せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

アノダ・クリスタータとアサリナ

2013-10-19 | 日記
合併症
糖尿病のSさんは70歳くらいの小太りの女性で年のわりに若く見える。昨年暮れから難治性の胃十二指腸潰瘍で入退院を繰り返していた。今年の春にその原因が膵臓の腫瘍からのガストリン異常分泌でそのために胃酸分泌が亢進して消化性潰瘍を引き起こすことが判明した。これは一般にゾリンジャーエリソン(Zollinger-Ellison)症候群と言われている。原因さえ分かれば治療は簡単だろうと誰もが思った。大学病院での手術が決まり彼女ははいつものように明るく冗談を飛ばしながら期待を持って入院した。あれから2ヶ月が過ぎて大学病院から帰ってきた彼女は植物状態となっていた。一体何が起きたのか?大学病院ではすぐに腹腔鏡手術が施行され、術後経過良好に見えたもののすぐに肺炎を起こしその後大腸穿孔、脳梗塞を立て続けに起こして人工肛門、気管切開が行われ意識回復の見込みはない。術後の合併症は運命を大きく変えてしまった。彼女にかけてあげる言葉も見つからない。



植物園の入り口近くにつる性植物のゴマノハグサ科アサリナが植えてあった。これは以前に職場近くの県立公園で見たから知っている。その横にはアオイ科の爽やかな薄紫色の花が咲いていた。まだ見たことのない種類でフヨウを細身にしたような感じで気に入った。ネット検索してアノダ・クリスタータであることが判明。 

アノダ・クリスタータ Anoda cristata

アオイ科。アメリカの南西部から中央アメリカ原産。半耐寒性の多年草。草丈150-200㎝。


花は葉の付け根から花柄を伸ばし、花径4-6㎝の赤紫や白色の花が夏から秋にかけて咲く。



アサリナ

ゴマノハグサ科のつる性植物。 別名ツタバキリカズラ、原産地は北米、メキシコ。




花は葉の脇につき、花径4cmくらいの釣鐘形。 花冠は唇形で上唇は2裂、下唇は3裂。 花の色は白、桃色、青、紫色など。