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『 英語耳 』 松澤喜好 

2006年09月14日 | 英語リスニング

受験参考書ではありませんが、英語リスニング用の良いテキストを見つけました。副題は 『 発音ができるとリスニングができる 』 です。


本書の最大の特徴は、体育会系の厳しい練習を読者に要求していることです。かなりの部分が、発音記号と単語のみの練習に当てられています。結局、語学は 「壮大な慣れ」 であるとし、同じ語、同じフレーズを何百回も発音すること戦略としています。日本語(カタカナ発音)を忘れさせる意図ですね。

これには大賛成で、普通はどんなテキストにも、読者が飽きないような工夫が見られるものですが、本書には、その妥協がありません。正しい発音の仕方をじっくり説明し、文ですら、後半にならないとほとんど出てこないほどの徹底振りです。


したがって、面白みには欠けますが、「よ~しやってやろう」 という意気込みのある人の期待に応えてくれるでしょう。また、発音記号を知らない人には、ぜひ使ってほしいですね。今、学校ではほとんど教えてくれませんし、一人一人の発音をチェックしてくれることもないようですから。


ただし、終えるのには、かなりの時間を費やす覚悟が必要ですから、受験向きではなく、社会人や大学生にお薦めです。また、中学生でも、ちょっとしたアドバイスをしてくれる大人がいれば十分使えますよ。単語中心ですから。


本書でも触れていますが、確かに、TOEICなどのリスニングで満点を取るような日本人でも、映画やテレビなどの英語を聞き取ることは苦手です。ところが、フランス人は何を言っているかわからなくても、音自体は正確に聞き取るそうです。かくも異なる日本語と英語の音の分解、比較、解説を徹底してやり、音を身に付けようという試みです。

また、こんな話も紹介されています。

おうむに「おはよう」と覚えさせるのには、2000回ほど、根気よく繰り返すのだそうです。それでやっと覚えてくれるそうですが、すると、次の言葉 (例えば、こんにちは) は200回で覚えてくれる。英語学習もそれと同じだという考えですね。


最後には、発音ができるようになったあとの、学習方法を紹介し、“実践してください”、という形になっていますので、本書一冊ですべてが仕上がるわけではありません。


時間を限らず、本気で英語の発音、そしてリスニングに取り組もうという意欲のある人には、うってつけです。何しろ本書の目的は 「 リスニングの完全マスター 」。

そして、いよいよスタートというところの注意は、「 練習しすぎてのどを痛めないように気をつけてください。適度に水分をとって、のどを休ませながら練習してください。」 ですから、筆者の優しさと気合がわかろうというものです(笑)。


本書で基礎を徹底的に固めたら、かなりの武器になるはずです。これを終えたら、筆者の薦めるように、読書などに進んでもいいでしょうが、大学生や社会人なら、以前にお薦めした、「 確実に英語力が上がるシャドーイング & ディクテーション 」 、また、大学受験のある人は、キムタツ先生のテキスト へと進んだら、いかがでしょうか。

英語耳 発音ができるとリスニングができる

アスキー

詳細

http://tokkun.net/jump.htm 


『 英語耳 』 松澤喜好 
アスキー:175ページ:1890円(CD1枚付き)



■■ 発音できないと聞きとれません  ■■
学校の授業時間が減ってしまって、ほとんど発音練習できていないんですね。中学で、週3回英語をやったくらいでは基礎は固まりません。英語に限らず、どの科目ももう少し、“体育会系”の繰り返し、訓練の要素を取り入れたほうが、絶対に良いと思います。賛同いただけましたらクリックお願い致します。
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10 コメント

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Re:英語耳 (風竜胆)
2006-09-14 22:49:30
確かに外国語は、一種の技能ですから、地道な訓練が必要ですね。王道は無いと思います。

そして、使わないと、てきめんに衰えてきますね。
Unknown (milesta)
2006-09-14 23:17:17
>同じ語、同じフレーズを何百回も発音すること



元来が体育会系の私、これでsheとwooの発音をマスターしました。どちらも日本人には苦手な強い音だからか、よく直されていて、車を運転しながらヤケになって“she!she!she!”と一週間、“woo!woo!woo!”と一週間。言えるようになりました。でもこの二つだけで退部しました。(笑)



日本人はイタリア語の音は拾えそうな気がしますが・・・。
ほんまそうですねぇ (キムタツ)
2006-09-15 08:44:17
最近はみんな方法論ばかりに目を向けてしまって、徹底的に走りこむ練習や何度も何度もノックを受ける練習を嫌う傾向にありますね。英語では走りこみやノックが非常に重要な要素なのに、それを拒否してどの問題集がいいとか悪いとか言うのは間違いですね。
風竜胆 (VIVA)
2006-09-15 12:57:06
その通りで、仕事で使わなければ、英語力の維持のためだけに読書などをするのは、相当な向上心がないとできませんものね。大学で習ったドイツ語、どこかに行ってしまいました(笑)。
milestaさん (VIVA)
2006-09-15 13:12:22
この本を使われたのですか?私も今回、車の中でずっと、本書の指示に従ってやってみましたが、本当に口が疲れるんですね。確かに大きな声で練習するのに車はぴったりですから、気合入れてやりました(笑)。



これまでさまざまな英語の本(主に受験関連)を読みましたが、発音の仕方の解説が独特だと思います。少しは外国人っぽい発音に近づけたかなと期待しているところです。
キムタツ先生 (VIVA)
2006-09-15 13:22:13
いや、まさに、そうなんですよ。このあたりでは、今ほとんど学校で宿題が出ないので、繰り返し書いたり、聞いたり、発音したりということ自体、やったことがない生徒が多いんです。



やはり打席に入って、ヒット、ホームランを打ちたがっている生徒に、バットを取り上げて、ランニングさせたり、毎日素振りさせるためには、指導者がわかるように説明してやらないといけないなと思うわけです。
>VIVAさん (milesta)
2006-09-15 14:03:12
>この本を使われたのですか?



いえいえ、自己流、自主練です。

車は最適環境ですが、私の場合フレーズまでやると危険です。(笑)

milestaさん (VIVA)
2006-09-15 15:17:01
なるほど(笑)。じゃあもっとすごいや。そのやる気。自主練を生徒が始めたら、顧問は安心ですからね(笑)。
英語耳 (Einstein)
2007-02-11 16:58:26
発音をもっと深く知りたいなぁ、と思い、僕も『英語耳』買いました。キムタツ先生の本と平行してやっていこうと思います。
ところで、類書として『英語耳ドリル』や『英語口』
もあるようですが、これらの内容は良いものなのでしょうか。それとも、『セ耳』のようにあまりしっかりしていないのでしょうか。すぐではなくて構わないので、また書評お願いします。(この前のコメントに書いた本の書評もお願いします。)
Einsteinさん (VIVA)
2007-02-12 14:21:11
本当にごめんなさい。今のところ、この著者の本をこれ以上購入して、レビューするつもりはありません。全部自費なのでご理解ください。他の著作も同じリスニング法だと思いますから…。セ耳の記事をご覧いただければわかりますよね。

他に英語以外でも取り上げたい本がたくさんありますので、キクタンの他のシリーズ(キクジュク)なども今のところ記事にするつもりはありません。

期待に添えなくて申し訳ないけれど、アルクの出版物はキムタツ先生の方が私なんかより、ずっと良くご存知だと思いますので、ブログで尋ねてみてはいかがでしょうか。

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