これも学校が休みの間にぜひ読んで欲しいなと思う一冊です。高校生諸君はがんばって英語版に挑戦して下さいね。
邦訳が出される前に私が読んだのは、きっと10年近く前になると思うのですが、テレビか新聞かで、当時、アメリカの児童文学として大絶賛されていると聞いて、また 『HOLES (穴)』 という妙な書名が気になって取り寄せてみました。
自分で楽しむというより、“英語の授業で一部でも使えないかな” と思って読み始めたのですが、大人の私も夢中になって読んでしまいました。
主人公のスタンリーは無実の罪で少年院のようなところに入れられます。少年の更生施設ですが、果てしなく広がる荒地で、炎天下、来る日も来る日もショベルを握って穴掘りをさせられます。
そもそも無実のスタンリーですが、その施設では罪を犯して入ってきた、くせものだらけの先輩少年たちに新入りいじめにあったりします。そこの所長や監守たちも決して少年たちを甘やかさず、立っていられなくなるほど、ひたすら穴を掘らせるのです。
ところがその作業はどうやら、更生のためということを装ってはいるものの、大人たちのある事情がからんでいることに気付きます。
友達もいなかったスタンレーですが、やがて同じ班の少年ゼロに字の読み書きなどを教えることによって、徐々に心が通い始めます。互いを助けあったり、自分の思いを語ったりすることのできる友情が生まれます。
そのゼロがあることをきっかけに、監守をショベルでなぐってしまいそのまま逃走してしまいます。そしてゼロのことを放っておけないスタンレーも翌日に…。
そんなストーリーですが、それまでも、さまざまなエピソードや人々の背景が語られ、二人の決死の逃亡のあとも予想の付かない展開、息を呑むようなできごとが続いてどんでん返し、一気に読んでしまいます。
全米図書賞など多くの賞も取っているそうです。最後まで読めば忘れられない一冊になるのではないかと思います。実際に 当教室 の生徒たちの中で何人かが読み、彼らの感想もすべて好意的なものでした。お薦めします。
P.S. そういえば、以前ご紹介した 『英語耳』 の著者、松澤氏も本書を強く推薦しておられました。CDやDVDにもなっているそうですから、それを英語学習に使おうということですね。 (『英語耳』はお薦めですが、同じ松澤氏の 『セ耳』 は???ですが。)
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