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子供のイジメ問題

2019年03月09日 | 未分類
 先に、子供への虐待暴力問題を取り上げながら、子供どうしのイジメについて、不可解なグラフが存在することを紹介した。
 http://ijimezero.com/category1/entry119.html

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 このグラフで、平成17年度まで、イジメ発生件数が下降傾向にありながら、平成18年度(2006年)に、突如イジメが6.2倍もの激増があった。
 上の図が1993年~2010年までであるのに対し、毎日新聞社による下の図は、2006年~2016年までのデータ作られている。

 しかし、このグラフでは、激増が2011年度から始まったことになり、どうして6年ものズレが生じているのか理解できない。

 https://mainichi.jp/articles/20171027/k00/00m/040/003000c
 
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 文科省の作ったグラフでは、上昇傾向が明らかになった2011年度まで、全国の生徒イジメは減少していることになっていて、その後の激増部分は削除され、意図的に隠蔽されていて、統計捏造に血道を上げる日本政府らしい「事なかれ主義」の手口である。

 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/attach/1399316.htm

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 同じデータを使っているはずなのに、どうして、こんなひどい差が生じるのか、まことに不可解であるが、正しいのは、おそらく冒頭のデータであろう。
 
 問題は、2006年に、いきなり前年比6.2倍ものイジメ激増が起きた理由である。
 これを掲載したサイトでは、以下のような説明を行っている。
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http://ijimezero.com/category1/entry119.html

  年度によっては、統計上、「2校に1校は年間を通じていじめ発生はゼロであった」
と報告しているような状況です。
実はこの調査、ハッキリ言って当てにならないもの。
なにしろ、この激増している年は、何か大きないじめ事件が起こってマスコミ報道が活発化した年なんですから(笑)。

例えば、平成5年。山形県新庄市で、いじめを受けた男子生徒が体操用のマットに押し込まれて死亡した事件がありました。
この時、教育行政は世間から激しい批判を受け、「文科省のいじめ調査はザルではないか」
と批判されています。
これを受け、教育行政は調査方法を大きく変更。その結果、翌年のいじめ認知件数は2.5倍に膨れ上がっているのです。

同じような現象は、平成17年に大阪府富田林市立第一中学校でいじめ自殺事件が起こった時にも生じています。

つまり、文科省の統計数値はいじめの実態とは著しく乖離しているということ。学校側が隠ぺいしようと思えばいくらでも隠ぺいできる。日本の教育行政にはそういう体質があるということを物語っているわけです。

引用以上
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要するに、グラフでイジメが激増した年度で(平成6・18年度)、いきなりイジメ数が跳ね上がった本当の理由は、イジメ自殺がメディアで報道されて、学校側が隠蔽しきれなくなって、素直に数字を出しただけのことで、他の年度が少ないのは、メディアが騒がなかったので隠蔽に成功しただけと指摘している。

 しかし、全般的な傾向は、先に、子供への暴力虐待を取り上げたなかで説明したのと同じ激増傾向というしかない。
 激増した2006年には、何が起きていたのだろう?

 2006年とは、どのような年だったのか? 
 それは小泉純一郎政権の最後の年であり、小泉と、片腕といわれた竹中平蔵による政治改革の集大成の年であった。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B3%89%E7%B4%94%E4%B8%80%E9%83%8E

 イジメ報告数のグラフを、そのまま受け取れば、日本の子供たちのイジメが激化したのは、小泉純一郎政権時代といえよう。小泉は新自由主義者で、戦後日本社会に歴史的な格差政策を日本社会に持ち込んだ人物である。
 それを実現したのは、小泉というよりは新自由主義を日本に持ち込んだ最大のキーマン、竹中平蔵であろうと私は思う。
 竹中平蔵について、先にわずかな説明をしたが、この男については、日本中の至るところから怨嗟が吹き出していて、これほどまで蛇蝎のように嫌悪されている人物も滅多にない。

 もし、日本史上最大の極悪人は誰か? と問うならば、私は、第一に竹中平蔵を挙げる。いわゆる犯罪者なら宅間守あたりだろうか……。
 竹中は、最初、脱税で批判されたが、その権力を利用して罪に問われることはなかった。
http://www.zsk.ne.jp/zeikei517/ronbun.html
 http://www.zsk.ne.jp/zeikei517/ronbun_b.html#1

 竹中は、兄である竹中宣雄のミサワホーム乗っ取りに際して、現職大臣の権力を利用したとして、創業者の三沢千代治氏から刑事告訴を受けた。
 http://www.jimbo.tv/videonews/000261.php

 竹中平蔵は、小泉政権で閣僚として権力を得てからというもの、立場、権力を利用した利益誘導を繰り返し、現職である人材派遣会社パソナ会長の立場でも、政府による人材派遣法などで自社に利益が転がりこむよう政治的細工を繰り返していたが、一度として、摘発を受けていない事情は、自民党が国家権力を利用して竹中平蔵を守っているからである。
 https://ameblo.jp/arche-mist/entry-12381527066.html

 その竹中平蔵が、小泉政権の主要な政策を指揮し、その一つの結果として、子供の貧困、暴力、虐待、イジメの激増が起きていると私は考える。
 竹中はハーバード大学で、フリードマン流の新自由主義の薫陶を受け、日本社会に広く新自由主義の思想を普及させた最大の人物であり、彼が自民党議員たちを教育し、新自由主義思想に染め上げたのである。
 だから、自民党支持者の若手の理論家も、ほぼ全員が竹中の薫陶を受け、新自由主義一色に染め上がっていて、その代表が安倍晋三である。
 だから小泉後、安倍政権になって、再び竹中が重用されてきた。

