リカバリー志向でいこう !  

精神科医師のブログ。
弱さを絆に地域を紡ぎ、コンヴィヴィアルな社会をつくりましょう。

移動式、石焼きイモ屋さん

2010年01月12日 | Weblog
焼きイモ屋はもっとも簡単にはじめられる小規模ビジネスの一つである聞いたことがある。

焼きイモ屋を始めるにあたって用意するものはそれほど多くは無い。
焼きイモをつくるストーブ(釜)があればよい。
プロパンガス式のものもあるが、薪を使うものであれば釜はドラム缶などを改造してもつくれそうだ。
焼く設備といいサツマイモさえ仕入れることが出来ればおいしい焼き芋を作るのは容易である。
しっかり熱を通すものだから新鮮なイモさえあれば衛生面でも心配ない。
開業するのに特別な許可も不要で包むものも新聞紙で十分である。

 →やきいも工房HP

冬の間、病院の前の駐車場の脇に移動焼きイモ屋が来ている。
そういえば前の病院のときにも駐車場脇に焼きイモ屋さんがいた。

ずっと気になっていたのだが、初めて買ってみた。
軽トラックの荷台に鉄板を溶接して組み合わせてつくったストーブが乗せてありホロがかぶせてある。
ストーブは下部に薪をくべるスペースがあり、上部は保温室とイモを焼くスペースに分かれている。
ストーブの脇にはたくさんの薪が乾かされている。
ご主人は温かい軽トラックの運転席で客待ちをしている。

よく出来ていると思った。

保温室から取り出してくれたのはベニアズマの石ヤキイモ。

結構大きな焼きイモが1コ300円。
わりと安い値段だと思った。

しかも焼きすぎたものを1コオマケでもらった。
かなり食べごたえがあった。

ご主人は隣町から来ていて、平日昼間はたいていそこにいるそうだ。
診察待ちの患者さんが買っていったり、入院中の食べられなくなった患者さんにイモを差し入れて、元気になったりといろんな物語も生まれる。

この地域で3人ほど同様の仕事をしているそうだがなかなか厳しいそうだ。
シーズンも過ぎ、サツマイモも値上がりして、ガソリン代と薪代で足がでてしまうこともあるとのこと。

スキー場などでは場所代を取られることがあるが、病院前の道路わきのスペースはそういうこともないそうだ。
大学祭のときの模擬店を思い出してしまった。(今考えると、あれはダスキンレントオールが儲けただけだった。)

冬の間はいるそうだから、ちょくちょく通って常連になろう。

ビジネスをはじめようとする人がいきなり店を出すのはリスクが高いだろうが、移動販売ならはじめやすいだろう。

都会ではホームレスの支援としてビッグイシューという雑誌の販売などが行われている。

こういった移動販売、精神障がい者の就労支援として使えないものだろうか?と考えてしまった。

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