N地区八幡社の「先祓舞」の調査の2日目です。
午前9時半から神事と直会(なおらえ)です。
ビデオの記録を撮る方々(秋田市の業者、5人いらしている)はしゅざいですが、私たち3人の調査委員は午後の本祭りから参加でよいと言うことになり午前の時間が空いてしまいました。
そしたら、同じ調査員のS氏から「十文字道」の探索に行きましょうとのお誘いです(S氏は、私よりははるかにご年配ですがとてもお元気で、もと営林署勤務、今神主さん、陶芸教室の先生、郷土史研究家です)。
「十文字道」は、江戸時代の「幕府巡検使道」です。
江戸幕府は将軍が代わる毎に、日本の各地に「巡検使」を派遣しました。
当地区には江戸時代に9回の巡検使が来、毎回この道を通っています。しかし、今は山中の道であり、全く使われず、鬱蒼(うっそう)とした林の中にあります。
わずかにこの地区の史談会の方により標柱が建てられ、「十文字道」の刈り払いが行われていますが、私たち2人は目的地までの道を見つけることができませんでした。往復2時間位、うど道(掘り下げた道)や尾根道を歩き午前中の探索を終えて、午後の先祓舞の調査へと向かいました。
ビデオの撮影や調査があるということで、踊りの子ども達も随分練習したようです。子どもたちが一生懸命踊ったらやがて大人の人たちも踊り始めました。ここの「杵取り舞」は10分も一人で踊るもので、中学生が踊り通しました。途中から先輩の青年も一緒に踊り、大変に感動的な場面でした。
このN地区のお祭りは「酒祭り?」です。
以前の2地区同様、地区内の各屋々で踊るのですが、各屋々から金一封が出るだけではなく、お酒やビールも出るのです。
このお祭りをする人たちは徹底した「酒祭り」をして盛り上がり、私はそれを静かに見、ビデオ撮りをしました ・・・・ 。
昨年から先祓舞を見てきましたが、今回のN地区の先祓舞が最高に盛り上がっていました。
何故か、そこには良いリーダーがいました。
良いイベント、イベントだけでなく学習会や研究会でも、良きリーダーのいる所の催しは良く行われます。
どんな大きなお祭りでも一人の人の意志が生き、良きものを作っていることが確認でき、私も元気・勇気を頂いたお祭りでした ・・・