せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

シモバシラとアケボノソウ、そしてツリフネソウの白花

2013-10-08 | 日記
昨日のNHKニュースウオッチ9で石川県の田園地帯にメスのトキが一羽住み着いたことを紹介した。かつて能登半島には多くのトキが生息していたが、乱獲と環境悪化により本州最後の一羽になったのはオスの能里だった。最後の一羽になってもそうとは知らずメスを呼んで啼く能里の声が残されている。その悲痛な叫びにも聞こえる声は空しく大空に響き渡ったに違いない。能里は1970年に捕獲され、佐渡のトキ保護センターに移され、佐渡のキンとつがいになったが子を残さぬまま翌年逝去。日本最後のトキ、キンは83年に亡くなり野生のトキ Nipponia nipponは絶滅した。今中国から来たトキの繁殖が佐渡で行われて能登にもトキが帰ってきた。



シモバシラ シソ科

アサギマダラの舞うフジバカマのすぐ横に咲いていたシモバシラ。名前は知っていたが初めて見た。上部の葉脇に片方にだけ唇形の白い小さな花をたくさんつけ雄しべが中から長く伸びている。




名前の由来は冬にかれて残った茎に氷柱ができることによる。シモバシラにできた霜柱を見てみたい。



アケボノソウ リンドウ科

小川のすぐ横に可愛いアケボノソウが咲いていた。アケボノソウは湿地や林床などの、比較的湿った場所に生える。


花は5弁で星型。花弁には紫色の点と黄緑色の丸い模様がついている。









ツリフネソウの白花

アケボノソウのすぐ近くにはなんとツリフネソウの白花がさいていた。白があるとは驚き。


アサギマダラとフジバカマ

2013-10-08 | 日記
植物園の一角で小川の流れている横に大きなフジバカマが咲いていた。何人かの人たちが写真をとっている。ちょうどアサギマダラが飛んできた。


フジバカマやヒヨドリバナが大好きなアサギマダラ。割と大型の蝶でそのひらりひらりと優雅に飛ぶ姿が美しい。


浅葱色(あさぎいろ)とは、 緑がかった薄い藍色のこと。アサギマダラは浅葱色をしたマダラチョウということだが、一体どこが浅葱色なのだろう?よく見ると確かに前翅のステンドグラスのように黒い翅脈に囲まれた半透明の部分は薄い藍色をしている。胸部の白い斑点は美しいが少し不気味な感じもする。






後翅にある黒斑状の性標は雄の証拠。ヒヨドリバナやフジバカマに集まるのは雄が多いらしい。雄の性ホルモンに必要なピロリジジンアルカロイドを含んでいるからだとウィキペディアに説明されている。