脚本 峯尾基三、監督 辻理
吉野の自宅に、女性から「会って話したい」との電話がかかってくる。心当たりがないものの、呼び出された場所に出向く吉野。待っていた女は「これで、あの件は無かったことに」と三百万円の入った封筒を差し出す。何者かが自分の名を騙って女を恐喝したと察した吉野は、女を問い詰める。
女は息子の不正入試について、「特命課の吉野」と名乗る男から電話で恐喝を受けていた。指定された口座に振り込めとの指示だったが、女は吉野の自宅を突き止め、直接会って渡そうとしたのだった。指定された口座から引き出したキャッシュコーナーの録画ビデオには、吉野の警察学校時代の同期生の姿があった。
所轄署を訪ねた吉野は、同期生が汚職行為により退職していたことを知る。同期生の同僚だった刑事とともに、退職後の行方を追う吉野。ようやく居所を突き止めたものの、同期生は逃走。吉野が応援を求めて電話している間に、同期生は銃撃戦の末に射殺された。同僚刑事は正当防衛を主張するが、吉野はその態度に疑問を抱く。
同期生の身辺を調査した吉野は、殉職した元同僚の妻子の面倒を見ていたことを知る。入院中の妻を訪れたところ、同期生は辞職する際に「一人で泥をかぶる」と言っていたという。同僚刑事が汚職行為の共犯であり、吉野の名を騙った恐喝にも加わっているのではと推測する吉野だが、同僚刑事は「辞職後は会ったこともない」と否定する。
内偵した結果、同僚刑事は毎月10日に休みをとっていたことが分かる。再び妻の入院先を訪ねた吉野は、同期生が毎月10日に子供を遊園地に連れて行っていたことを聞き出す。同僚刑事が同期生の辞職後も接触していた証拠を求め、子供が撮影していた記念写真を借り受ける吉野だが、その姿は残っていない。一計を案じた吉野は、同僚刑事のもとに写真を送りつけ、「写真を引き伸ばしたところ、貴様が映っていることが分かった。黙って欲しければ金を出せ」と呼び出す。呼び出しに応じた同僚刑事は、金を渡してネガを受け取った上で、吉野に銃を突きつける。勝ち誇る同僚刑事は、丸腰だった同期生を射殺した上で、死体に銃を握らせて発砲させたことを明かすものの、駆けつけた特命課の面々に取り押さえられる。吉野は怒りを込めて拳銃をつき付けるものの、引き金を引くことはなかった。
見え見えのプロット、強引な捜査、ひねりのないオチと、どうにも低調な一本です。特に気になったのはキャッシュコーナーのビデオを検証するシーン。暗証番号が丸わかりなってしまうのは、ちょっとまずいのでは?なお、射殺される同期生を演じたのは、キカイダーやイナズマン、忍者キャプターやバトルコサックで高名な伴直弥氏です。もうちょっといい役は無かったものかと嘆かずにはいられません。ちなみに、前回に引き続きひげ面の桜井。何か別のドラマの都合だったのでしょうか?
吉野の自宅に、女性から「会って話したい」との電話がかかってくる。心当たりがないものの、呼び出された場所に出向く吉野。待っていた女は「これで、あの件は無かったことに」と三百万円の入った封筒を差し出す。何者かが自分の名を騙って女を恐喝したと察した吉野は、女を問い詰める。
女は息子の不正入試について、「特命課の吉野」と名乗る男から電話で恐喝を受けていた。指定された口座に振り込めとの指示だったが、女は吉野の自宅を突き止め、直接会って渡そうとしたのだった。指定された口座から引き出したキャッシュコーナーの録画ビデオには、吉野の警察学校時代の同期生の姿があった。
所轄署を訪ねた吉野は、同期生が汚職行為により退職していたことを知る。同期生の同僚だった刑事とともに、退職後の行方を追う吉野。ようやく居所を突き止めたものの、同期生は逃走。吉野が応援を求めて電話している間に、同期生は銃撃戦の末に射殺された。同僚刑事は正当防衛を主張するが、吉野はその態度に疑問を抱く。
同期生の身辺を調査した吉野は、殉職した元同僚の妻子の面倒を見ていたことを知る。入院中の妻を訪れたところ、同期生は辞職する際に「一人で泥をかぶる」と言っていたという。同僚刑事が汚職行為の共犯であり、吉野の名を騙った恐喝にも加わっているのではと推測する吉野だが、同僚刑事は「辞職後は会ったこともない」と否定する。
内偵した結果、同僚刑事は毎月10日に休みをとっていたことが分かる。再び妻の入院先を訪ねた吉野は、同期生が毎月10日に子供を遊園地に連れて行っていたことを聞き出す。同僚刑事が同期生の辞職後も接触していた証拠を求め、子供が撮影していた記念写真を借り受ける吉野だが、その姿は残っていない。一計を案じた吉野は、同僚刑事のもとに写真を送りつけ、「写真を引き伸ばしたところ、貴様が映っていることが分かった。黙って欲しければ金を出せ」と呼び出す。呼び出しに応じた同僚刑事は、金を渡してネガを受け取った上で、吉野に銃を突きつける。勝ち誇る同僚刑事は、丸腰だった同期生を射殺した上で、死体に銃を握らせて発砲させたことを明かすものの、駆けつけた特命課の面々に取り押さえられる。吉野は怒りを込めて拳銃をつき付けるものの、引き金を引くことはなかった。
見え見えのプロット、強引な捜査、ひねりのないオチと、どうにも低調な一本です。特に気になったのはキャッシュコーナーのビデオを検証するシーン。暗証番号が丸わかりなってしまうのは、ちょっとまずいのでは?なお、射殺される同期生を演じたのは、キカイダーやイナズマン、忍者キャプターやバトルコサックで高名な伴直弥氏です。もうちょっといい役は無かったものかと嘆かずにはいられません。ちなみに、前回に引き続きひげ面の桜井。何か別のドラマの都合だったのでしょうか?