せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ソメイヨシノ

2010-04-07 | 日記
今週は入学式ウィーク。昨日はいい天気で桜がいっせいに満開になった感じがしたが、今日は一転小雨で寒い。大学の入学式のとき、満開の桜と、春風で舞い落ちる花びらが祝福していたのをついさっきの事のように思い出す。キャンパスの芝生の奥では大学院生たちが花見をしながら、のどかな日差しの下でビールを飲んでいたのを見て、これから始まる学生生活に希望を抱いたものだ。当時この淡い満開の桜がソメイヨシノであることなど何の関心もなかった。今では花見で酒を飲みたいとは思わないけれども、むしろ周りの桜の花のつき方や樹形が気になる。これもまた花見だ。しかし今年もゆっくり花見する暇がない。桜の下を走り回るのみ。写真は職場近くの霊園のソメイヨシノ。青空を背景に10m以上の大木が雪をかぶったようにたくさんの花を抱いた姿はすばらしい。ソメイヨシノの起源はエドヒガン系品種(母種)とオオシマザクラ(父種)の交配によって、生まれたものであるということがわかっている。ソメイヨシノは雑種なので、そのすぐれた形質を残し増やす方法は、接木もしくは挿し木によるしかなく、その結果ソメイヨシノはすべてクローンということになる。どこもかしこもソメイヨシノばかりでは面白くないので、これからは実生の桜を植えてもいいのにと思う。


自宅の斜め前は昔からの小さなお寺でお墓が少しばかりある。そこに植栽されているソメイヨシノが夜帰宅時、車のライトで照らされて浮かび上がる。

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