リカバリー志向でいこう !  

精神科医師のブログ。
弱さを絆に地域を紡ぎ、コンヴィヴィアルな社会をつくりましょう。

Googleは神か悪魔か?

2006年10月24日 | Weblog
Googleの勢いがとまらない。

 かつてブラックホールOSとよばれたWindowsでマイクロソフトがネットスケープやロータス123、一太郎(Atok)などを駆逐していったように今度はGoogleがWEBベースであらゆるソフトを取り込む勢いだ。これら全てを無料で使えるビジネスモデルをつくりあげたGoogleはWEB2.0時代のあらたな王として君臨しつつある。

マイクロソフトも追撃するがエクスピエリエンス・カーブ理論によるともう追いつくことがでけきない。

 なによりGoogleはマイクロソフトより自由な感じがする。そのイメージだけでも勝ち(Value)だ。パクスマイクロソフトからパクスグーグルへと時代は確実に変わりつつあるのだろう。

 PicsaやGoogleディスクトップ、Googleツールバー、Googleマップなどは利用してきたがこのたびGMAILが登録制になったのを期に使い始めてみた。全てのメールをGmailに集約し、OutlookからGoogleカレンダーに乗り換えてみた。これがどちらもなかなか使えそう。
 PHS+無線LAN環境でモバイルノートの常時接続を実現しているのからこそできることなのだが・・。

 カレンダーはAjax(エイジャックス)をつかったインターフェイス。データーをローカルにおかない仕組みで、予定の直前に携帯メールをおくってくれるリマインダー機能などWEBベースの軽いソフトで安定感、安心感がある。 GMAILは2G超の大容量でメールを削除する必要はない。強力なフィルタによる振り分け機能、検索機能で秘書の役割を果たしてくれる。

 タグブラウザ(IE7)のディフォルトのホームページにブログの編集ページ、Googleカレンダー、Gmail、Remember the milk、Mixiを登録しておけばGTD、Life Hack対応の最強のコクピットとなり、情報収集と発信、スケジュール管理をすべてできてしまう電子秘書が出来上がる。FileMakerなどで自作してローカルでこれやろうとしていたがプログラミングの腕もない自分では満足いくものを作りこむことはできなかった。(しかし今後はWEBブラウザを融合したFileMakerPro8.5でローカルとWEBを自由に行き来できるプアマンズセクレタリーともいえる個人システム(ADHD補完システム)を作るつもりだ。)

 ネットワークに常時つながった1kgのタブレットPC(LOOX P)を常に持っていると、まさにそばに秘書がいてくれるような感じである。コンピュータとネットワークの発達ですべての人が秘書をもてる時代になったのだ。

 コンピューターはさまざまな知識やデーター予定を頭の中においておかなくてもいつでも利用でき紙メディアとくらべても検索性、保存性、共有性に優れている。即時性と一覧性、アクセスのすばやさなどの利点を持った紙メディアとお互いの利点を活かしつつ併用するとかなりいい感じである。

 ローカルの端末が壊れてもデーターやアプリケーションがWEBベースであれば打撃はそれほど受けずにすむ。(逆もあるのでこれは相互補完的なものと考えたほうがいいだろう。しかし少なくともローカルにのみデータをおくのよりは安心できる。) ネットワークの発達で情報はなるべくローカルに残さずにWEBストレージに蓄え、WEBベースのアプリケーションを中心に利用する時代はすぐそこまできている。

 Googleは神か悪魔か本気で天下をとりに来ているように見える。 WEBベースのソフトが中心となればもはやプラットフォームはWindowsである必要はなくなる。Linuxなどオープンソースのソフトだけで必要十分なシステムが作れてしまう。まもなくEXCELやワード、パワーポイントに変わる実用的なWEBベースのオフィスソフトも登場しそうだ。

 ネットワークにべったり頼るようになるとそれはそれで、どのくらい信頼を置けるシステムなのか?個人情報保護はどうするか?情報漏えいはないのか?バックアップをどうするか?などの問題もでてくるが、次の時代が見えてきた気がする。  

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (といぴ)
2006-10-27 18:44:05
フォルダに分類ではなくGoogleのラベル+フィルタというのはとても素敵だ。



能力があればGoogleに就職したい~。



http://www.google.co.jp/intl/ja/jobs/

コメントを投稿