命つなぐユズリハ

2015年12月17日 | ガーデニング

 

 

 

予報通りの雨です。

庭仕事はもう無理かな~

枯れた花をつけたままの

アナベルが

寂しそうに見えます。

 

 

 

アスチルベの小道には

枯れ葉や松葉が散らかり放題

 

 

それでも

ショウジョウバカマの

緑の葉が生き生きとして

来春一番の楽しみを約束しているかのようです。

 

 

 

 

 

 
 

ブルーシートで覆われ冬支度を終えた

 緑のテラコッタや

緑の壺は妙に可笑しく見えます。

雪害にあわないように

昔からあった織部灯籠は頭を下ろしています。

雪が多くないといいのですが・・・



北限の桃の木を見て

庭師が

レッグウォーマーを着けたみたいと笑ってます


 

 

 剪定をしなかった

あじさいには新しい芽がついています。

 

 

 

ムラサキの根元にも

来春の芽がたくさんつきました

 

 

 

青々とした葉をつけている

ユズリハです。

冬でも葉が枯れないで

春先に新しい葉が一斉に芽吹いた後に

古い葉が夏から秋にかけて落葉します。

 

新芽のために

古い葉を散らすユズリハは

親から子へ代が替わることになぞらえ

「譲り葉」の名前が付き

家系の繁栄や福寿の意味が込められて

お正月飾りに使われるんですよね。

おめでたい木ですね。

 

次世代へとつなぐ潔い植物の生き様を

感じるユズリハです。

そう言えば

小学校6年生の国語の教科書にこんな詩がありました。

 

ゆずり葉          河井酔茗

子どもたちよ。
これは、ゆずり葉の木です。
このゆずり葉は、新しい葉ができると、
入れかわって古い葉が落ちてしまうのです。

こんなに厚い葉、こんなに大きい葉でも、
新しい葉ができるとむぞうさに落ちる。
新しい葉に命をゆずって―。

子どもたちよ。
おまえたちは何をほしがらないでも、
すべてのものが、
おまえたちにゆずられるのです。
太陽の回る限り、ゆずられるものは絶えません。

かがやける大都会も、
そっくりおまえたちがゆずり受けるのです。
読み切れないほどの書物も、
みんなおまえたちの手に受け取るのです。
幸福なる子どもたちよ。
おまえたちの手はまだ小さいけれど―。

世のおとうさん、おかあさんたちは、
何一つ持ってゆかない。
みんなおまえたちにゆずってゆくために、
命あるもの、よいもの、美しいものを、
いっしょうけんめいに造っています。

今、おまえたちは気がつかないけれど、
ひとりでに命は延びる。
鳥のように歌い花のように笑っている間に、
気がついてきます。

そしたら、子どもたちよ。
もう一度ゆずり葉の木の下に立って、
ゆずり葉を見る時が来るでしょう。


 


 


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