癒しの庭Ⅲ

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盗難にあって国宝になり損ねた地蔵菩薩様と病院がよいの私たち!

2007年09月26日 | Weblog
  今日は大里の大徳寺秘仏のご開帳の日です。
  一昨日電話で何時にお邪魔したら拝見できるか問い合わせをしたら、「11時から当講(とっこう)があるので、和尚さんの説明が聞きたかったら9時に来て下さい」というお話でした。

   昨日足首を挫(くじ)いていた私は朝起きたらかなり痛みます。おかあさんは今日腰痛で病院に行く予定です。そこで私は大徳寺での秘仏拝観後病院に行くことにして、おかあさんから診察予約をしてもらうことにしました。

  こちら大徳寺の山門です。 
    
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   ご開帳の「黒仏(地蔵仏)」様です。

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  高さ26cmの割に、重量4.7kgと大変重い仏様です。和尚様に「何で出来ているのですか、銅でしょうか」とお聞きしたのですが、「分からない」ということでした。


   和尚様からたくさんのことを教えて頂きました。

   奈良国立博物館の松浦氏の鑑定では、「1200年ほど前の貞観づくりの仏像で、大陸からの渡来仏と思われる。地蔵仏が両手に宝珠を持っているものは他になく、金銅仏(金箔が押されてあった)の地蔵仏としては日本最古であり、平安初期か奈良末期の作で、貴重な仏像である。」 ということであったそうです。
 
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   貴重な仏像なので国宝指定の申請をしたのですが、台座に鑿(のみ)で彫った跡があるので指定にはならなかったということです。

   誰が鑿で彫ったのでしょうか。和尚さんのお話はこうでした。
   金箔が貼られている金銅仏なのでこれまで2度盗難にあったそうです。
1回目は小坂の人が盗み見つかって帰って来たそうです。2回目は秋田市の人が盗んだようです。この地蔵仏が秋田市のあるお寺の和尚さんの枕元に毎夜立ち、1週間もそれが続くので和尚さんが近所を調べてみたら、近くの原っぱにあるゴミ捨て場にこの仏様があったそうです。盗難届を出していたので無事返ってきたのですが、この盗難中のどちらかで、中まで金でできているのかと鑿(のみ)で彫られて、傷がついてしまったそうです。
   残念なことです。最近市の文化財保護審議会で再度国宝指定の申請をしてはどうかということが話題になっているようです。

   この仏像には面白い逸話が残されています。和尚様は簡単に私に話されましたが、当市の「市史(第二巻下)」に詳しく記されています。

  治承四年(一六〇)源義経が奥州平泉より兄頼朝の軍に合流すべく奥州の精鋭を募って出陣した時、その義経軍に従った当市の勇士四人が武運拙(つたな)く四国屋島の戦で戦死し、その従者が主君の菩提を弔うため讃州志度ノ浦道場寺より持ち帰った仏様がこの金銅仏であり、他に当市2ヵ寺、十二所1ヵ寺に3体あるとのことです。

   挫(くじ)いた足が治り、おかあさんの腰痛が良くなったら、確かめに回りたいと思います。

   二人の病院の結果です。
   おかあさんは今日今後検査入院するかどうか決まることになっていましたが、どうやら入院せず、薬や通院での注射で治療することとなりました。合わせて、今後痛みが無くなったら、筋力を付けるように腰痛体操を勧められました。早く痛みが取れるよう温泉療養に励むことにしましょう。

  私は骨には異常がなく、4800円の足首のサポーター(堅くしっかり締め付けて固定します)使用、暫くは足を突くことなく安静にということでした。

   病院通いの二人となりましたが、しばし、我慢、我慢  ・・・・
          めげずに頑張ります・・・