 ネット上でも、ユーチューブのトップ画面を賑わせているのは、大半が新自由主義者であり、ユーチューブやグーグルが、明らかに意図的に新自由主義によって日本国民を洗脳させようとする意図が見える。

 最近では、中国社会の実情を紹介することで人気の出ている妙佛という人物が、コンテンツで主張していたのが、絵に描いたような新自由主義であり、中国の官僚独裁を徹底的に批判する妙佛氏は、どうみても自民党・安倍政権の支持者であり、完全に新自由主義の宣伝マンとしてユーチューブの主役となりつつある。
 https://www.youtube.com/watch?v=U-gcQdFmt58&t=507s

 「この動画は借金して、浪費すれば経済が良くなる」という自民党員らしい妄想を述べているものだが、彼の論理のなかには、「地球が有限の資源と、有限の命を抱えた星であり、持続可能な未来にするために、何が必要なのか?」という視点が全く出てこない。
 借金には限度があり、社会の繁栄にも限度があり、無計画な金儲けに走れば自然の秩序が破壊されるという問題意識が存在しない。
 こんな金儲け優先思想では、彼の批判する中国共産党社会と、同じ結末になってしまうことを、まるで理解していない。

 自民党の若手議員団の思想も同じで、地球が有限であり、金儲けのために放射能や化学物質で汚染すれば取り返しがつかなくなり、日本の未来を作る子供たちを滅ぼす結果になるという視点が、ほとんどないことが特徴である。

 彼らの頭には、人が生きている限り稼ぎ続けるのが当然で、稼ぎを国家に上納すること、国家の利権を要求するが、重税にあえぐ一人の国民が疲れ果てて休むことさえ許さない。麻生太郎は、「働けなくなった老人は、国家のお荷物だから早く死なせろ」とまで言っている。
 だから、自民党政権下にあっては、子供たちの未来が一切語られず、どうやって保護したらいいかの視点も存在せず、関心さえない。
 憧れられる人間像は、子供たちの未来を一切気遣うことなく、独善的な金儲けだけに邁進する人物であり、強者を徹底的に崇拝し、弱者を軽蔑する、人の優しさとは対極にある人間である。 
 
 さて、話が大分逸れてしまったが、2006年までの小泉政権=竹中平蔵が何をやったのか?
 これを明らかにするだけで、子供たちのイジメが激増した理由も、子供たちへの虐待暴力が激増した理由も、すべて明らかになると私は考える。
 これについては、たくさんの論評が出ているので一部紹介しよう。

  格差社会を産んだ元祖は竹中平蔵と小泉純一郎!
  http://www.asyura2.com/18/senkyo253/msg/192.html

  竹中平蔵氏がめざす貧困大国アメリカ - 99%を食い潰す富裕層の富裕層による富裕層のための日本へ
 https://blogos.com/article/84676/

 破たんした小泉「構造改革」 社会と国民に何もたらした
貧困と格差 際限なし
  https://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2009-02-20/2009022008_01_0.html

 検索すれば、ほとんど無数に沸いて出てくるが、竹中平蔵という人間が、国家という機能を利用して、自分の利益だけを追求している事実は、共通する認識である。
 その竹中が、小泉政権下で実現したのは、日本社会の徹底的な格差拡大であり、金持ちや権力者を崇拝させ、貧しくも社会を下支えしてきた底辺の庶民を蔑視させる政策であった。
 だから、子供社会のなかで、持つ者と持たざる者の差別が激化し、立場の弱い、貧しい子供たちが徹底的に虐げられる現実が生まれた。
 弱い立場の子供たちを迫害して自殺に追い込む、強者優先風土の社会となった。

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 これは、格差社会を推進してきた竹中平蔵の思い通りの社会になったことを意味する。
 http://saigaijyouhou.com/blog-entry-2129.html

 普通の、まともな人間性があれば、格差社会が人間のさまざまな悲劇の根元になる問題であって、為政者の立場なら、どうやって世の中の格差をなくすか考えるものだが、このリンクの竹中平蔵は、格差社会を面白がって、日本人が苦しみ、虐げられてゆく姿が、嬉しくて仕方ないようにすら見える。
 こんな人物が小泉政権の主役だったとすれば、子供たちのイジメや自殺が激増するのも、あまりに当然ではないか?

また、自民党支持者の若手も、妙佛氏のように、新自由主義を信奉し、地球が壊れ、子供たちの未来が失われることに何の関心も持たず、ただ目先の金儲けだけにしか興味のない者たちが大半を占めるようになっていて、こんな思想では、子供たちのイジメも、虐待も迫害も解決するわけがないだろう。

 国家というのは虚構にすぎないが、もし実体があるとすれば、それは若者、子供たちの数である。人口が減少する国に未来は存在しない。
 子供たちの数を増やすということは、若い母親の生活を優遇することである。女性を大切にしない社会に未来はない。

 安倍晋三はじめ自民党には、女子供を大切にする思想が、まったく存在せず、軽薄な男どもの夢である、他国を脅す核武装ばかりに夢中になって、国土を放射能汚染している。
 こんな国に住むのは不幸だが、それでも、子供たちの未来だけが、我々の存在理由であることを理解できる者たちは、人生のすべてをかけて新自由主義と戦うべきである。