なかなかファミ劇の放送に更新が追いつかず、リアルタイムで視聴している方とは話題が合わない日々が続いていましたので、今回、欠番となった第485話に代わって放送された第1話「愛の十字架」について、簡単に触れておきたいと思います。(正式なあらすじおよび感想は、後日改めて第1話からの放送が再開された折に、更新させていただきます。)
長坂秀佳の著書「術」で、「わたしのねらった“リアルな新しい刑事もの”の姿はなくなってしまっていた」とこき下ろされていた第1話ですが(本来の第1話は長坂氏が書くはずでしたが、実際は第7話となってしまったそうです)、長坂氏の言い分を鵜呑みにするわけではありませんけれども、やはり「これは面白い!」「毎週必ず見なければ!」というほどのものでないことも事実。劇中でも、特命課が結成間もない時期であることが匂わされていますが、「特捜最前線」というドラマ自体が、方向性を定め切れていない時期であり、刑事たちのチームワークもまだ確立されていない、という印象でした。
ヤクザに取引を持ちかけたり、安易に辞表を出したりする課長。また「悪党一人のために家庭の平和を壊すようなことは、ごめん被る」と、捜査を投げ出そうとするおやっさん。さらに、汚職刑事が裁かれないまま(しかもそれでハッピーエンドだといわんばかりに)のラストなど、その後の特捜を知るものからすれば、違和感を禁じえないシーンも多々ありましたが、それも今から振り返ってみてはじめて言えること。ここから10年もの長きにわたって繰り広げられるドラマの成り立ちという、貴重な一本を見る機会に恵まれたとを、ここは素直に喜んでおきましょう。
ちなみに、脚本の宗方寿郎が、石松愛弘の別名だというのは有名な話ですが、最近の石松脚本を見て、改めて第1話を見てみると、脚本としての良否は別として、この人の中での神代像というのは、良くも悪くもブレがないのだな、と思いました。
それにしても、一体何が「愛の十字架」だったのでしょうか・・・
長坂秀佳の著書「術」で、「わたしのねらった“リアルな新しい刑事もの”の姿はなくなってしまっていた」とこき下ろされていた第1話ですが(本来の第1話は長坂氏が書くはずでしたが、実際は第7話となってしまったそうです)、長坂氏の言い分を鵜呑みにするわけではありませんけれども、やはり「これは面白い!」「毎週必ず見なければ!」というほどのものでないことも事実。劇中でも、特命課が結成間もない時期であることが匂わされていますが、「特捜最前線」というドラマ自体が、方向性を定め切れていない時期であり、刑事たちのチームワークもまだ確立されていない、という印象でした。
ヤクザに取引を持ちかけたり、安易に辞表を出したりする課長。また「悪党一人のために家庭の平和を壊すようなことは、ごめん被る」と、捜査を投げ出そうとするおやっさん。さらに、汚職刑事が裁かれないまま(しかもそれでハッピーエンドだといわんばかりに)のラストなど、その後の特捜を知るものからすれば、違和感を禁じえないシーンも多々ありましたが、それも今から振り返ってみてはじめて言えること。ここから10年もの長きにわたって繰り広げられるドラマの成り立ちという、貴重な一本を見る機会に恵まれたとを、ここは素直に喜んでおきましょう。
ちなみに、脚本の宗方寿郎が、石松愛弘の別名だというのは有名な話ですが、最近の石松脚本を見て、改めて第1話を見てみると、脚本としての良否は別として、この人の中での神代像というのは、良くも悪くもブレがないのだな、と思いました。
それにしても、一体何が「愛の十字架」だったのでしょうか・・・
実は、私も初期編から「これは!」という話はビデオをに残しており、この第1話も内容云々でなく「第1話だから」という記念的な意味で、確か残していた記憶があります。
第1話については、ジョナサンさんも仰られるように、「若いなぁ」という感想くらいしか出てこない話でしたが(おやっさんがこの時点ですでに「もうすぐ定年」と言っているのが微笑ましい)、初期編には未見のエピソードも多いので、いずれは第1話から再放送されるものと、楽しみに待ちましょう。